2006.09.25 長野県某川 『これってヤマトイワナ?』

思うように天気に恵まれずこのまま禁漁を迎えるのかと、週間天気予報とのにらめっこの毎日。しかしこの時期は毎日予報が変わり当てにならない。今回も26日に休みを入れておいたのだが、数日前になって26日は雨の予報に変わってしまった。25日は天気が良さそうなので、会社の同僚に後ろ指をさされながら25日に変更。そして予報は見事に的中し気持ちの良い秋空が広がる中、お供の1匹(カマキリ君)を従えて長野の渓へ釣行してきた。
 

秋空の下、雲海が広がる
 

気持ちの良い一日
 
眼下に広がる雲海を楽しみながら、道中ウキウキ気分で現地へ向う。本当に気持ちの良い朝だ。カマキリ君もきっとこの素晴らしい景色を堪能した事であろう(笑)

フロントガラスにしがみ付き、最後までお供してくれたカマキリ君
 
現地に到着すると気温は低いが、最高の天気で俄然やる気が出てくる。早々に支度を済ませ渓へ降りると、太陽の光を浴びて眩しいくらいの流れが広がっている。もう『最高〜!!』と叫びたくなる衝動に駆られる程だ。そんな天気とうらはらに魚の活性はパッとせず時折20cm前後か顔を出す程度だ。でも今日は気持ちよく釣りが出来る事に釣果は気にならなかった。少しは私も欲の無い大人のFFマンになってきたのだろうか?

楽しい時間をくれた1尾
 
そんな私に『渓の女神』が褒美をくれたのか、午後になると活性が上がり始めた。釣れるのは大きくても8寸止まりだが、私を楽しませてくれるには充分だった。
それにしても今日は穏やかな1日だ。美しい流れに美しい景色。釣果に拘らず回りの景色に目をやるなんてこの時期ならでわだ。やっぱりシーズンで1番好きな季節かもしれない。


 
そして今日はまだドラマが残っていた。14:00過ぎになり竿を振らずに渓の景色を楽しみながら歩いていた時の事、1本の倒木が渓をまたぐように横たわっている。倒木を乗り越えようと片足を乗せた時、倒木の先に出来た小さい溜まりにユラユラと揺れる魚体を確認。しかもデカイく尺近くは有りそうだ。一気に釣りモードにスイッチが入り気付かれないように倒木に身を隠し魚の様子を伺うと、時折水面に口先を出し何かを捕食している。慎重に距離を測り枝に引っ掛からないようにキャストすると、上手い具合に魚の30cm程上流にフライは着水。そして魚の頭上にフライが差し掛かると何の疑いも無しに静かにフライを吸い込んだ。ここからが大変だった。狂ったように暴れる魚が、倒木に潜らないようにラインにテンションを掛けたまま、一気に倒木を乗り越え何とかランディングに成功。
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メジャーを当てると30cmジャスト。良く見ると背中の模様は無く、側面の白点も良く見ないと確認出来ない程度。一瞬ヤマトイワナ?と見間違える程だ。今までこの渓でヤマトイワナに近い固体は数多く見たが、ここまでの個体は初めて見た。噂ではヤマトイワナも生息するとの情報も有る渓なので、ひょっとしたらこれがそうなのかもしれない。
今日は天気にも恵まれ、最終的には釣果にも恵まれた1日となった。また、欲が無いと良い事が有るのかも知れないと、日頃のガツガツした自分を反省させられた1日でも有った。今シーズンはラスト1回予定しているが、最後はゆっくりと竿を振りたいと思う。

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