Wing Brain メールマガジン 第419号
2018/03/18(日)発行



目次
以下のタイトルをクリックしてください。このページ下方の該当する記事にリンクしています。
● 小説を書く ロクスケ
● うっかりミス等の撲滅(9) なさ
● うっかりミス等の撲滅(10) なさ
● 連載 第385回 健康で生活するために 絶対断酒、禁煙 ロクスケ
○ 編集後記




● 小説を書く
私は幼い頃母に絵本の読み聞かせをして貰い、何度も同じ話を聞きながら興奮していたのを覚えている。なにしろ、絵本の話を全部事実だと信じていたのだから当然だろう。しばらくしてそれらが事実ではないことは理解したが、興奮していたことは変わりなく、自分で文字が書けるようになるとせっせとお話を書いた。おそらく、文字で書かれたことは事実である必要はないとでも思っていたのではないか。

恐らくその頃に始まったと思うが、日記を書き始め、その日記には自分の願望や想像を好きに書いていたのだが、本来それは日記とは言わないはずで、母に得意になって見せ、母は恐らくずいぶん困惑していたのではないか。

むろん、文字で書いたことも事実でなければならないときと、事実と関係が無くても構わないときがあり、それは読む人間が判断すればよいこともじきに学んだ。がそれを学んだ後でも、日記とは本来自分一人の為の物であって、他の人間に見せる物ではないことも学んでいたので、相変わらず私の日記には想像と願望、作り話に満ちていた。

日記は文字が書けるようになってからかなり続いているし、途絶えることもたびたびあったが、今でも書き続けている。当然昔はノートに鉛筆などで書いていたが、今はパソコンで書いている。ただし、今の日記は事実だけであり、作り話は小説で書くようにはなった。

小説だから、好き放題の想像、作り話だが、書いてみると、結構すらすらと書ける。質はともかく、頭の中の会話、文章をそのまま書き写すだけの作業であり、子供の頃から絶え間なく続けているので正に息をするように出来る。嘗ては紙に文字で書いていたのだが、その頃の作品には400字詰め原稿用紙1020枚などとという物もあり、せっかくなのであとでそれをパソコンにテキストファイルで保存している。

一時期、毎日一作の作品を書く事を決め、実際に3年間ほど毎日一作ずつ書いた。結果として1000作以上の作品が貯まったが、それぞれ大半はテキストファイルで数キロバイト程度、400字詰め原稿用紙3,4枚程度だ。長い物はそれでも原稿用紙300枚程度にもなる。

さて、私がこれだけ書くのは、あくまで脳トレのつもりでいるからだ。むろん、娯楽でもあるが、書くことで自分が考えている事をまとめることも出来るし、記憶に残すことも出来る。書くと言うことはやはり脳の活性化を促す極めて有効な手段だと思っている。身体が若くても脳が老いては仕方がない。その意味で、物を書くことは脳を若く保つ有効な手段なのだろうと信じているし、なにより面白い。人から見たらどれほどの効果があるのかは分からないが、自分でそう思っているのだから、まあ良かろう。

但し、書くことになれると、確かに殆ど自動的に書けるが、まとめないで書きっぱなしという弊害もあることは有る。それは気を付けなければなるまい。

by ロクスケ




● うっかりミス等の撲滅(9)
本記事は、うっかりミス、忘れっぽさ、勘違い・思い込みといった短所的特性、特に発達障害者に特有の、いわゆる認知の歪みに起因するエラーを撲滅するために考察と実践を行ってゆくものである。

これまでに、それらの特性を人間工学・認知心理学的な観点から3つに分類した。そのうちの1点目「情報のインプットの過程におけるエラー」を採り上げ、情報のインプットの過程をいかに的確にモデル化し、具体的に何がどう歪んで、ずれているかをつぶさにリストアップする必要があると述べた。その上で、そのエラーを五感(視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚)の観点から分類し、視覚から順に考察を始めている。

前回までに、様々なエラーを効率的、体系的に整理する必要があり、それに有効な方法としてラベリング分類を挙げ、例を用いて実践してみた。今回はそのラベリング分類について、もう少し補足的に考察してみたい。



前回例を挙げて分類を実践してみたものの、小生自身も含めこの手法を実践する方々にも手軽かつスムーズに実践していただく上では、方法論をもう少し突き詰める必要があると考えられる。そこで本記事ではまず、より実用的に、より簡単に様々なエラーをラベリング分類できるよう、手順をマニュアル化してみたい。


(1) ブレインストーミング的に失敗を徹底的にリストアップ

まず、日々の日常生活・仕事の上で、特に頻度の高い失敗をリストアップする。基本的には頻度が高ければ、それだけ記憶に残りやすい、思い出しやすいと考えられるので、とにかく思い付く限りメモ用紙(またはパソコンやスマホのメモ帳)に書き出してみる(いわゆる「ブレインストーミング」的な手法)。ここでは余計なことを敢えて考えず、とにかくポンポン思い付く限りひたすら書き出すことに専念することが重要である。ここでは多少荒っぽく殴り書きで構わない。

思い付く限りとにかく失敗を書き出したら、後述の(2)以降の手順として、それらを整理・分析する段階に入る。もし後から新たな失敗をしたら、または思い出したら、上述のリストアップに用いたメモに追加してゆけば良い。その際、既にこの(2)以降の手順に入っているものにはその旨のチェックマークをしておけば、取りこぼしや無駄な重複が無くなり効率的である。



(次の記事(10)に続く)

by なさ




● うっかりミス等の撲滅(10)
前記事(9)から引き続き、エラーのラベリング分類につき手順のマニュアル化を進める。ここでは、手順(2)以降を述べる。



(2) 説明文章の精緻化

(1)で殴り書き的にリストアップした失敗事例一つ一つについて、今度は表現のいわば「清書」段階に入る。例えば、既述の炊飯器のタイマーセット忘れの場合、まず殴り書き的には「炊飯器のタイマーセット忘れ」といった簡単な箇条書き程度であろうから、それをやや馬鹿丁寧な説明文章として記述する。ポイントは、いわゆる5W1H的に「どこで」「いつ」「誰が」「何を」「どのように」を明示する、加えて言えば、その結果どうなったかを明示することである。例えば、炊飯器のタイマーセット忘れの場合、以下のように表現できよう。:

----↓説明ここから↓----

夜寝る前、自宅の台所にある炊飯器に、研いだ米(無洗米の場合は研ぐ必要なし)と水を釜に入れ、内蓋もセットし、タイマーを翌朝X時XX分にご飯が炊き上がるようセットする必要がある。しかし、その手順全てを忘れて就寝した。

その結果、翌朝に起床した際、米が炊けていないことに気付き、慌てて近所のコンビニにレンジでチンできるパックの米を自転車で買い出しに行く必要があり、朝の支度が遅れ、仕事への出勤や子供たちの登校がギリギリになった上、食事時間を削ることにもなり、家族に迷惑をかけた。

----↑説明ここまで↑----



(3) 説明文章の文節解析

(2)でやや馬鹿丁寧に記述した説明文章について、今度は文節で区切る形で解析を行う。国語の授業ではないので、動詞とか名詞とか助詞といった細かい分類はここでは不要である。助詞や句読点は全て省き、名詞・動詞・形容詞などの語句のみ残して説明文章を分解する。例えば、上述の文章ならば、以下のようになる。

----↓解析ここから↓----

夜 / 寝る / 自宅 / 台所 / 炊飯器 / 研いだ / 米 / 無洗米 / 研ぐ / 水 / 釜/ 入れ / 内蓋 / セット / タイマー / 翌朝 / X時XX分 / ご飯 / 炊き上がる /セット / 忘れて / 就寝

翌朝 / 起床 / 米 / 炊けていない / 気付き / 慌てて / 近所 / コンビニ / レンジ / チンできる / パック / 米 / 自転車 / 買い出し / 朝の支度 / 仕事 / 出勤 / 子供たち / 登校 / ギリギリになった / 食事時間 / 削る / 家族 / 迷惑

----↑解析ここまで↑----



今回はここまで。次回も引き続き上述の手順の説明をさらにもう少し進める。

by なさ




● 連載 第385回 健康で生活するために 絶対断酒、禁煙
昔、一時期私はかなりのヘビースモーカーで、ピースの両切り50本入りの缶を毎日一つずつ開けていた時期があった。だが、それも後から考えてみると2年間程度で、ある日きっぱりと止め、それから一本も喫っていない。

酒の方は、仕事上どうしても接待酒があり、最も飲んでいたときはほぼ毎日ウィスキーなら一本、酒なら一升を飲み続けていたと思う。多分、20年くらいは続けていたのではないだろうか。が、20年ほど前に禁酒した。実はアル中ではないかとかなり心配していたのだが、そんなこともなく完全に止めることが出来、その後まあ多少は良いかと、月に4,5回一合程度を飲むようにはなったが、今年になってからはそれも止め、恐らく今年は一滴も口にしていない。せっかく造った果実酒もそんなわけで全く飲んでいないが仕方がない。

煙草を止めたとき、そして大酒を止めたときにはっきりと自覚したのは極端な体力の回復だった。実は、大酒飲みの仕事中毒だった頃は、ほんの目と鼻の先への移動も全て車であり、殆ど体を動かす等しなかったこともあって、極端に体力が無く、年に2,3回は酷い風邪を引いたり腹をこわし、腰を痛めたりしていた。が酒を止めたきっかけは、出張で訪れた地方のさる神社の石段を数段も上れないことに愕然としたからだが、むろん、酒だけではなく全てを外食で済ませていたことなども影響しただろうし運動不足も寝不足も影響していただろう。

退職してから本格的に酒を止め、食事に気を遣い運動をするようになってほんの数ヶ月で見違えるように体力が回復し、今では少なくとも十数年風邪を一度も引いたこともないし腹をこわしたこともない。

全てが禁煙や禁酒のためではなく、それなりに運動をしたり食事に気を付けたりなどの努力をしたこともあるだろうが、しかし禁煙禁酒の効果が最大であろうとは思う。程々なら良いだろう、気分転換も大切だ等と言うようなことではない。絶対に止めるべきだと信じている。

2,30年前よりもそれだけ確実に年を取っているが、しかし確実に体力は向上している。今では場合によって2,30キロ歩いても疲れないし、京都駅の大階段なども一気に昇って別に疲れない。病気にならず、医者にも今の状態を維持するようにと言われる。

前にも書いたことだが、金がないのは確かに辛い。が、身体が動かないのは悲惨だと思っている。その意味で私は豊かな生活を手に入れたと信じているが、そのスタートは絶対の禁煙禁酒にあると信じているわけだ。

by ロクスケ




○ 編集後記
■ 日頃から物作りに凝っていますが、最近はやりたいことが増えすぎ、何を片づけて良いか気が散って却って物作りが進みません。やりかけた物がたくさんあって、さすがに嫌になっています。整理して、やらなくても良い工作は斬り捨てる必要があるようです。

■ やはり移り気なのが最大の理由で、また趣味で造っている物は結果として無くても済む物が多く、それが途中で投げ出してしまう理由でしょう。逆に、例えば水道管の不具合で風呂に入れなくなったとき、業者頼みだと数十万円するといわれ、自分でやってしまいました。こう言うことは結構素早く出来るんですが。 (この項までロクスケ)

■ この編集後記を執筆しているのは3/8(木)ですが、関東では3月に入り少しずつですが暖かくなってきました。とはいえ、気温の変動が大きく、この3月最初の週末は最高気温が20℃強だったのに対し、3/8は一部地域で降雪になるほど最高気温が低い状況です。平均して見れば段々と暖かくなっているのでしょうが、日々の変動はかなり大きいです。気温の変動が激しいと風邪を引きやすく、かといって仕事を休むわけにもいかないので、十分に警戒しないといけません。

■ 気温とともに、この時期気を付けなければならないのが花粉症です。小生は生まれつきのアレルギー持ちですが、毎年花粉症にも悩まされています。早くから薬を飲むなどして予防しているつもりですが、それでも花粉が多いと目がかゆくなります。なるべく目をこすらないよう気を付けていますが、ついつい無意識に手でこすってしまい、赤くなってしまいます。かゆみというのは一番我慢しづらく、困ったものです。 (この項、なさ)



▲バックナンバー一覧へ
△前号へ
★本号の目次へ
▽次号へ