2006.06.08 長野県某川 『大雪の影響』

今日は先日(6/3)に偵察に行った渓へ出掛けてみた。偵察時の感じだと大雪の影響で水量が依然多く、水温も低くドライでは厳しい感じで、私の予想では最盛期を迎えるには2週間程時間が掛かると思われた。例年だと今の時期が最盛期の真っ只中で、天気が良ければ爆釣間違いなしなのだが・・・。しかし実際に竿を出してみないと気が済まない性格なので、沈ませての釣りを覚悟の上での釣行となった。
 
現地には8:00過ぎに到着。早速渓の様子を伺うと若干水量は落ちたものの、まだまだ平水になるまでは時間が掛かりそうだ。水温が気になるので入渓を試みるが、平日だと言うのに先行者だらけで入渓するポイントが無い。おそらくドライではまだ反応は無いだろうから、ルースニングをやろうと大き目のプールが有るポイントに先行者の後ろから入渓する事にした。

まだまだ今年は水量が多めだ
 

浅くて流れの緩いポイントが狙い目
 
入渓すると当然の事ながら先行者の真新しい足跡が有る。水温を計ると8℃・・・。やはりまだドライの出番は無さそうだ。先行者の後を追う感じで目的のプールに到着。プールを覗き込むと何尾ものイワナが底で泳いでいるのが確認出来る。相変わらず魚影が濃いのには感心する。
早速フェザントテール#16を結びキャストしてみる。水中の魚を見ると、興味を示すものの口を使うまでは行かない。しばらくするとスレてしまったのか興味も示さなくなってしまった。ここでユスリカラーバ#20に結び替える。水深が有る為ガン玉を1つ追加してキャストすると、1投目でマーカーに当たりが出た。中々のファイトでまずは25cmのイワナが顔を出してくれた。

ニンフでの25cm
 
ストマックを確認すると大小の水生昆虫が確認出来たが、やはり沈ませたのが正解だったようだ。またユスリカラーバも多く捕食されていたのでこれも正解だったようだ。この後ユスリカラーバのまま続けると、立て続けに3尾のイワナが釣れてきた。
11:00を過ぎた辺りで魚の動きに変化が現れた。散発ながら流れの緩いポイントでライズを確認出来るようになった。水温を確認してみると9.5℃まで上昇している。ようやく魚たちが水面を意識し始めたようだ。

ストマックはこんな感じ
 

同じプールでニンフでの釣果
 


早速システムをドライに変更し釣り上がってみる。しかし水量が多く白泡ばかりでポイントが少ない。流れの脇に出来た巻き返しを重点的に攻めていく。しばらく釣り上がると巻き返しの石の下でユラユラと定位しているイワナを発見。フライを流れにのせてラインを送り込むと、少し浮上してフライを静かに吸い込んだ。これもまた25cm程のイワナだった。

ドライでも反応が出始めた
 

水量が少ない流れを選んで
 
ここで一旦車に戻り場所を移動してみる事にした。林道を戻りながら確認すると、或る入渓点に朝確認した車がまだ停まっている。と言うことは4時間程インターバルが有り、その後誰も竿を出していないかもしれない。この考えがズバリ的中で始めのポイントからイワナがフライに反応してきた。
しばらく釣り上がると渓が2つに分かれている。水量が多いので丁度良い水量になっている。実はこの事も予想してこのポイントに入渓したのだが。水量が少なくなった分ポイントも増え、また魚の反応が倍増。1つのポイントから2匹、3匹とイワナがフライに飛びついてくる。
そんな好調の流れも、しばらくするとまた合流して元の水量に戻ってしまう。まだ昼飯を食べていなかったので遅めの昼飯を食べる事にする。渓の脇にはまだ雪も見られるが、山は新緑に包まれなんとも気持ちが良い。そんな景色をおかずにしながら食べる昼飯は、コンビニで調達したおにぎりでも格別の味だ。

最高の景色に包まれて
 
昼飯も食べ終わり更に上流を目指す。水量が多い為、渓を渡るのも場所を選ぶ。時折足をすくわれそうになりヒヤヒヤ物だ。時間が魚の活性のピークになったようで、水深が余り無く流れの緩いポイントでは結構反応が有る。そんな中、一段と気になるポイントが現れた。ガンガンの流れの対岸に倒木が1本有り、その倒木の裏に本当に小さい溜まりが有る。普通なら見逃してしまいそうなポイントだが、どうしても気になって仕方なかった。

気になるポイントで見事に仕留めた27cm
 
行ける所まで流れに立ち込み除き込むと、遠めに魚影が確認出来たように感じた。かなり難しいポイントだがダメ元でフライを放り込むと、これが上手い事ポイントに入りドラグが掛かる寸前でフライにイワナが出た。すかさず合わせるとイワナは太い流れの中に潜りこんだ。流れのせいなのか、魚がデカイのかその引きは強烈だ。ようやく流芯から誘導し弱い流れに出す事に成功。ここまでくればこっちの勝利は目前。慎重に寄せてランディングすると綺麗な27cmのイワナだった。
その後、更に釣り上がり数匹のイワナを追加出来た。ウェダーに穴が開いていたようで左足側から歩く度にチャプンチャプンと音がする。ひざ上までびしょ濡れのようだ。時間も16:00目前になると急に冷え込んできた。濡れた左足も寒さで麻痺してきた様子なので今回はここで納竿とした。
今回の釣行はドライでの釣りは諦めていたが、結果的にはドライで遊べたのでまずまずの釣行と言えよう。しかし最盛期を迎えた時の釣果から見ると、まだまだ満足の行く釣りは出来ていない。今年はあと10日後位がこの渓の最盛期になる気がする。しばらくはこの渓に足を運ぶ回数が増えそうだ。

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