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★目次 ★

 ■ データのバックアップ          mogurin
 ■ 肩こり                 musica
 ■ 下手の横好き 連載 10         ロクスケ
 ■ マイナス人間、プラス人間        ナオニャム
 ■ 診断前に出来ること  連載1      Rosamonde
 

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■ データのバックアップ

powermacG4のHard Disk-1がマウントしなくなりました。一週間前から時々調子が悪くなってnortonなどをかけていたんですが、日曜日は朝から起動した瞬間にディスクの回るカリカリ変な音がして、全く認識しなくなり、結局あきらめました。

HD-2で起動してアプリケーションもインストールしなおして使っています。最悪なのは進行中の仕事のデータ、バックアップをとっていなかったことです。

メールのデータの一部、インストール済みのアプリケーション、ATM,作成済みのデータが飛んでしまった。

マックの修理屋さんにきてもらって、診断してもらったら、ディスクが破損している可能性が高いとのことで、ディスク修理の専門業者に頼んで、強力なソフトを使い、なかのデータを読み取ることは可能ですが、頼むと14〜15万はとられると、聞いてあきらめがつきました。

なんでもハードディスクは一番壊れやすいらしく、とくにさいきんのものは大容量高密度化してから耐用年数が短くなってきているとのことでした。かりかり変な音がしだしたらあやしいそうです。

スペースシャトルの最終データ、昨日CDに焼いて納品しました。photoshopEPS/CMYKでなんと450MBiteパネルにするので、横1メートルの大きさで150dpiが必要だそうです。A4横で600dpiでつくりました。

レイヤーが増えると作業中に200MBを軽くこえ300MBに達してしまいます。パーツを個別につくって最後に統合します。やっぱりphootoshopの重たいデータは、スペックの高いマシンっでないと時間ばかりかかりますね。こんな仕事で直しが多いといやになります。

とくにこのスペースシャトルは途中までのデータ(仕上がり70パーセントくらい)がHD-1に入っていたんで、やむなく最初から全部作り直したもの。クライアントからはいつまで待たせるんだ、プロとしての意識が低いんじゃないかとガミガミ文句をいわれて、最悪です。

(まあここからは二度と仕事がこないだろうが、きてもせいぜい年に一回かそこらだからど
うでもいいんだけど)データが重いから時間はかかるし、つくづく因果な商売だなと思いました。

とにかくまめにバックアップとることです。

ここで、mogurinさんの作品をご紹介します。

http://addproject.cool.ne.jp/spaceshattle.html

by mogurin

そうですね。昔の話しですけれど、やはりHDDがクラッシュして大量のデータを無くし、数日間惚けたようになった経験があります。やり直すなどという事も出来ませんでしたしね。それに当時はバックアップと言えばFDにシコシコとるしかなく、ついおっくうになっていたんです。当時のHDDの信頼性はかなり低かったんですが。

それに懲りて、当時としては大容量のバックアップメディアであるMOを買い、これにバックアップをとりましたら、今度はドライバがいかれて、泣きながら再度ドライバを買い、別にHDDを買ってそれにバックアップをし直してから、そのドライバを人に売りました。使うつもりも無くなりましたしね。メディアは今も十数枚ありますが、もう使う事もないのでばらして捨てるつもりでそのままです。

そのご、CDに焼くようになってかなり楽になり、今では月に一度はバックアップをとっています。DVDを使うまでの大容量じゃないですし。でも、FDは全く使いませんね。今のメインPCにはFDDもついていません。

わたしのバックアップ方法は、120GのHDDを2台使い、一台をメインに使い、もう一台は完全にそのバックアップ用です。さらに、ランでもう一台のPCをつなげて、これに随時作製したファイルをバックアップし、そして別にCDに焼いているわけです。

仕事上のファイルは無くした、では済みませんからね。

新しく作ったファイルは、だいたいマイドキュメントに入れ、それごとバックアップして、あとはメール関係のサーバやFTPログ、ホームページのフォルダをバックアップしてますね。
 
from ロクスケ
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■肩こり

 私は、中学のときからひどい肩こりに悩まされている。中学の時には、受験時に特にひどかった。勉強のしすぎ(?)かもしれない。自分としては、一生懸命やっているのだが、今ひとつ、引っ掛け問題に上手にはめられる口だった。今考えると、これこそがADHD特有の「早合点」だったのかもしれないし、「不注意」だったのかもしれない。中一の時、入って早々の実力試験で担任に「お前の成績は悪くない。でも姉貴に比べるとなあ。」といわれた事がかなりむかついて、いつも学年で一番、ほとんどオール5の姉に負けたくない一心で勉強したものだった。おかげで、良く勉強したものだ。肩こりはそのための体の復讐だ。

 今になってみると、悪い結果ではなかったのだが、ADHDとわかっていたら、こんなに苦労してまで姉と競う必要はなかったかもしれない。多分姉の2倍は苦労したと思う。

 その後、進学校に入学してから私は音楽のほうに進むことを高校の担任に宣言した。そうしたら担任が「じゃあなんでこの高校に来たんだ。音大に行きたいなら、学科だけなら今受けても受かるぞ。これからみんな東大めざしてがんばろうという周囲と君は全然違う方向を向くんだぞ。」と言われた。まあ、みんなが東大へ行けるわけは当然なく、一部の限られた人だけが東大へ行くのだけども、1年次はみんな中学でいい成績を収めてきているから、東大へ行けるものだと勘違いしている。私は担任に言った。「東大だけが大学じゃないし、私はこの高校に入る資格を得て入学したのだから、この高校で勉強すればいいと思う。別に、わざわざレベルを下げて他の高校に行く意味は感じない。」と応酬した。そうしたら、担任も妙に納得してしまった。「そうか。言われてみればそうだな。じゃあ、お前は授業中に精一杯勉強して、うちに帰ったらピアノを練習すればいい。俺の宿題もやってこないでいいぞ。授業で習得できるものが、財産になるからな。」と言ってくれた。

 と言うわけで、高校では全然勉強しなかったので、びりから5番目とかになったこともある。自分でもさすがにがっくりしたが仕方がない。

 高校の3年間は本当にピアノ三昧だった。受験前は一日10時間くらいは弾いていたと思う。これも、ひどい肩こりを呼ぶものだった。私は肩こりと、手の使いすぎによる腱鞘炎に悩まされながら、高校生活を送っていた。しかも、気が散りやすく、長く練習が続かないので、ピアノの先生にはいつも「もうちょっと練習していらっしゃい。」と言われ続けた。ついでに、大きな音を出して弾く練習が必要だったため、当時は耳に雑音が響いてこれがとてもつらくて、耳栓をしながら練習したものだ。手の力を鍛えるためだったのだが、もう久しくピアノに触れていない今でも、握力は41〜3はある。

 高校3年の時に大学が決まって、3学期はみんな手を抜いていたので、今まで悔しかった分一生懸命勉強してラストだけはいい結果を出した。だから、どうだと言うわけはないのだ。ただの自己満足だ。

 大学では、ピアノの師と音楽の感性が合わず、なんのために音楽大学をめざしたのかわからなくなり、他大学の聴講に行ったり、社会人講座を受講したりしていた。飽きっぽい私は、音楽から心がはなれてしまった。毎週あるピアノの授業(当然個人レッスン)では、先生とのお話タイムだった。毎学期あるピアノの試験では、マイナーな曲を選んでメジャーで競う友人たちと競合しなかった。ちなみに、私の卒業演奏(普通の大学の卒業論文にあたる)は、りヤードフという作曲家の「スペインの民謡による変奏曲」だ。作曲家も知られていないが、大学の教授たちも皆初めて聴く曲だったと思う。優れて美しいロシア的なよい曲である。何年か前に、全音でリヤードフの作品集が日本語版ででたときは、驚いてしまった。本当は、シェーンベルグの作品11を弾きたかったのだが、師に断られた。当時はそれは無調の前衛音楽だったからだ。今はもう現代音楽とは言わない。歳月の経つのは早いものだ。それは、卒業間際の門下生の有志の演奏会で披露した。聴きに来てくれた私の知り合いは「あのー、あれって曲なんですか?」と言っていた。(爆)。楽譜をみても、どうやって弾いていいのかわからないような曲だったが、それなりにおもしろかった。だから大学で全くピアノを弾かなかったわけではない。でも、ここでも高校の時のように、上には上がいるもんだ、と思ったものだ。己の力の限界を知る。

 私は、夜間に他の大学で経済学などを学んでいたので、一日をぎりぎりで過ごしていた。当然、肩こりには悩まされた。ピアノも弾き、勉強もし、酒も飲んだ。

 そして、就職時には、音大生には就職と言うと音楽の教職しかなかった時代だが、私は行政職試験を受けた。合格名簿に載ったと教務部に報告すると、大学の事務室が騒然となるくらいに驚かれた。この大学ではじめてのケースと言われてしまった。

 就職すると、当時はまだコピーもない時代で(私の歳がばれてしまうが)、私は、自治体の司令塔の課に配属になって下っ端をやった。当時はまだ、女は茶汲みの時代である。50人の会議の時も誰も手伝ってくれる人はなく、一人で50人のお茶を日に3回もどうやっていれるのかというくだらない仕事にかまけていた。あるいは、議会があればひたすら清書、青焼きコピーである。普段は経理で、ADHDの私には大変不向きだった。でも経理簿が穴あき式で、書き換えが可能だったので、よく監査の前に残業して書き直したものだ。肩はぱんぱん、コンタクトはアレルギーになってしまって、メガネを使うことになってしまった。

 私はその仕事は3年でギブアップした。異動願いを出して、情報処理いわゆる汎用コンピュータの課に異動した。そのときも一悶着あったのである。部長が「音大出の女に情報処理が務まるか」ときたもんだ。

 私は、その日迷わずある大学の二部の法学部編入の願書をもらいに行った。そして合格。情報処理の課長もその熱意に一票ということで、受け入れてくれた。

 それから、端末と向き合う生活が始まる。それは、肩こりの悪化を招くことでもあった。1日ほぼ8時間端末に向かっている。情報処理には7年いた。性に合っていたが、異動基準年限をとっくに過ぎていたので、他の課に異動する。それからもう5箇所も異動している。どの課でも、たいてい電算の担当になる。ワープロの時代にはワープロを、パソコンが入ってきたころには、自宅に買って、職場では何でも屋になった。3〜5年ごとに異動があるので、頭が嫌でも回転しないと使い物にならない。最近は、さすがに新しいことを覚えるのが辛い歳になってきた。

 いずれにしても、肩こりには極めて悪い。家でもパソコン、職場でもパソコンである。何年か前から、鍼灸、マッサージ、整骨などいろいろと試している。

 今日は、鍼+マッサージに行ってきた。これも、あちらこちら回って自分にあうところを探して歩いた。今通っているところは、ストレッチのようなことも取り入れているので、たいへん気持ちがいい。でも、肩こりがすっきりと治るということはない。

 西洋医学では、整形外科などでは肩こりは相手にしてくれないが、昨今ペインクリニックが対応してくれることを知った。ペインクリニックに週1回通っている。喉の星状神経節ブロックというのをやっている。喉に麻酔の注射を打つのだ。話だけきくと目が回ってしまいそうだが、案外痛くないものである。肩の痛みに比べれば、全然たいしたことはない。収縮した神経節を一時的に麻痺させて、その近くの血管の血流を増やして諸症状をとるらしい。また、ピンポイントに肩や首筋、背中などに注射してもらうと、しばらくは麻痺して楽である。肩こりのひどい人はお試しあれ。大きな病院の麻酔科にはペインクリニックがあることが多い。ちかごろは、ペインクリニックという看板で開業している医院もある。レーザー治療もやってくれる。
 
by musica

それにしても、musicaさんはがんばり屋なんですねぇ。

欧米では肩こりという現象がないそうですね。日本人とそれほど体の構造が違うとは思えないんですが、肩こりに当たる言葉が無くて、せいぜいスティッフネックというらしいです。首の筋肉が堅くなると言うことなんでしょうか。

私たちは肩が凝る、首筋が凝るなどと使い分けるのに、どうして彼の地では肩こりという概念がないのか、前々から気になっていました。まあ、たいしたことではないんですが。

それはそうと、わたし自身は肩こりをあまり経験しませんが、兄弟は全員ひどい肩こりに悩まされています。母もそうだったと思いますが、父が肩こりを訴えた記憶はありません。何なんでしょう。確かに肩の凝っている人の肩をもんでみると堅いですし、凝っているのは間違いないんですが。

日頃から腕回し運動を折に触れてやっていると、肩こりは軽減するようです。

from ロクスケ

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■下手の横好き      連載 10

 趣味などの場合はその限りではない

 世の中には、仕事だけが生き甲斐で全く趣味がないと言う事をむしろ自慢げに言う人がいる。それも、かなりの数が居る。じっさい、そういう人たちが定年退職をしたりすると、毎日退屈をもてあまし、家では邪魔者扱いにされひねくれて余生を過ごす。見ていて、惨めで仕方がない。
 
 見かねて趣味を勧められ、何かを始めてみようと思うけれどたいがい熱中出来ず放り出して、毎日テレビを観ながらごろごろし、奥さんから掃除のじゃまだから外に行ってくれと箒で掃き出される始末。
 
 言うまでもないが、趣味は人生の華であり、人生を豊かにするためには欠かせないものなのだ。そして、案外普段何もしないで無為に時間を過ごしている人が無趣味だったりする。反対に、仕事が忙しくてとても時間がないだろうと思える人が大変な趣味を持っている場合がある。むしろ、その方が多いようだ。結局、時間がないから趣味が出来ないというのは嘘で、普段時間の使い方が下手だから趣味さえも出来ないと言う事だ。
 
 さて、趣味と仕事の違いは、これも明らかな事だが、責任の有無だろう。仕事は、たとえ気が進まなくとも、体調が悪くともきちんとやらなければならないし、結果がまずければ責任をとらなくてはならない。一方、趣味は人に迷惑をかけさえしなければ、責任は一切とる必要がないと言える。あきたらいつでも止めればいいし、気が進まなければ中断しても良い。結果の出来不出来など、自分次第であり、人の評価など気にする事はない。
 
 だから趣味はいい加減にやって良いかというと、そうではない。何のための趣味か。自分自身の人生を豊かにするための物なのだから、自分に対し責任を持つという自覚が無ければ、趣味はたんなる時間つぶしに終わってしまうのではないだろうか。
 
 もちろん、集団で同じ趣味を行う、つまり草野球、アマチュア芝居、合唱団などは人とのチームワークが大切で、そのための責任は当然負う。先に書いた責任範囲とは違うので念をおしておく。とにかく、集団で行う趣味の場合、その集団の中での責任を負うからまた連帯感を持つ事が出来るし、それ故の達成感を持つ事も出来る。これがまたどれだけ自分の人生に潤いをもたらすかを自覚したい。
 
 ここから本題・・・少々前書きが長くなったが趣味とは何かを意識しておくためだった。
 
 基本的に、趣味は下手の横好きでよい。誰でもが野球選手になれる素質を持っているわけではないが、というよりプロ野球選手になれるだけの素質は希有の才能だろうが、草野球なら熱意があれば十分であり、その熱意を持って練習をすればもちろんうまくなる。
 
 また、たとえばコレクションという分野では、切手や骨董などもあるだろうが、全く価値のないがらくたを集めても、本人さえ楽しければ立派な趣味であり、人の評価など聞き流しておけばよい。どのような趣味でも極めるためには不断の努力がひつようであり、かなりの集中力が必要であり、知識の習得が必要だ。それらを満足させる事が出来れば、当然仕事を始め生活全般に潤いを与える。趣味を極める方法は仕事を極める方法とかなりの部分で重なる。仕事は責任を持たなければならないが、趣味はそうではない。それならば、趣味を極める事で仕事も極められるのだから、そして人生そのものを豊かに出来るのだから、趣味をやらない手はない。
 
 趣味をきわめて、あるいは極める事を目指して仕事も生活一般も豊かにすることは生きてゆくために欠かせない要素といえないだろうか。

  
by ロクスケ
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■ マイナス人間、プラス人間

私の会社には 超やる気無し男がいます。彼は、なんでもかんでもマイナス思考主義です。

どんなものを評価するのも、マイナスコメントです。多分、何かに対してのクレームを言うのは彼を置いて他に居ないと思われる位のすごいケチの付け方をします。そんな彼の周りには、もちろん良いことはあまりおきません。良いことが起きても、良いこととして気が付かず、全てマイナスです。人もあんまり寄り付きません。だって、マイナスな事貰いたくないですものね。

さて、その反対に超プラス思考君も居ます。彼はなんでもかんでもプラス思考主義です。どんなものを見ても、どんな事が起きてもプラスに捕らえます。彼の周りでは、良くない事もそりゃ起きます。でも、その良くない事を良いことに変えていきます。彼は毎日を楽しく過ごそう、良い日を送ろう。明日も良い日にしよう。と努力しています。そんな彼の周りには、人が自然に集まってます。

私は、そんな対照的な二人を見て、大雑把に言ってみると、人には多かれ少なかれ良くない事も、良いこ事も起こるけど、本人の捕らえ方によって、その物事は、良くなったり、悪くなったりするのかもな。と。

私もなるべく物事をプラスに考えてやっていこうと思います。

by ナオニャム
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■ 診断前に出来ること・やっておいた方がいいこと 連載 その1

 急に2,3年前からAD/HDを疑って医療機関に診断を受けに行く人が増えている。日本では成人の場合(特に女性たちの間では)、最初は、サリ・ソルデンさんの『片づけられない女たち』を読んで「自分もAD/HDではないのか?」と疑って医療機関に駆け込むきっかけになったのは無いだろうか?(ちなみに私の場合は『片づけられない女たち』じゃなく『のび太・ジャイアン症候群』を読んでAD/HDを疑って医療機関に駆け込んだのである。)最近は何気なく本やテレビを見て、「まさか自分も?」と思った人が出ている。

 さあ、どんなきっかけであれ、「自分はAD/HDではないか?」と疑問を持ち出したら、何をしたらいいのだろうか?の話に入って行く。

 まずは大きな書店に行って、とりあえず、テレビを見た人はAD/HD関連の本を立ち読みをして何冊か購入して行く。本を読んだ人はまた別のAD/HD関連の本を買ったりする。あるいはネットでAD/HDを検索して調べたりする。最初は分からないから「どうしたらいいのでしょうか?」と書き込みをしたりする。とにかく本に書いてある医療機関に電話で予約を入れてみる。ところが、受付の人からなんと「(初診は)9年待ちです」と言われてしまう。「今から9年後? まさかご冗談でしょう?」と我が目を疑ってしまう。その医療機関は成人のAD/HDを確実に診断・治療も出来る医療機関であるのだ。「9年も待てないわ!」でネットのBBSで『(自分の住んでいる地域で)大人のAD/HDを診断出来る医療機関を探してます』と書く。(この“9年は”たとえだが、某成人AD/HD専門の医療機関では初診で7年待ちだと言われているが、最近の噂だと初診だけで9年待ちと噂が出ているらしい。ここで大げさに9年待ちと書いたが、ありえる話かもしれないのであえて書いたのだ。)

 初診まで9年後としよう。ここで2つの道に分かれてしまう。まず1つは“確実”に診断が下りる医療機関に我慢して9年待つ方法。もう1つは9年待てないから他の医療機関を探しまくる方法。どちらの方法も、その間しなくてはいけないことや出来ることが沢山あるのだ。

 1.自分の成育歴の資料を集めるだけ集めること。母子健康手帳、幼稚園から中学校・高校までの通知表&連絡帳&テストなど。親や親戚や学校の先生や友人など第三者の証言も集めておいた方がいいでしょう。私の場合、親の証言が取れなかったが、学校の通知表がモノを言った例もある。

 2.自分の成育歴を小さい順に詳しく書いて行く。箇条書きがいいでしょう。AD/HDの本のチェックリストなどを参考にして書いた方が意外とまとまりやすい。

 3.オフに参加してみる。自分の目で確かめてみることも大事だし、医療機関の情報も手に入れることも出来る。

 4.出来るだけ講演会やセミナーに参加してみる。参加してみると仲間と出会ったり出来るチャンスもありえる。

 5.自分の住んでいる地域の自助グループに参加してみる。親の会でも構わない。もし、住んでいる地域に自助グループが無ければ隣の都道府県の自助グループに一度見学をし、自分で作ってみる。※親の会の場合、大人の当事者が参加出来る所と出来ない所があることを銘じておく。一部の親は大人の参加に関して私たちには関係がないのでとクローズドしている会もあるし、親の会は親たちの会なので親独特の大人と違う悩みや問題があるので、深く関わらない方がいいかもしれない。多少注意が必要。親の会とのコネを持って置いた方がプラスになる場合もあるので、コネ作りには役に立つこともある。

 6.英語を勉強しておいた方がいいでしょう。進んでいる海外の文献やHPや本を読むのに英語力があると海外の最先端の情報がわかる場合がある。海外のMLに入ったりして情報を教えてもらったり出来るので、日本では知らないことも知ることも出来る。海外の人とメールでやり取りが出来たり、場合によっては海外で診断したいと思ったり(相当ツワモノの場合だが、過去に自分の子供がAD/HDでないかと疑い、日本では診断出来ない状態だとわかり海外で診断してもらった親がいた。金がかかるが9年待ちよりは海外で診断とした方が早いと考える人も出てくる可能性もある。ただし、相当な英語力がないと無理な話)

 7.ネットでも本でもいいから常に最先端な情報を得ていること。状況は常に刻一刻変わっているから。

 8.最近だとネットで検索すると親のHPの方が成人のHPより沢山ある。個人的にHP管理人にコンタクトを取っておいた方がいいでしょう。自分の子供の状態や生育歴を詳しく書いているので、未診断や診断待ちの人には役に立つ場合もあるし、親は親で自分の子供がどんな大人になるのか知りたい親がほとんどなので、大人の話も知りたがっていることも知っておいた方がいいでしょう。私が実際訪問したほとんどのHPの管理人から『歓迎します』とレスがついていた。大人同士の連携も大事だが、AD/HDの親との連携も大切でしょう。

 9.えじそんくらぶやSOAAなど自助団体に入会をしよう。これは各自自由であるので、強制はしないが。入会の際には自分にとっていいだろうかとじっくり考えてから入会をしよう。
 
以下次号

by Rosamonde
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★編集後記★

 ■ 最近の報道で、気になる物がありました。リタリンが悪者扱いにされているのではないかと思われます。確かに、リタリンと言えども薬である以上、使い方を間違えると重大な害があります。そのために医師が管理をし処方するわけですが、日常生活で医師の決めた量を守るのはあくまで本人の責任です。リタリンに限らず、薬は使い方によっては危険だという意識を強く持つ必要があるのではないでしょうか。
 
 ■ いつもの事ですが、わたしは慢性金欠病に冒されており、それがまた精神状態を悪化させているようです。確かに幸せはお金では買えませんが、まったくお金がないと幸福には慣れないと言って良いでしょう。もてあますほどのお金は要らないとしても(一度くらいそう言ってみたいものです)生活を安定させるくらいのお金は必要です。色々な目標はあるでしょうけれど、金欠病の治療も最大目標の一つとすべきではないでしょうか。
 
 ■このメルマガにもまたBBSなどにも子育てに就いても悩みが多くあります。勿論子育ては親にとって一大事業であり誰でも悩むでしょうが、ADHDにとって子育てもかなり苦手な分野の一つでしょう。また、近頃は子供自体が急速に変わってきていて、親たちの子供の頃とは考え方や価値観が様変わりし、上手にコミュニケーションがとれなくなっているような気がします。まあ、いずれ子供は親から与えられた価値観を壊し、自分の価値観を構築します。いわゆる反抗期ですが、それに期待をして完全な子育てを目指さない方が良いような気がします。
 
 ■ADHDの人たちの中には色々な物を作るのが好きな人が結構多いような印象があります。好きな事には熱中する特質と、創造的な才能に恵まれる可能性が高い事を考えると、物作り、むしろ芸術一般で頭角を現す可能性もあるのではないでしょうか。自分にはとてもそんな事は出来ないと思いこまずに、物作りで生きてゆく道も考えてみてはどうでしょうか。分野によっては、かなり年を食っていて定年退職後に始めても専門家になれる場合もありますし。




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