2006.09.07 碓氷川水系 『地元でちょい釣り』

今日は長野県に遠征予定であったが、早くも秋雨前線の影響で天気が崩れるとの事で渋々予定を断念。禁漁まで残り僅かのこの時期に、天気が悪いと言うのは結構痛手だ。夜勤が終わり自宅に帰宅すると、思いのほか地元は曇ってはいるものの、なんとか天気が持ちそうだ。食事を済ませ、やらなくてはならない雑用を手短に終わらせ禁漁間近の地元の渓へ向ってみる事にした。私の住む群馬県は少し早めの9/20をラストに禁漁を迎える。シーズンが終わる前にヤマメの顔をもう一度拝みたかったが、下手をするとボウズとなってしまう可能性が有るので、無難にイワナの棲む渓を選んで釣行した。
 
渓には昼少し前に到着。支度をし入渓すると昨晩の雨の影響で若干水量も増え、少々濁りも入っている。この渇水の時期だけに、これが吉と出てくれれば良いのだが・・・。しかしながら期待は見事に裏切られ、いつもなら反応の有るポイントでもシーンとしている。『まぁ、これが現実だよ』と自分に言い聞かせ黙々と釣り上がる。しばらく釣り上がった所でようやく反応が有ったが、これがまた5cm程の赤ちゃん・・・。思わず苦笑いをしてしまった。気を取り直して更に100m程釣り上がったポイントでようやくそれらしいイワナと御対面出来た。鰭のピンとした25cmの綺麗な魚体だった。

ヒレピンの綺麗なイワナ
 
気分を良くし釣り上がるもやはり反応は少なく、やっと反応が有ってもバラシの連続・・・。そうこうしているうちに最終ポイントが近づいてきた。最終ポイント少し手前に有るプールを除き込むと、良さそうな型が倒木の上流でユラユラと揺れている。『これは頂き』と距離を詰め慎重にキャストすると、これ以上無いと言う位に見事決まった。フライが魚に近づくにつれ魚も浮上し見事にヒット!と思いきや何の手応えも無しにフライが宙を舞った。まさかのすっぽ抜けだ・・・。しばらくその場所に座り込み言葉を失ってしまった。溜息と一緒に立ち上がり自分に気合いを入れ、残り僅かとなった渓を釣り上がった。そして渓の女神がサービスをしてくれたのか土壇場でサイズは一回り小さくなったが、ラストを締めくくる1尾をキャッチする事が出来た。

ヒットポイント
 

ラストを締めくくった1尾
 
今日は僅か2時間程の釣りだったが、なんとか魚の顔を見る事が出来て『ホッ』とした。この渓は小渓流で余り知られていない渓だが、ここ数年で大夫荒らされゴミも目に付くようになってきた。近い将来この渓に棲む渓魚も姿を消してしまうかも知れない。そう思うと自分では何も出来ない歯がゆさを感じてならなかった。今年も今日がこの渓で竿を出すのは最後かも知れない。最後にこの渓と渓魚に感謝をし頭を深々と下げて渓を後にした。『また、来年遊んで下さい。それまでお元気で。』

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