Wing Brain メールマガジン 第417号
2018/02/18(日)発行



目次
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● 筆記具中毒症 ロクスケ
● うっかりミス等の撲滅(5) なさ
● うっかりミス等の撲滅(6) なさ
● 連載 第383回 健康で生活するために 加齢を諦めない ロクスケ
○ 編集後記




● 筆記具中毒症
私は昔から物を書くのが好きで自分専用の原稿用紙などを作り、様々な物を書いていた。それが当然書き心地の良い筆記具を探し求めることになり、折に触れて万年筆、ボールペン、鉛筆そしてシャープペンシルを買い替えていたのだが、自分でも無制限に筆記具を買うのは止めなくてはならないと思っていた。

更に、パソコンをかなり早い時期から使っていたがそうなると紙に筆記具で何かを書くことがめっきりへり、今では殆どメモくらいしか紙に書くことはないし、場合によってはそのメモさえスマホに書いたりしている。

むろん、パソコンで書くことにより記録が残り、編集が極めて楽であり、書いた物を整理しやすくなったのだから、今から紙に文章を書くことなどほとんど無い。が、それでも筆記具好きは収まらず、先日あらゆる場所から集めた筆記具を眺めて思わずため息をついた。おそらく鉛筆は数百本、シャープペンシル、ボールペン等々も恐らく数百本、色鉛筆も数百本あった。鉛筆などは、削りながら使うから当然短くなった物が多いが、それでも新しい鉛筆を買い続けている。ボールペンもそうだし、シャープペンシルはノックしなくても自動的に芯を繰り出す物などをみつけると取り敢えず買ってしまったりする。

デスクの上のペンスタンドや引き出しにも既に100本では利かない筆記具があるが、これはもう中毒なのだろう。

ところで、以前も書いたが、パソコンで書くようになって自分の文字が極めて汚くなっているのが気になり文字練習をしているが、少しは効果がある。となると、綺麗にかける筆記具がまた欲しくなる。使いもしないペンや鉛筆がまた増えるのだろうが、まあそれほど高い物でもなしこれくらいはしょうがないかと諦めている。ただ、語学学習の時は、書くことも覚えるためには必然なので、これには書きやすいシャープペンシルや水性ボールペンが役だってはいる。

実際たまに書く葉書などは、決まって万年筆を使っているのだが、今はインク一瓶がもう10年経っても使い切れていない。

実は、筆記具だけではなく、ノートも少々中毒気味なのだが。

by ロクスケ




● うっかりミス等の撲滅(5)
これまでに、うっかりミス、忘れっぽさ、勘違い・思い込みといった短所的特性を、人間工学・認知心理学的な観点から3つに分類し、そのうちの1点目、即ち、「情報のインプットの過程におけるエラー」を採り上げ、考察を始めた。

特に前回は、発達障害者に特有の、いわゆる認知の歪みに起因してのエラーを補正すべく、まずは情報のインプットの過程をいかに的確にモデル化し、具体的に何がどう歪んで、ずれているかをつぶさにリストアップする必要があると述べた。



今回はその続きとして、その歪み・ずれをリストアップする具体的な手順を考案してみたい。小生なりに独自に考えるものであり、言い出しっぺの責任として、小生自ら今後実践し、PDCAサイクルに則ってその結果を振返り、より良い結果を出せるようにしてゆきたい。

歪み・ずれの全容をリストアップすると言っても、すぐに全部をリストアップするのは膨大な作業であり、相当な時間と手間を要する。よって、余程に計画的、体系的に行ってゆかねば、無駄な手戻りや抜けが出てしまい、効率的ではない。

そこで、辞書や図書館の本の分類などのように、全容をまずは大まかな次元から順に体系化、ジャンル毎に分類する。その分類・体系化を必要により細分化し、適度な分類・体系化が出来たら、順に歪み・ずれのリストアップ作業に着手するという手順で行くことにする。



まず、「情報のインプットの過程におけるエラー」を最初の大まかな次元で分類すると以下のようになる。:

  ・視覚(目)に関するエラー
  ・嗅覚(鼻)に関するエラー
  ・味覚(口)に関するエラー
  ・聴覚(耳)に関するエラー
  ・触覚(皮膚)に関するエラー

五感という文字通り、そのままの分類ではある。ただし、実際には、例えば視覚と聴覚を併せて等、複数のセンサーから得られる情報を総合して対象物を認識することが多い。よって、厳密に言えば上述の五感それぞれ単体ではなく、それらの順列組合せで考える必要がある。だが、それにはまず五感それぞれ単体でのエラーを解析し尽くす必要があるはずである。よって、上述の五感を順に解析してゆくことにする。

(次の記事(6)に続く)

by なさ




● うっかりミス等の撲滅(6)
ここでは、前記事(3)で挙げた五感それぞれのエラーについて、具体的な解析手順のあり方について考察する。



小生なら小生自身の日常生活の中で、もっと大げさに言えばこれまでの人生の中で、具体的にどのようなエラーがあったであろうか。細かいことならばそもそも記憶に残っていないであろうし、一つ一つ思い出してゆくのは膨大な作業にはなろうが、日常生活は同じような環境での同じような言動の繰返しであることを踏まえると、その地道な解析作業は長い人生の上で必要不可欠と考えるため、思い出せる範囲、できる範囲で進めてゆきたい。

とはいえ、記憶の限り挙げつらったところで、ただ羅列するだけでは直接には何も役立たなかろう。効率的、体系的にリストアップし、それらに対してエラーの原因究明、対策を一つ一つ立ててゆかねば費用対効果として意味をなさない。逆に、上手に体系化し、効率的な解析手順を確立しさえすれば、これまでの経験の中でのエラーのみならず、現在進行形でこれから起こるエラーについても瞬時に解析を進められ、より一層効率的と考える。



体系化にあたっては、幾つもの視点に基づくラベリング分類の手法が有効と考えられる。これだけでは抽象的で分かりづらいため、以下で例を挙げて説明する。

例えば、「時間」という視点から何らかのエラーを分類することができる。どの時間帯、時期に起きやすい(実際に起きた)エラーかによって、以下のように分類するのである。:
  ・朝/昼/夕方/夜/深夜
  ・春/夏/秋/冬
  ・日曜/月/火/水/木/金/土

それと並行して、今度は例えば「場所」という視点から、以下のように分類する。
  ・自宅(もっと細かくするならば、リビング/玄関/トイレ/風呂…)
  ・職場
  ・道路上
  ・駅
  ・公園
   等々

また別の視点として、例えば「物」という視点から以下のように分類する。
  ・食べ物(さらに細かくするならば、肉/野菜/飲料物/…)
  ・食器類
  ・電子機器
  ・文房具
  ・お金
   等々

また別の視点として、例えば「人」という視点から以下のように分類する。
  ・自分自身
  ・家族
  ・友人
  ・町内の方々
  ・職場の上司、同僚、後輩
   等々

そろそろ止めておくが、要は、いわゆる5W1H的な視点から、一つの解析対象を何通りにも分類するのである。必要により、例えば「場所」ならば、上でカッコ書きしたように、自宅なら自宅をさらに細分化しても良い。適度な細分化の上で何通りもの分類を繰り返しておくと、それだけで頭の中がかなり整理される。これは、認知心理学・知識工学的に見て、非常に理に叶ったやり方と言える。



今回はここまで。次回から上述の手順に沿って具体的に細かく解析してゆきたい。

by なさ




● 連載 第383回 健康で生活するために 加齢を諦めない
誰でも年を取る。年を取れば体力が衰え、記憶学習能力が衰え、物忘れが激しくなるし、病気にもかかりやすくなる。しょうがない・・・と言ってしまってはそれでおしまいなのだが、むろん、私もそれなりの年齢を重ね、昔と比べればつい年を取ったかなぁと思うことはある。

が、誰もが同じように年を取るわけではない。年齢は自動的に増えてゆくが、それ以上に老けて人の介護がなければ生きて行けなくなる人がいる一方、何時までもかくしゃくとして活動的な人がいる。同年齢とは思えないほど見かけも違うし、行動力も好奇心も大きく違う。それなら、年齢が増えるのは当然として老けるのは当然ではないと考えるべきだと思う。

私は、老後に金がないのは辛いことは知っているが、むしろ身体が動かなくなることがもっと辛いだろうと早くから思っていた。そこで、金を貯めるのは二の次で(どうせ大して貯まらないし)体力を保ちあわよくば強化することに力を注いだ。おそらく、それがうまく行っているのだと思う。

幸いこの20年くらいは風邪を全く引かないし、病気になったことがない。毎年健康診断を受け、医師からこの状態を保つように言われている。必要であれば一日20qを歩くことも苦ではないし、日常でも10qなら徒歩移動範囲、50qなら自転車での移動範囲であり、毎日数キロ早足で歩いて疲れなど残らない。よく寝られるし、快食快便だと思っているし、自分では脳が衰えたという自覚はない。パソコンやネットをそれなりに使い、今になって語学学習を始めてそれなりの進歩を自覚出来る。自分ではと言うだけだが、同年輩の人々からうらやましがられているのは事実だし、実際の年齢を言えば驚かれる。若く見えるのだそうだ。

その状態を得るために、それなりの心がけを持っていたつもりだし実行もしている。酒を殆ど飲まず、無論煙草など喫わず、毎日早足で歩き車には乗らず、薄味の野菜中心の食事に徹し、外食をせず、薄着を通している。毎年健康診断を受け、その結果からネットで健康年齢をチェックしてみると、非常に若いとの結果が出て、これは嬉しい。

誰もが年を取る。それは受け入れざるを得ないが、老けることは別に受け入れなくとも良いはずだし、加齢イコール無気力化虚弱化と考える理由もないだろう。

それなりに努力はしなくてはならない。が、十分に努力をする甲斐はあると私は思っている。



by ロクスケ




○ 編集後記
■ いつもいつも思っていること、言っていることですが、今年もあっと言う間に一月過ぎました。恐らくあっと言う間に一年過ぎるのでしょうね。それどころか、気が付いたらあっと言う間に十年が過ぎていましたしね。次は、あっと言う間に一生が過ぎているとか。

■ 同じ時間を無駄にしたくはないと、年齢を重ねるに従い思うようになりました。若い頃、何と時間を無駄にしていたことか。忸怩たる思いです。同じ時間でも、充実して過ごせば良いんですが、それが言うほど易しくはない。まあ、振り返ればいつも時間はあっと言う間に過ぎているんですけれどね。
(この項までロクスケ)

■ この編集後記を執筆しているのは2/8(木)です。暦の上では立春であり、少しずつは暖かくなってきてはいるように思いますが、それでも朝晩はまだまだ冷え込みます。日中との寒暖の差が大きいと、外に出かける際には服装に悩みます。今年は例年にない寒さゆえか、インフルエンザも大流行していますし、体調には十分に気を付けなければなりません。

■ 今年は関東では既に2回の積雪がありました。相変わらず例年以上の寒さが続いていることを考えると、もう1〜2回は降雪、積雪がありそうです。特に日本海側では豪雪が続いており、数日前は福井で車が国道上で軒並み立ち往生し大渋滞になるほどの状況が発生しました。自然の猛威の恐ろしさを改めて感じます。自然災害が発生する度に思いますが、何とか人類の英知を結集して天候や自然災害の発生をコントロールできないものでしょうか。
(この項、なさ)



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