Wing Brain メールマガジン 第422号
2018/04/29(日)発行



目次
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● 出来ないと思わない ロクスケ
● うっかりミス等の撲滅(15) なさ
● うっかりミス等の撲滅(16) なさ
● 連載 第388回 健康で生活するために 積極的に身体を動かす ロクスケ
○ 編集後記




● 出来ないと思わない
今住んでいる家は筑後何十年も経つ古い家で、方々にガタが来ている。そこで、様々な場所を修理しなくてはならないが、例えば先年一部屋の床が落ちてしまい、どうやら土台辺りが腐っているらしい。専門業者に頼むと数十万円かかるので、駄目元で自分でやってみることにした。幸い、大工道具などは一通り持っているし、そして工事の知識はネットでいくらでも得られる。

と言うことで床をめくり腐った根田を取り替え、土台の一部をコンクリートで作り直し、床板を交換し完全に直した。コストは専門業者に頼む二十分の一くらいで出来た。これに気をよくし、例えば外壁の塗り直しをして、これも専門業者の十数分のコストで出来た。

その乗りで、壁の塗り替え、障子の作り替えなどなど様々を行っている。今年は、是非とも屋根の塗り替えをしたいと思っているが、そのための様々な準備を今からしている。

壁の塗り替えなどについては以前も書いているが、最初から素人には到底無理と諦めるべきではないとつくづく思い知った。むろん、手際は専門業者に及ぶべくもないが、自分で満足出来るなら構わないし、浮いた金で旅行などが出来るのだからよほど良い。

ただし、これも書いたかと思うが、資格のいる工事、例えば本格的な電気工事ガス工事などは自分ではやらないが、それ以外なら駄目と思う前に出来るかも知れないと確認すべきだろう。

こんなリフォームだけではない。料理などでもとにかくやってみれば案外出来るものだし、自分で着る服などもそうだろうし、物作りなどは全てそういえるのではないか。私は自分で様々な物を造るが、そのための工作機械や測定装置などは買えば非常に高いが、私は専門職ではないし、使用頻度なども極めて低いからそんな高い機械や装置を買っても仕方がない。ということで、自分で様々な機械や装置を作った。駄目と思い込まず、とにかく自分でやってみる事が何事でも大切なのではないか。

準備をし、調べ計画を立ててやってみると、思いがけないほど難しいと思っていた物が出来る。それに成功したときの達成感は何物にも代え難い。

by ロクスケ




● うっかりミス等の撲滅(15)
本記事は、うっかりミス、忘れっぽさ、勘違い・思い込みといった短所的特性、特に発達障害者に特有の、いわゆる認知の歪みに起因するエラーを撲滅するために考察と実践を行ってゆくものである。

これまでに、それらの特性を人間工学・認知心理学的な観点から3つに分類した。そのうちの1点目「情報のインプットの過程におけるエラー」を採り上げ、その過程をいかに的確にモデル化し、具体的に何がどう歪んで、ずれているかをつぶさにリストアップする必要があると述べた。その上で、そのエラーを五感(視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚)の観点から分類し、視覚から順に考察を始めている。

前回までに、様々なエラーを効率的、体系的に整理する必要があり、それに有効な方法としてラベリング分類を挙げた。例を用いてその方法を実践した上で、手順のマニュアル化に取り組んでおり、その手順を回を分けて説明してきている。今回もその続きを説明したい。



(6) 一筆書きの流れを作る

今回は、前回の手順(5) 員数管理と併せて行うことで、より効果的と思われる手法をご紹介したい。

一連の作業を抜けなく、間違いなく確実に行うためには、その一連の作業を定例の流れ、パターンとして予め定義して、毎回それに沿って実施すると効率的である。

その際、例えば台所で炊飯器のセットを行う際、まず炊飯器のコンセントがきちんとささっているか、釜に米がセットされているか、タイマーが正しい時刻にセットされているか、タイマーがオンになっているか等の各手順を、コンセントやタイマーボタン等の場所をいちいち指で触り、なぞりながら確認するとより効果的と思われる。これは「基本動作」と言って、企業の作業現場などで安全性向上のため、員数管理とともに経験則的に培われた手法の一つである。

さらに言えば、指で触り、なぞる手順をできるだけ最短の一筆書き状にし、確認箇所があちらこちらに飛ばないようにしておくと、より効率的かつ確実である。



(次の記事(16)に続く)

by なさ




● うっかりミス等の撲滅(16)
ここでは、前記事(15)で述べた手順の続きを説明したい。



(7) 一つ一つを3〜5秒指差して確認

これもまた産業現場等で経験則的に培われた手法の一つであり、かつ手順(5)〜(6)と併せて行うことでより効果的と言えるものである。

一つ一つの項目をチェックするにあたり、指差確認はヒューマンエラー防止に極めて有効な方法であるが、その指差確認も漫然と無意識的に行っていると、確認が確認にならなくなってしまう。

そこで、一つ一つの確認項目につき、必ず一つあたり3〜5秒間、対象を指差しするというルールを導入する。これにより、悪い意味での漫然とした無意識的流れ作業に陥るのを防ぐ効果が期待される。効果の理由として、対象を数秒間指差し続けることで、無意識的な状態から脱して意識的に確認対象に注意力が向きやすくなるためと考えられる。

さらに言えば、これは産業現場でというよりも小生自身のこれまでの経験則で言えることだが、一連の確認項目の中で、これまでの実績の上で特に抜けやすい項目については、3〜5秒ではなく10〜20秒程度と指差し時間を長くすることで、より確実性が増すと考えられる。



なお、この10〜20秒指差しの効果の理由は、上述の3〜5秒間指差しのそれ、即ち3〜5秒ないし10〜20秒間確認対象を固定的に指差し続けることで無意識的な状態から脱する効果に加え、もう一つ挙げられる。それは、小生独自に唱えるノウハウ・見解であるが、トランス状態に入りやすくなるという効果である。それを以下で少し詳しく述べる。

以前に精神状態の安定化、ならびに自己暗示のためトランス状態に入ることの意義・方法論を述べた。即ち、10〜20秒間目の前にある任意の対象をボーっと見続けることで、トランス状態に入りやすくなり、それにより、落ち込んだ気分などの悪い精神状態の改善になる他、自己暗示にかかりやすくなるというものである。

ここからは小生独自の新たな知見であるが、トランス状態に入ると、不思議と周辺の視界に対する注意力、観察力が増すのである。つまり、普通の状態で居ると何となく見過ごしてしまうような視界の中での動きなどに、気付きやすくなる。

例えば、車を運転している際、運転中に先方を注視し続けることでトランス状態に入ることがしばしばあるが、その状態で運転を続けると、対向の車や沿道の建物等、普段なら特に興味関心もなく注意も向かないような対象の存在や変化に不思議と気づきやすくなるのである。

何故そのような効果があるのかは、少なくとも今現在は精神医学や臨床心理学(の一分野としての催眠)の正しい知見を持ち合わせていないので何とも言えないが、少なくとも言えるのは、経験則的に確実に効果があるということである。



今回はここまで。次回も引き続き上述の手順の説明をさらにもう少し進める。

by なさ




● 連載 第388回 健康で生活するために 積極的に身体を動かす
幸いなことに私は年齢の割にも身体が動くし、健康状態も良い。むろん、そのための努力を意識してしている事もあるが、一番それに効果があるのは、やはり身体を動かすことではないのか。といっても、それほど一日中身体を動かしているわけではない。もっぱら歩くことを主としているが、同時に重い物を持ったり、身体をほぐすようなことをしたりなどを積極的にしている。今でも、毎日数キロは最低早足で歩き、時には十キロ、二十キロ歩いても全く問題はない。

身体を動かすと、多分頭も動くようになるらしい。だから、今回別記事で書いたように、家のリフォームなども身体と頭を働かせてやることが出来る。

先日人と話していて、いつの間にかテレビの話になり、私がテレビを観ない、それ以前にテレビを持っていないと言ったら相手はびっくりしていた。嘗て私もテレビを持っていたが、知らない内に一,二時間もテレビを観ていて、時には数時間も観ていることがあって、そのあと何を観たかもろくに覚えていない。何も考えない時間がテレビのために過ぎてしまう。

ある日それがあまりに腹立たしく、テレビをそれこそぶちこわして粉々にしてしまった。あれほどすっきりしたことは滅多にない。テレビはある種の中毒であり、アル中が問題になるならテレ中も問題になるべきだろう。

それはともかく、テレビがない間、様々なことが出来るし、何より外に出て歩き回ることが出来る。繰り返すが、身体を動かすと頭も動く。

身体と頭を動かすと、精神的にも若々しくいられる。これは自分だけの思いこみではなく、身体を良く動かしている年輩者は話をしていても極めて思考が柔軟であり豊かに見える。

取り敢えず、テレビを捨て、空いた時間で身体を動かすことを是非おすすめしたい。

by ロクスケ




○ 編集後記
■ どうも気が付いてみると、あれもこれもしなければならないと思っていながらどうも空回りしているようです。あまりにやらなければならない予定を詰め込んだために悪い癖が出て、何かを途中までしかやっていないのに他のことに手を付けてしまうためですね。

■ むろん、一回でやるのではなくある程度時間をかけてやらなければならないことは、複数を同時進行しますが、物によっては一度に片づけてしまわなくてはならないこともあります。それの優先順位がどうもしっかりと付いていないのだと、最近気が付きました。
(この項までロクスケ)

■ この編集後記を執筆しているのは4/19(木)ですが、関東では前日までの数日間は最高気温が15℃前後と少し肌寒くなった一方、本日以降、特にこの週末の4/21〜22頃は最高気温が30℃近くなるとの予報が出ています。15℃近くの差であり、春先と夏とが同居しているようなものです。毎度申し上げていることですが、気温の変動は一番応えますね。重ね重ね、体調管理には気を付けたいものです。

■ とはいえ、最低気温は極端に下がることはなく、安定して10℃前後はありますから、夜寝る際に極端に重ね着や布団を重ねるまでには行かずに済んでいます。真冬に最低気温が氷点下になる場合は朝起きる時にも辛いですが、朝寒くなければ起床も楽ですし、助かりますね。
(この項、なさ)



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