Wing Brain メールマガジン 第420号
2018/04/01(日)発行



目次
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● 通販の利用 ロクスケ
● うっかりミス等の撲滅(11) なさ
● うっかりミス等の撲滅(12) なさ
● 連載 第386回 健康で生活するために 新しいことにチャレンジ ロクスケ
○ 編集後記




● 通販の利用
最近は色々な物が通販で買えるために店舗を構えている業者が大打撃を受けているという。客の中には店舗に来て品物をチェックし、その上で通販で買う。その方がかなり安いからだが、私自身最近はかなり通販で買う物が多くなった。主として工作の材料などが、それらを専門に売っている店が近くにあるわけではないし、まとめて買うなら買いに行く交通費や時間を考えると通販の方がよほど便利だし特だからだ。

通販には産業構造を全く変えてしまう面があり、これはこれで問題なのだが、確かに通販によって私などは大きな利益を受けている。ただ、あまりに便利になり、要りもしない物をついワンクリックで買ってしまうようなことはやはり多々あり、心してコントロールしなければならないとは思っている。

実は、以前、私自身通販ではないがネットを利用して商売をしていた。今はその仕事はしていないが、最近やはり同じ様なことをして利益を上げることを真剣に考えている。物作りをしていて、他にはない物を造ってそれを自分のサイトや動画サイトなどで宣伝しそれが売れれば利益が上がるのではないかと目論んでいるわけだ。それが実現するかどうかは別として、是非やってみたいと今それに取り組んでいる。それも、他の業者と価格競争をするようでは絶対に利益など上がるわけがないので、他では真似の出来ないもの、そして興味を惹く物、付加価値の高い物でなければならず、色々考えていくつかに絞り込んだところだ。

実現するかどうかは分からない。が、それなりに実現性はあると思えるようになってきている。そんなことを考えながら色々進めてゆくのはそれなりにかなり楽しいし充実もする。

by ロクスケ




● うっかりミス等の撲滅(11)
本記事は、うっかりミス、忘れっぽさ、勘違い・思い込みといった短所的特性、特に発達障害者に特有の、いわゆる認知の歪みに起因するエラーを撲滅するために考察と実践を行ってゆくものである。

これまでに、それらの特性を人間工学・認知心理学的な観点から3つに分類した。そのうちの1点目「情報のインプットの過程におけるエラー」を採り上げ、情報のインプットの過程をいかに的確にモデル化し、具体的に何がどう歪んで、ずれているかをつぶさにリストアップする必要があると述べた。その上で、そのエラーを五感(視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚)の観点から分類し、視覚から順に考察を始めている。

前回までに、様々なエラーを効率的、体系的に整理する必要があり、それに有効な方法としてラベリング分類を挙げた。例を用いてその方法を実践した上で、手順のマニュアル化に取り組んでおり、前回はその手順の途中までを述べた。今回はその手順の続きを説明したい。



前回例を挙げて分類を実践してみたものの、小生自身も含めこの手法を実践する方々にも手軽かつスムーズに実践していただく上では、方法論をもう少し突き詰める必要があると考えられる。そこで本記事ではまず、より実用的に、より簡単に様々なエラーをラベリング分類できるよう、手順をマニュアル化してみたい。



(4) 各文節・単語と失敗内容との結び付け

前回述べた手順(3)で失敗事例の説明文章を文節に区切った。その各文節(厳密にはその文節の中に含まれる各単語、およびその単語の意味する概念)と失敗事例内容とを頭の中で連想的に結びつけるようにする。その結び付けの操作を頭の中で訓練的に繰返し繰返し行うことで、個々の単語・概念を頭の中で思い浮かべただけで、連想的にその失敗事例も思い浮かぶようになる。様々な単語・概念と結び付けることで、確率的に事ある毎にその失敗事例を思い出せるようになる。

とはいえ、事例の内容が込み入ったものであるほど、各文節(に含まれる単語)の数はかなりの数に上る。例えば、前回の例で言えば、文節は以下のように計46個とかなりのボリュームになる。:


夜 / 寝る / 自宅 / 台所 / 炊飯器 / 研いだ / 米 / 無洗米 / 研ぐ / 水 / 釜 / 入れ / 内蓋 / セット / タイマー / 翌朝 / X時XX分 / ご飯 / 炊き上がる /セット / 忘れて / 就寝 (22文節)

翌朝 / 起床 / 米 / 炊けていない / 気付き / 慌てて / 近所 / コンビニ / レンジ / チンできる / パック / 米 / 自転車 / 買い出し / 朝の支度 / 仕事 / 出勤 / 子供たち / 登校 / ギリギリになった / 食事時間 / 削る / 家族 / 迷惑 (24文節)


1つの失敗事例につき、これら46個なら46個の単語・概念といちいち結び付け操作を行っていては時間と手間が追い付かないのが現実ではなかろうか。そこで、これらの単語・概念のうち、特に結び付けの必要度、費用対効果の高さを格付けし、その上位順に優先的に結び付け操作を行うようにすると効率的と考える。



(次の記事(12)に続く)

by なさ




● うっかりミス等の撲滅(12)
ここでは、前記事(11)で述べた手順(4)の続きを説明したい。



上述の各単語・概念のうち、結び付けの必要度・費用対効果の高さからすれば、特に以下の単語・概念が優先順位の上位に位置付けられよう。:

夜 / 台所 / 炊飯器 / 米 / 無洗米 / 研ぐ / タイマー / 翌朝 / ご飯 / 炊き上がる / 炊けていない / 朝の支度

このうち、例えば「米」と「無洗米」はほぼ似ている、近い概念のため、一括りにしてしまっても良い。あるいは、上述のように分解が行き過ぎであるならば、分解の程度をもう少し後退させ、例えば「夜 / 寝る」と分解せず、「夜寝る前」で一つの文節・概念として扱った方がより良いと考えられる。



ここで、そもそも結び付けの必要度、費用対効果による優先順位が生じる理由について触れておきたい。

上述の各単語・概念のうち、例えば「夜」「仕事」など、上位に位置付けなかったものは、意味する対象が広い、もしくは比較的概念として抽象的で漠然としていて、他の様々な失敗事例などといくらでも結び付けやすいと言える。他にも様々な失敗事例と関係する単語・概念との結び付けを重ねてゆくと、「夜」なら夜などの単語から逆算的に連想されるべき事例内容が多くなり過ぎ、確実に必要な場面で連想しづらくなってしまうと考えられる。

逆に、例えば「炊飯器」「台所」などは意味する対象が狭く、比較的かなり具体的ではっきりとした概念であるため、上述の失敗事例など、結び付けられうる内容は比較的少ないと言える。ということは、上述の逆で、様々な事例と関係する単語・概念との結び付けを重ねても、結び付けの事例内容は比較的少ないため、逆算的な連想をより確実に行えるようになり効果的と考えられる。



今回はここまで。次回も引き続き上述の手順の説明をさらにもう少し進める。

by なさ




● 連載 第386回 健康で生活するために 新しいことにチャレンジ
私は年齢の割にネットやパソコンには親しんでおり、今までおそらく80年代からネットをやっているし、当時は売っていなかったパソコンは自分で造った。今でも、自分で組み立てたパソコンを使っているし、HPやブログなども初期からやっている。

が、ネットもパソコンも技術進歩が極めて速く、当然ながらその技術変化には付いて行けない。それでも、必要なことはその都度ネットで調べるなどして、かなり使いこなしているのではないかと密かに自負している次第だ。

新しい技術には付いて行けないから諦めると言う気にはならない。必要な知識はいくらでも学べるのだから、可能な限り学ぶべしというのが私の流儀であり、結果として今も恐らく必要な知識は得続けていられると思う。

むろん、私が開いている個人のホームページも動画もブログも到底最新技術とは言い難いが、それで間に合っているなら別に問題はないし、そのために私が必要としている技術は得ていると思っている。

おそらく、この様な姿勢は思考を柔軟に保つ効果があると思っている。思いがけない、到底理由の分からないトラブルが起きることがあるが、そこで諦めてしまっては先に進めないので何としても解決すべく色々調べる。時にはそのために一日費やすこともあるが、最終的に解決出来れば、それまでに使った脳への刺激は相当な物だろうと思う。

よくその年でパソコンをやると言われるが、80でパソコンを学び始めそしてゲームのためのプログラムを開発した人もいる。年だから出来ないと考えたとしたら、その時は本当に年を取ったのだ。私自身は未だ自分が年を取ったとは考えていない。

by ロクスケ




○ 編集後記
■ 早い物で、西日本ではかなり桜が咲いているようだし、東京当たりでも開花宣言がそろそろ出るようです。考えてみれば、団体で花見に行ったのはもう2,30年前が最後ではないかと思っていますが、人混みの中に出てゆく気にならないのと、酒を飲まず料理を造って持っていって、或いは買って外で食べる趣味が無くなった為だと思います。

■ むろん、桜を見るのは好きだし、幸い近所には近隣でも有名な桜の名所があって、散歩がてら立ち止まって眺めるなどは頻繁にしており、恐らくそれで花見をした気分になっているからでしょう。外国にはこの様な習慣がほとんど無いと知り、むしろそれが意外だと思いましたね。日本とはそれだけでも特殊な文化を持っているのでしょう。
(この項までロクスケ)

■ 本号が発行されるのは4/1です。この編集後記を執筆しているのは3/22ですが、もう3月も終わってしまうとは、重ね重ね本当に時間が経つのが早いです。丁度、この3/21〜22にかけて、関東では予想外の積雪に見舞われました。3/21は寒かったものの、幸い3/22は気温が上昇し雪もあっという間に溶けるようです。雪かきをしなくて済むのは助かります。3月の雪は水っぽく地面はベチャベチャ、歩いているとすぐに靴が濡れてしまいます。それはそれで困ったものです。

■ 本号の下案を編集している最中、データの持ち運びに使っているUSBメモリが破損してしまい、PCに挿しても認識しなくなってしまいました。幸い、このWing Brainメルマガの原稿やメルマガ下案のひな型はバックアップを取っているため、大事には至りませんでしたが、一部編集作業のやり直しが必要になりました。改めて、毎回必ずバックアップを取る癖を付けなければと思った次第です。
(この項、なさ)



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