|
|
ところが途中の峠で車にトラブルが発生。『ポンッ』と言う音がしたと思ったら、アクセルを踏んでもスピードが出ず、サイドミラー越しに後を見ると黒煙をモクモクと吐いている。車を降りボンネット開けると、インタークラーのホースが外れている。幸い手持ちの工具で処置が出来たが、30分程のロスとなってしまった。そんなトラブルも有ったが無事に目的の渓に辿り着く事が出来た。 |
|
|
|
ヒットポイント |
朱点が鮮やかな美形イワナ |
10時頃になると空が急に暗くなりだし、そしてポツポツと冷たい雨が降ったり止んだり。気温も朝から上昇せず9月の頭だと言うのに手がかじかんで言うことを聞かない程だ。幸い最終ポイントに辿り着くまで、釣りに支障をきたす程の降りにはならずにすんだ。そして山の斜面を登り道に出たと同時に土砂降りとなった。急いで車に戻り、今日はもう諦めてロッドをたたみウェーダーを脱いで、車で少し下流部の偵察に向かった。すると見慣れた車が停まっている。会社の同僚の車だ。再び上流に車を走らせ渓を覗き込むと、YさんとTさんの姿が確認出来た。昼飯を食べる為に2人も渓から上がってきたので、お互いの情報交換をすると2人も今日は不調のようだ。結局2時間程の間3人で談笑をしていると、いつしか雨も止み青空も見せるようになった。1度は帰るつもりだったが、2人に誘われ再び着替えて3人で釣り上がる事となった。 |
|
Tさん(前)とYさん(後) |
時計を見ると14時半。陽が短くなり日没まで4時間程なので、丁度釣り上がれる距離のポイントを選び入渓した。3人で交代しながらの釣りとなったが、そこそこ反応が良くサイズも20〜23cmが釣れてくる。時折25cm程の良型も顔を見せてくれた。 |
時間も17時を回ると更に活性は上がり、1つのポイントで5匹連続で遊んでくれるポイントも有った。釣れる魚はどれも秋色の衣を身にまとい美しく、私を満足させてくれるには充分過ぎる程だった。久し振りの釣りと言う事も有り、夢中になり過ぎて気が付けば回りは暗闇に包まれていた。思えばこんなに暗くなるまで竿を出したのは今シーズン初かもしれない。 |
秋色の衣を身にまとい始めた美しい魚体 |
今回はスカッと晴れた気持ち良い秋空の下で釣る事は出来なかったが、お腹一杯になる程楽しむ事が出来た。これから秋が深まり渓の木々が色付くにつれ、渓魚達も秋色の化粧を濃くして更に美しくなっていく。そんな彼達の恋路を邪魔して申し訳ないが、ラスト1ヶ月!もうしばらく私と遊んで頂こうと思う。 |