2006.05.29 天竜川水系 『南アルプスの渓』

今年もこの季節がやってきた。そう、ヤマトイワナを求めて南アルプスへの遠征だ。予定としては車中1泊で、初日はゆっくりと下流部を、2日目に上流部を探釣する予定だ。その為マウンテンバイクもしっかり積み込み準備万端で出発を迎えた。2日目に過酷なマウンテンバイクでの山登りが待っている為、初日は気合を入れ過ぎないように現地には10時過ぎの到着予定で自宅を出た。予定通り現地付近には10時頃の到着となった。早速渓の様子を見ようと、林道へと続く道を少しスピードオーバーで走る。そして林道入口に到着して唖然・・・林道が塞がれ看板には『崖崩れの為、通行止め』の文字が・・・。ヤマトの渓への入口が塞がれ一瞬頭が真っ白になったが、渋々別の渓へと急遽変更。

別の渓へ移動と言っても、南アルプスに通い始めて3シーズン目の私には土地勘が無い為、何処に移動して良いかさえ解らない。とりあえず来る途中に有った渓に入ってみる事にしたが、目的の林道の閉鎖のせいだろうか、平日にも関わらず釣り人だらけだ。空いているポイントを見つけ竿を出してみると、すぐに放流イワナが釣れてきた。その後アマゴを2匹追加したところで先行者に追い付いてしまった。

目の前には険しい山々がそびえ立っている
 

いつもはイブニングをやる渓
 
ここで思い切ってイブニングに行こうと思っていた渓へ足を運んでみると、ラッキーな事にここは誰も入っていないようすだ。この渓はイブニングにいつも入る渓で過去に尺ヤマトの実績が有るが、日中はあまりパッとした釣果を得た事がない。しかし今はそんな事を言っていられないので、早速釣り上がってみる事にした。

案の定しばらくは当たりさえもなかったが、しばらく釣り上がるとポツポツでは有るが反応が出始めてきた。時折まずまずの型も顔を出すが、目的のヤマトイワナではない。それでもヤマトの血を引いているニッコウイワナとの混血で、その姿はニッコウイワナとはまるで別物だ。100%のヤマトでは無いものの、普段釣る事の出来ない個体の為嬉しい事には変わりはない。
  

ニッコウイワナとの交配種
 

体側の白色斑点が僅かに残る
 
100%のヤマトイワナを釣れないまま、この渓も終盤に近づいてきた。そして岩の下のいかにも怪しいポイントにフライを送り込むと、予想通り魚が入っていたが、残念ながらこれも混血のヤマトだった。そしてこの魚が今回の釣行の最後を飾る事となった。

岩の下に出来た隙間にフライを送り込んで
 

混血だがヌメッとした感じはヤマトの特徴
 

オレンジ色の朱点が鮮やか
 

結局今回の釣行では目的の渓へと行く事が出来ず、完璧なヤマトイワナに出会う事は出来なかった。当初は1泊の予定だった今回の釣り旅も日帰りに変更し帰宅した。しかしヤマトイワナに出会えずシーズンを終了する訳には行かないので、必ず近々リベンジを心に誓った。自宅に帰ってから地図とにらめっこをし、次回の釣行を早速計画している私であった。

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