Wing Brain メールマガジン 第423号
2018/05/13(日)発行



目次
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● ノート、手帳、メモ ロクスケ
● うっかりミス等の撲滅(17) なさ
● うっかりミス等の撲滅(18) なさ
● 連載 第389回 健康で生活するために 依存症のセルフチェック ロクスケ
○ 編集後記




● ノート、手帳、メモ
以前にも書いていることだが、私はメモを常につけている。以前会社勤めをしていた頃などは、メモは必須であり、仕事用のノート、常に持ち歩く手帳、そして家にいる時でも手放さず夜は枕元に置いていたのがメモだった。

会社でもパソコンを使うようになってノートの出番はかなり減ったが、何かのテーマをまとめて整理したり情報を集めたりするのにはずっと使っていたし、今でも使っている。手帳は余り使わなくなったが、それでも持っている。そしてメモは未だに以前と変わらずに使っている。

生活上でも何かを計画立ててやるときや、旅行に行くとき。何かを作るときなども、その内容をノートに書くなどは自分の考えていることをまとめるには欠かせない作業であり、例えば今年も十日間ほど旅行をするつもりでいるが、限られた日程でどこに行くか、何をするか、誰に会うかなどをまとめ、目的地の情報を調べ、旅程を調べ、航空券やホテルの予約などを決め、タイムテーブルを造る。そのためにはノートが一番使いやすいし、当然旅行でもそのノートは持って行く。

手帳は、todoや時刻表、アイデア、などなど短期間保存しておく記録、そして、メモはその場で何でも書き込むその場限りの記録用に使う。メモの中から、記録として残しておくべき物は手帳に書き移し、またノートにまとめて置いた案件の補足としてノートで整理することもある。

ネットなどを見ると、様々なノートや手帳、メモなどが紹介されているし自分で作り方を紹介している動画なども多くあるが、嘗ては私も自分で様々工夫して造ったりしていた。が、今ではそれこそ、一番簡単な罫線を引いただけのノートと手帳であり、そしてメモはむろん、白紙をつづった物だ。それが一番使いやすいし、そして最終的にはパソコンの中で整理しまとめている。

パソコンは、紙のノートには書ききれない様々な情報をまとめておけるし、ネットと連動すれば、単なるノートとは比較にならないほど便利だが、結局その基はメモであり、手帳であり、手書きのノートだと再認識している。メモやノートを使えないなら、パソコンもろくに使えないと最近は思うようになっている。

まして、スマホをメモや手帳代わりに使う気には全くならない。

by ロクスケ




● うっかりミス等の撲滅(17)
本記事は、うっかりミス、忘れっぽさ、勘違い・思い込み等の短所的特性、特にいわゆる認知の歪みに起因するエラー撲滅のために考察と実践を行うものである。

これまでに、それらの特性を人間工学・認知心理学的な観点から3つに分類した。そのうちの1点目「情報のインプットの過程におけるエラー」を採り上げ、その過程をいかに的確にモデル化し、具体的に何がどう歪んで、ずれているかをつぶさにリストアップする必要があると述べた。その上で、そのエラーを五感(視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚)の観点から分類し、視覚から順に考察を始めている。

これまでに、様々なエラーを効率的、体系的に整理する必要があり、それに有効な方法としてラベリング分類を挙げた。例を用いてその方法を実践した上で、手順のマニュアル化に取り組んでおり、その手順を回を分けて説明してきている。今回もその続きを説明したい。



なお、これらの手順につき、当初は様々なエラーを効率的、体系的に整理するという狭義の意味での手順として説明してきたが、前号(15)の手順(6)あたりからは日々のエラーを防止するための確認手順という意味合いが強くなってしまったように思う。その点を筆者である小生自身がやや混同していたので、その点をお詫びするとともに訂正させていただきたい。

エラーの効率的、体系的な整理までの段階(狭義の意味)で一旦話を止めても良いが、折角なので、日々のエラーを防止するという広義の意味での手順として引き続き説明してゆきたい。なぜなら、日々のエラーを防止するための前段階として、エラーの効率的、体系的な整理(ラベリング分類)を位置付けており、両者の意味には包含関係にあるためである。



(8) 途中途中で何かエラーが無いかと意識する

この手順も、前回までに挙げた(7)等と併せて行うようにすると効果的であろう。事ある毎に、「つい今の自分の言動は本当に大丈夫か?」と自問自答するようにするのである。

ここで、「事ある毎に」とは、基本的には、できるだけ短い間隔であればある程良いが、理屈の上ではあまりに極端に短いと他の手順を実行できなくなってしまうので、例えば15分おき、30分おき、あるいは特定の場所、場面で思い出せるようにできれば理想的と考えられる。

小生個人の経験則として言うと、この手順(8)を単体で行っても、漠然とし過ぎてしまい、意外とあまり効果はないと思われる。逆に、他の手順も適宜行っている前提で「大丈夫か?」と意識すると、抜けやすいと予め問題意識を持った特定の言動等を優先的に想起できるようになり、効果的と思われる。



(次の記事(18)に続く)

by なさ




● うっかりミス等の撲滅(18)
ここでは、前記事(17)で述べた手順の続きを説明したい。



(9) 意識の状態遷移のループを作る

これは特に上述の手順(8)と併せて行うことでより効果的と言えるものである。



小生自身の経験則でもあり、かつ世の中一般の方々にとっても半ば当たり前な話かもしれないが、人間は何かを意識するという場合、一つの物事しか同時に対象にすることはできない(一方で、いわゆる無意識的に、厳密に言えば潜在意識的には複数の物事を同時に意識することはできよう)。

この原理原則に従えば、注意を向けるべき対象があったとして、それ以外に意識が行ってしまった場合、その注意を向けるべき対象から意識が逸れることで、何らかのミスが起こると言える。小生のように意識が比較的次から次へと飛びやすい者にとっては、これがミス頻発の根幹の原因の一つと言っても過言ではない。



ずっと一つの対象に意識を向け続けられれば良いだろうが、どうしても意識が次から次へと飛びやすいのであれば、発想を転換させ、一度飛んだ意識をしばらくして元の対象に戻すように工夫すれば良いと考えられる。再度他に意識が飛んだとしても、またしばらくして元に戻すようにする。いわば、意識の状態遷移のループを作るのである。

その発想に基づき、小生は状態遷移ループを作るよう自ら訓練・実践してきた。日々の仕事の中でルーチンワークを繰返す場面が多いため、そのルーチンに上手く組み込む形で、何か月もかけて徐々に意識の状態遷移ループを作れるようになった。仕事の上での極めて重要なチェック事項につき、今ではタイマー等の補助ツールを使わなくとも、自分自身の時間間隔としてほぼ必ず15分なり30分おきにそのチェックを欠かさず行えるようになったのである。



今回はここまで。次回以降は、あともう少し手順の説明を行った上で、これまでに述べた手順を小生自身が日々実践しての経過報告、そこから気付いた点等の考察について重点的に触れてゆきたい。

by なさ




● 連載 第389回 健康で生活するために 依存症のセルフチェック
前回、禁酒禁煙のことを書いたが、酒や煙草だけではなく、自分では抑制の出来ない悪癖は結局依存症と言っても良いのではないか。ただ、問題は、多くの依存症は自覚出来ない点だ。

最悪の物としてはドラッグ依存などがあるだろうが、それほどではなくとも競輪競馬パチンコ、麻雀、暴飲暴食などなど、自分では気が付かない依存症は多々ある。これらは明らかに生活を破壊し、家庭を破壊し、人間関係も破壊し、下手をすると廃人になりかねない。

これらは、人から注意されるだろうし、或いは自分で気が付いているかも知れない。それで止められるなら良いのだが、問題はその害悪に気が付いていても抜け出せないから依存症なのだろう。

私は自分で考えてみて、上記にあるような依存症は全くないと思っているが、自分では悪いとは思っていない依存症があるかも知れないとは時々考えてみる。

最近ちょっと気がかりなのはパソコン依存症ではないかとの点だ。例えばノートパソコンやデスクトップなどで合計7台のパソコンを持っていることに最近気が付いた。常時使っているのは1台だが、2台目もデスクの上にあっていつでも使える状態になっているし、予備の形などで使っている。

旅行や外出に持ち歩く小型のノートや、滅多に使わない古いOSのパソコンなどもある。こそして、朝起きると真っ先にパソコンに電源を入れ、メールをチェックし、報道などを読み、後は文章を書いたりHPを更新したり、様々な物を調べたり、図面を描いたりデータをチェックしたりで、長いときは一日7,8時間はパソコンを使っている。ゲームなどは一切やらないし、フェイスブックはアカウントは持っているが使わない。

パソコンは本を読んだり、語学の勉強をしたり等にも使っている。

が、それでもパソコン依存症ではないのかと最近気になっているわけだ。が、今更パソコン無しでは自分の生活が成り立たない様な気もする。

酒や煙草は一回で完全に止められたが、パソコンはそもそも止めようと言う気がない。ただ、少しは減らした方がよいかとは考えもするが、その調整が上手く出来ないのは、或いは依存症なのかも知れないとは思っている。

by ロクスケ




○ 編集後記
■ 気まぐれですが、百円ショップで買った小さなアンプを改造して、小さなラジカセを作りました。原価はアンプ代の324円だけです。でも、なかなかしゃれたラジカセが出来ました。とはいえ、カセットを再生する機会もないし、CDも今は殆ど聴きません。もっぱらスマホや、携帯の音楽プレーヤーを繋いでいます。

■ 自分で物作りをする習慣があると、本当に便利で、パソコンを作ったり、家のリフォームをしたり、家具を作ったりいろいろ出来ます。物によっては買った方がよほど安上がりでしょうけれど、自分が納得出来る物が自由に出来るのはやはり楽しいですね。 (この項までロクスケ)

■ この編集後記を執筆しているのは連休中の5/5(土)です。関東では連日最高気温25〜30℃の(真)夏日となっています。つい先日まで朝晩にストーブをつけていたのに、今度は昼間は暑さのあまり冷房を付けています。まだ夏ではないので、朝晩はそれなりに気温も下がります。一日の中である程度気温の変動が大きいため、特に体調を崩しやすいと危惧しています。皆さまもどうぞお気をつけ下さい。

■ ロクスケ委員長に感化され、小生も家のものや仕事で使うものを自作したくなってきました。いわゆるDIYというやつです。家族の協力もあり、ネットで棚を購入して組立て、家の物置にしていた部屋をこの連休中に大改造しました。我ながら見違えるくらいに変わりました。何かのテレビ番組ではありませんが、劇的ビフォーアフターと言った感じです。しばらくこの大改造した物置の中を眺めながら酒が飲めそうです。次はどこを改造しようかとワクワクしています。(この項、なさ)



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