★目次 ★

 ■ 最近の情緒学級もよう                 musica
 ■ ありがとうの大切さ                                   ナオニャム
 ■ 障害者への各種優遇制度                musica
 ■ アイデアノート     BBS掲載記事        怜緒
 ■ 何処までやればよいのか 連載  4           ロクスケ


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■ 最近の情緒学級もよう

 特殊学級や、情緒障害学級、言葉と聞こえの教室、コミュニケーション学級など言葉はいろいろだが、そういった教室で固定や通級などで通ってくる子供たちに熱心に取り組んでいる教諭と交流している。
 
 不幸にも、私の子供のころはそういった学級が機能していなかったし、理解もなかった。今は新卒で入ってくる教諭はLDもADHDも勉強して入ってくるのである。普通学級にいる発達障害児について、多少なりとも知見があるというのは良いことだ。熱心な教諭たちと飲んでいると、最近の情緒は高機能自閉症が多いという。もちろん純粋なLDなどいないだろうし、純粋なADHDも少ないのだろうが、とにかく高機能自閉症が増えているらしい。だから、LD教育にばかり目を向けていると批判されてしまうこともあるらしい。
 
 高機能自閉の場合、基本的にADHDは含まれていて、ADHDの診断がつくことはまれであるが、発達障害が遺伝に関係があるとすると、社会的に不適用な子供が多く存在することもうなずける。高機能自閉について、また一から勉強しようと思っている。軽度発達障害も奥が深い。
 
by musica
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■ ありがとうの大切さ

先日会社のお昼休みでの話題です。私は、いつも、同じフロアの女の子たち5、6人と一緒にお昼を過ごしています。そのうちの2人が、彼女たちの部署にいるある男性社員が絶対に「ありがとう。」って言葉を言わないと、大変憤慨しながら話したことです。

彼女たちの話によれば、確かに彼から業務を依頼され、その業務を行うのは契約上当然なので、考え方によっては確かに「ありがとう。」は必要ないのかもしれないが、それにしても、せっかく業務をこなしてもやりがいも無いし、味気ない。最初の頃は、言われた以上の事もしてあげたけど、最近は言われた最低限の事しかしなくなってしまった。とのこと。

言われた業務におまけをつけても感謝をされないのでやる気が起きないのだそうだ。「ありがとう。」って、言葉の威力を知らない人は、おまけが貰えなくて損をしているなぁ。。と思ってしまった。

誰だって、人から感謝されて怒る人はいないと思う。幾ら、契約で決まっているからと言っても、やっぱり、何かしてもらったら「ありがとう。」って言ってもらえた方が、いわれた方は嬉しいのは当然です。そして、さらに次回は何かしてあげようと思うのではないのでしょうか?

おまけが欲しかったら、感謝しろ!損をしているぞ!〇〇さん!そう思いました。


by ナオニャム

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■ 障害者への各種優遇制度

先日、ドコモが障害者に50%割引をすることになったとのニュースを聞いた。精神福祉手帳をもっていても適用になる。8月21日からドコモショップで受け付ける。
http://www.nttdocomo.co.jp/b_free/hearty.html#5
(参照)

こういう制度は、知った人が、次々と伝えないと、わからないものだ。私も、今回はじめて聞いて、他にもこういう制度があるのではないか、と思ってしまった。
みんなで、こういうものは情報提供していくと輪がひろがっていいと思う。他にもこういう制度はあるのだろうか。たとえば電話料金は割引にならないだろうか?電気は?ガスは?いろいろと考えてしまう。

母子家庭の私は、割引と聞くと、耳がダンボになってしまう。障害者だから特権をというのは、違うと思うが、障害者の場合、働けなかったり社会で阻害されてしまうことが多いのは事実だ。だから、こうした制度が充実するといいと思う。

みなさんも、こういう制度あるよ、というのがあれば、ぜひBBSに書きこんで欲しい

by musica
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■ アイデアノート

(下記は、当サイトのBBSに書き込まれたものを、ご本人の承諾を得てここに転載したものです。これは子供向けのアイデアノートですが、基本的には大人のADHDでも応用の利く方法だと思います。やはり、このような、具体的な方法をそれぞれの人に合わせて工夫してゆく事が大切だと思います)

 最近、色々な人から長男が言われている共通した台詞。「ぐずぐずしない」「ぼーっとしている」「時間が分からない」「何度言っても分からない」私が子供の頃言われ続けた台詞を、やはり言われ。更に私も言ってしまう。

 ・・・私のトラウマカイロがぴくぴくして来たので、坊主と話し合い、『たー坊すくすくアイディアノート』(私は長男をすくすくどんどん君と呼んでいるお陰様で小2で身長130cm)を作る事にした。

 国語のノートを買ってきて、次の順に坊主に書いてもらった。

 条件として。
 1. 全て箇条書き
 2. 思いつくままにいくつでも勿論重複してもかまわない。
 3. 更に思いつかない、分からない時はそのまま正直に「分からない」等と書く。
 4. 文章はマスの中にきちんと書く、字はきたなくて良いが、作文の練習にもなるので、作文のルールにのっとって書く。

 項目は下記の通り
 1)氏名
 2)たー坊の良い所(長所)
 3)たー坊の悪いところ(短所)
 4)先生に言われた事
 5)お父さんに言われた事
 6)お母さんに言われた事
 7)友達に言われた事

 ここで本人が書く事によって、本人に自覚があるかどうかが分かった。特に長男は毎回同じ台詞を多数の人々に言われるので、自分の事を何も覚えられない馬鹿と思い出しており、そうとう自身をなくしていた様子だった。しかし④~⑦を書くことによって、自分は記憶していると言う事が分かり、やはり「分かっているのに出来ない脳」である証明が出来た。息子本人もおどろいている様子。

 自分の事を自分で確かめる事が出来たので、『傾向と対策』にうつる事にした。
 一、言われた事の中で、自分の行動をたださねばならないと思うもの番号を赤鉛筆でぬる。 二、赤く塗った番号を『課題』と命名する
 三、課題を別の行に抜き出し、それを克服する為のアイディアを思いつくまま、どんどん書く。
 四、アイディアを自分以外の人にも書いて貰う。
 五、その中で『これなら自分にも出来るかも』と思ったアイディアを少なくとも一ヶ月はやってみる。
 六、やってみて出来なかったり、長続きしなかったりした場合、もう一度アイディアを練る。勿論時間が解決する事もあるので、保留とし、別の課題をしても良い。
 七、問題が解決したり、行動等が習慣化出来たりした場合。課題の番号を青鉛筆で消し込む。黒でつぶすと何の課題がクリア出来たか分からなくなるので青とする。
 八、クリアした課題は、どう言う風にしてクリアしたかを書いても良い。勿論書かなくても良い。
 九、そして出来た時は『頑張ったね』とか、『やったね』とか、ねぎらいの言葉を書く。 十、絶対してはいけない事。出来ない課題に対して『なんで出来ないんだ』とか『馬鹿』等、書いたりしない。自分で自分にマイナスの暗示をかけない事。しむけられる時もあるから注意する事。

 基本ルールは崩さないが、途中でルール改定をする予定。まだ長男が七歳であると言う事と、本人からの要望があるかも知れないと考えたからである。

 ・・・もう、苦肉の策です。長男は私に似て、インドア派でやんちゃもまとも出来ず、ちっとも男の子らしくありません。でも、じゃれ合いとか暴れん坊大会が嫌いなのに、無理に「男の子なのに」と定義づけてさせる事もないと私は思います。でも、『普通じゃ無い』と言われ続けて自身の無くなっている息子を見て、何とかならないか?と考えた『アイディアノート』です。また経過発表致しますので、この件について他にアイディアがあれば教えて下さい。宜しくお願い致します。
 
by 怜緒
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■ 何処までやればよいのか 連載  4
 
 今まで私がお会いしたADHDの方々には完璧主義者が多い。普通の人よりもよほど多いような感じがある。しかし、ADHDといえばとかく世間では掃除が出来ない、金銭感覚がない、時間感覚ゼロ、約束を守らないなどなど完璧主義とは正反対の印象を持って見られている。
 
 だが、性格がだらしなくていい加減で上記のような状態になっているのなら勿論完璧主義は矛盾するだろうが、ADHDの場合、だらしがないから、汚くても平気だから掃除をしないのではない。いい加減だから時間に間に合わないのではない。きちんとしたくても出来ないのだ。だから、本人としては普通の人以上にきちんとしようと意識の上では思っているのが常で、場合によってはそれが強迫観念にまでなっている。
 
 つまり、自分ではそうしたいのに出来ないから性格としては完璧主義になるのではないだろうか。たとえば何かの好条件が重なってたまたま掃除がうまくいったりスケジュール通りに物事をやり遂げられたときの喜びは大変なもので、いかに普段からその状態を望んでいたかが判る。
 
 ただ、完璧主義はそれ自体悪いとは思わないが、それがすぎると、本当に強迫観念にまでになり、思い通りに行かない事が何度も重なった結果自分は駄目だと思うようになったり甚だしいと鬱状態になったりする。それなら、完璧主義は程々にしたほうがよいのではないだろうか。
 
 考えてみれば、身の回りのすべてを一人で完璧にこなしている人など居ない。社会で人一倍活動をしている人たちは、たとえば家族や従業員、秘書など身の回りの雑用をしている人たちが周りにいるのだ。
 
 そうでない人でも自分の本業には最大のエネルギーを注ぐだろうが、それ以外の事は時間があるときに集中するくらいで、ふだんはそれなりにレベルでやっている。
 
 自分の本分ではないことは、不便でない程度に手を抜く方が、結局は全体がうまく行く。たとえば一人暮らしで炊事洗濯掃除そして仕事や趣味などをやらなければならないのなら、手を抜ける場所を探し、どこまで手を抜いても生活上不便ではないかを考えてみる。
 
 確かに掃除の行き届いた部屋は気持ちが良く、掃除をしたいのは判るが、毎日毎日掃除機をかけガラスを磨く必要があるとは思えない。そんなのは特に汚れた場合以外は週に一回、二週間に一回でも良いだろうし、普段からゴミを散らかさない癖をつけておけばもう少し手抜きが出来るかも知れない。ただし、あまりものが床を隠すほど散らかせば捜し物が増えたり蹴躓いたりで能率が下がる。結局妥協出来る所を探してみればよい。
 
 服も、普段着は最小限にし、アイロンがけの要らない、手軽に洗えるものだけにしておけば、かなり手間が省ける。ただし、手を抜いてあまり汚いものを着ていると外にも出られないし体にも良くないから、簡単に、従って頻繁に洗えるものを選ぶことで手を抜き、洗濯をしない事で手を抜くのは止めるなども、一つの解決方法だろう。
 
 今の洗剤も洗濯機も良くなっているから、本来お湯を使ったり、洗う布地や洗剤を使い分けたり、洗い方コースを変えたりつけおき洗いや広げて干す等をすれば完璧な洗濯になるだろうが、下着もシャツもズボンも一緒に放り込んで水でちゃんと綺麗になる。ついでに、乾燥機付きの洗濯機だったら、洗濯など毎日やっても別に手間はかからない。
 
 人によりライフスタイルにこだわりがあったりするから誰でもが同じように出来るわけではないが、出来る範囲で工夫する余地はあるということだ。
 
 食事も外食ばかりにすれば時間は省けるだろうが体に良くない。調理の手順をくせにしてしまえばきわめて短時間で調理が可能になる。レストラン並みの食事を目指さなければかなり手抜きをしてもきちんと食べられる。ただし、食器洗いなどで手抜きをするのは病気の元になりかねないし、食事の意欲も失せるので気をつけなければならない。
 
 このように考えてゆくと、何処をきちんとやり、何処を省略すれば生活の質を落とさずに時間と手間を省けるかが見えてくる。
 
 何もかもきちんとやるべきではない。やらない方がよいというのではなく、やるべきではないと言っているのだ。完璧主義は、自分の生活に合わせて仕事でも趣味でも何かに絞る。そして、なにより、完全と言う事はない、よりよい状態を目指すしかないと考える事で、かなり余裕が出てくる。
 
by ロクスケ
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★編集後記★

 ■ 夏も盛り、梅雨も盛り。今年は梅雨がなかなか明けませんね。どうもうじうじしていて精神的にも良くありません。
 
 ■ 先頃NHK教育の福祉ネットで三週連続の大人のADHDに関する番組がありました。従来良くありがちな興味本位ではなく、きちんと取り上げられていて好感が持てる作りになっているとは思いますが、ちょっと食い足りない気がしないでもありません。ごらんになった方も大勢いるでしょうが、どう感じましたか。それに、ADHDの判断基準の一つに多動性を上げていたが、寡動性も含まれるのが一般認識と思われるのだが。
 
 ■ 夏は食欲が落ち、ついつい冷や麦素麺などやビールなど冷たいものを採り過ぎてしまいます。それも過ぎるとやはり体力を損ねます。食欲の落ちる夏こそ、工夫してきちんと食事をとるようにしたいもの。わたしも、そういいながら、ついつい手抜きをして後悔しています。脂ぎったものものどを通りませんし、せいぜい乳製品や緑黄野菜を採るよう心がけています。
 
 ■ 夏は矢張り寝苦しい季節です。といって、エアコンを入れたまま寝ると、てきめんに身体をこわします。私は窓を開け蚊取り線香をつけて寝てますが、場所によっては防犯上窓を開けるなど出来ないでしょう。せめて、寝るときはエアコンもタイマーで、弱にして風が直接当たらない様にするなどの注意はした方がいいようです。
 

『WING BRAIN 第38号』でまたお会いしましょう♪

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