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時計を見ると9:30。今日も他の車は見当たらず、いつも通りいつもの流れが目の前に広がっている。ゆっくりと支度をし、これから出会える魚を思い気持ちを高ぶらせていた。 |
いつもの流れがそこに有る |
今日は良い釣りが出来そうな予感が・・・ |
少々渓を歩き、最初のポイントを目の前にしロッドにラインを通す。狙った流れにフライを落とすと、幸先が良くまずまずのイワナが出迎えてくれた。『今日は良い釣りが出来るかも知れない』と思うと同時に、『今日は何匹釣れるか数えて見よう』とふと思った。 |
予感通りイワナ達は次から次へとフライにアタックしてきた。僅か2時間程で2桁を達成していた。目の前にはレモンカラーのミドリカワゲラが飛び交っている。どうやらパイロットフライのELKカディスが見事にはまったようだ。 |
いつもよりミドリカワゲラのハッチが目立った |
お腹がパンパンなイワナ達 |
反応が良過ぎて中々距離が稼げない。いつもの最初の堰堤に着いた時には14:00を過ぎていた。いつもの倍近くの時間を費やした計算だ。そしてここの堰堤で4匹のイワナが遊んでくれ、トータル22匹を数えていた。 |
特別大きな魚が釣れた訳ではないが、心地よい疲れと満足感が全身を包み込んでいた。まだまだ先は有るが、今日はこの堰堤を最後に竿を畳んだ。上流からの風がとても心地よく、なんとなく夏の香りを運んできた気がした。 |