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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ★目次 ★ ■ オルゴール musica ■ 教師について こゆき< ■ 自分を元気付ける為にしていること ナオニャム ■ ADHDのパソコンを使った検査 CPT musica ■ 省時間 連載 13 ロクスケ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ---------------------------------------------------------------------------- ■オルゴール 甲状腺のことをインターネットで調べていたら、 日本音楽療法学会に所属している人が、オルゴールが甲状腺にいいとホームページを出していた。私も音楽療法はやるが、そんな話は初めて聞いた。 でも、なんとなく、オルゴールの音色というのは懐かしい音がする。そのホームページによると72弁のオルゴールが一番周波数がいいのだという。それで、オルゴールで検索をかけてみた。 日本製より、本場スイス製のほうが当然たかい。悩んだが、72弁というのは、小さいオルゴールの中でも最高級品だ。値段も張る。だから、日本製で、かつ一番安く手に入るところを、1時間もかけて探した。インターネットで注文すると一割引というところに、さっそく注文した。今日、さっそく電話が来た。クレジット払いにして、あとは到着を待つばかりである。 オルゴール療法のホームページによると、頭のそばに置いたり、枕にくっつけたりして、なるべく近くにしてねじを巻くと良いそうだ。いろいろと曲も選べたのだが、ホームページに書いてあった曲で注文してみた。1日2時間聴くといいというが、それはちょっと無理だよね。 これで、うまく甲状腺が治ったら、学会発表しちゃおう。お金がかかっているからね。なにかいいことがあるといいな。もしかしたら、鬱もADHDも良くなるかもしれないね。楽しみにしています。音楽療法も侮れない。 by musica ----------------------------------------------------------------------------- ■教師について 私が子供の頃、まだADHDというもの自体が認識されていなかったので、多動で、意識の集中できない子として、注意すべき子とされていました。その場合、担任がそういう子に対して積極的にクラスになじませようと考えていたり、心の行きとどく人の場合なら、何とかなじんでいく事も出来ますが、私の四年生の時の教師は最悪でした。とにかく、少し知的障害のある子、多動の子、引きこもる子、そういった「問題ある子」を毛嫌いし、憎憎しげに見下ろすタイプの人間でした。 そういう教師に当たってしまうと、子供は教育委員会に駆け込むなんて方法も知りませんし、カセットテープに暴言を録音して証拠を残す、なんて言うのも、無理です。親が気付いてやるしかないのですが、私の場合は、徹底的に親にばれないように、平気な顔をしていました。それがばれると、私がダメな子だと思われると思っていました。 家では、さも楽しかったかのように嘘の報告をして、今日は○○ちゃんとあれをして、先生に誉められたとか、理想の一日を語っていました。でも、体重がどんどん減って、流石に不登校になり、ばれましたが。 今ではADHDは教師の間では一般的に知られているようです。私の友達が高校の教員をやっていますが、その人はとても良く知っていました。でもだからといってADHDの子がみんな救われているわけではありません。大人になった今では自分の責任で自分の事をなんとか自立させていかねばなりませんが、子供は無理ですから、もっともっと、親と、教師と、それから地域や、いろんな分野の大人が、感受性豊な心を守ってあげて欲しいと思います。 1番子供に長く接しているのは、最近は親より教師かもしれません。その人が、心を配ってあげてほしいと、強く望みます。私のような、その教師による精神的虐待で、PTSDを引き起こすような子供が、一人でも減るように、願います。そいて、どうしたら良いのかを、もっともっと積極的に、考えていきたいです。 by こゆき 所で、こゆきさんがイラストを描いてくれました。 http://addproject.cool.ne.jp/ousama.html こゆきさんは芝居に夢中ですが、表現力のある人はイラストなどにも才能を発揮するようです。 ----------------------------------------------------------------------------- ■自分を元気付ける為にしていること 私が自分を元気付けるためにしていることがある。 まず、自分が落ち込んでいること、悩んでいることをリストアップしてみる、その次に最近あった嬉しかったことをリストアップしてみる。その次は、自分がこれからしたいことをリストアップしてみる。そうすると、大抵のときは、落ち込んでしまっている原因よりも、嬉しかったこと、やりたいことの方が多く思い浮かんでくる。そうすると、元気が出てくる。 自分の持っている悲しみは深いけど、それと同じくらい深い楽しみが自分にあることを、少なくとも私は、確信できるのだ。自分の為に、今まであんまり持てなかった笑顔をもっと持たせてあげようとやる気が沸いてくる。 ナオニャム ----------------------------------------------------------------------------- ■ADHDのパソコンを使った検査 CPT これは、Continuous Performance Test の略です。日本語では、「持続作業テスト」と呼ばれています。これは、注意集中の持続を客観的に計測する検査です。具体的には、2つの検査で構成されています。 1.パソコンで、0.1秒間ランダムに特定の決まった数字がでてくるので、「出た!」と思ったら、決められたキーをできるだけ早く押します。いつでるかわからないので、常に画面に 注意していなくてはなりません。しかも結構長い時間やるので、集中力が継続しなくてはなりません。ADHDの待てない人などは、フェイントが出てしまったりします。また、集中がとぎれて、すごく時間をおいて反応したり、または、キーを押すことができなかったりします。 2.次に、今度は特定の数字だけでなく、0〜9のすべての数字が出ます。そのうち、決められた特定の数字が出たときだけ、できるだけ早くキーを押します。この数字は規則的な時間でパソコンの画面にでてきます。特定の数字以外をおすと、誤答となります。これも、見込みで押してしまったり、違う数字なのに勘違いして押してしまったりと、注意集中がかなり必要です。押し忘れもあります。 私もこの検査を受けました。結果はかなりADHDとしては良かったんです。ドクターに、もっと注意集中のひどい人は、結果の表がばらけているんですよ、まるで銀河のようにと言われました。私のは天の川くらいだそうです。結構仕事などで訓練されているのではないか、と言われました。この2つの検査で、変動係数が18以上だとADHDと考えられるそうです。私はちなみに12.94でした。 子供で、リタリンを飲まない状態と飲んだ状態で比較した場合には、飲んだほうが80%に有効と言う結果がでているそうです。(注意欠陥/他動性障害ーAD/HDの診断・治療ガイドライン じほう より) 受けた時は、結構時間が長くて、ずっと画面をみつめているので、目が乾く感じと、気持ちが悪くなるような感じがありました。忍耐力が要求されます。 私にはお初の検査だったので、ご紹介させていただきました。 by musica このようなチェックがオンラインで出来ると便利ですね。どこかのサイトにないものでしょうか。とりあえずの自己診断リストは何処ででも見つけられますが、実際の脳の機能をチェックする材料がオンラインでは見つかりません。むろん、目安だけのことであり、自分がやった結果では診断がつくわけではありませんが。 from ロクスケ ----------------------------------------------------------------------------- ■省時間 連載 13 時間を掛けないためには必要最小限か、熟練すること ADHDの場合、掃除や洗濯、料理などにとんでもなく時間がかかって、時間がまともに使えない、焦れば焦るほどやるべき事が手に付かなく、結局何も出来ない、パニックになる、とうことが結構ある。 それについてはたびたび書いてきているが、ここで改めてまとめみる。ここで書くのは、とにかく日常生活を送るために必ずやらなければならないことで、食事、睡眠、入浴などはともかく、掃除、選択、炊事などの基本項目に就いて。仕事も勿論毎日のルーティーンワークがあるだろうし、地域活動やソーシャルワーク、趣味など様々有るはずだ。 基本的には、優先順位を決めあれもこれもと手を広げすぎないことだろうが、それでも上記に挙げたことはやらなくてはならない。 掃除洗濯炊事が避けられないことなら、これらをどれだけ短い時間で済ませてしまうかという事になる。 一つは再三書いているように完全を目指さず自分や家族などが妥協出来るレベルで済ませてしまうようにする。その妥協出来るレベルは人により違うだろうが、とにかく自分や家族が気にならない程度に質を落とすということだ。ただし、ここに落とし穴がある。 その妥協出来るレベルが知らない内にどんどん低下してしまう事があるのだ。1週間に一度1時間をかけて部屋掃除をしてそれで妥協していたのがいつの間にか10日に一度30分で済ませてしまい、気が付いたら全く掃除をしなくなっていたと言うことがあり得る。とくに、一人暮らしの場合など大いにあり得ることだ。 食事に手を抜くのも良いが回数や量や質が知らない内に減ったり落ちたりしてきて健康に響いたり、洗濯もいい加減になって人が眉をひそめるようになっているのに自分では妥協して居るんだから仕方がないと思ったりする。 本来なら、その妥協するレベルが少しづつ上がってきて、それでいて時間もエネルギーも消費しなくなってくるのが望ましい。妥協レベルが知らない内に下がってくるのとは大違いだが、その違いはどこから来るのだろうか。 つまり見直しをしていないから知らない内にレベルが下がるのだ。そして以前ならそれに不満を持って何とか改善しようと努力したのに、妥協したレベルだから当然だなどと思っていれば、そのレベルはますます下がるばかりだ。これは絶対に避けなければならない。 見直しをする、レベルが下がっていないかを常時チェックするという作業を忘れては鳴らない。そのためには、第三者にチェックを頼むのが早いが、いちいちそんなことをしていられない、あるいは頼める人が居ない場合は、自分でやることになる。簡単なのは、たとえば掃除をしたあとをデジカメで撮り比較の材料に使う。また、細々とチェックリストを作り、テレビの上にものは乗っていないか、埃はたまっていないか、テレビの後に何か落ちていないか、床の縁に埃はたまっていないかなどを掃除の度にチェックする。そして、少なくとも前回より低いレベルにしないことを自分に課す。 通常リストを作ってチェックをする場合、完全な結果を得るために行うのだが、このばあいは自分で決めたレベルに達しているかどうかのチェックであり、そのレベルは70%でよい。それならば、レベルチェックをしながらでも手は抜けるし、時間がよけいにかかることもない。 そして、感覚的に自分でレベルチェックが出来るようになれば、リストでチェックする必要もなくなる。 妥協点を決めてそれ以上の作業をしないという方法と別に、ベテランになってしまうという方法もある。これは、掃除の名人になって考えなくとも体が勝手に動いて掃除が出来るように自分を訓練してしまうことだ。そうなると、最小限の時間で最大の効果が上げられ、一番望ましい。ただ、それには意識して、ある時期エネルギーを集中して訓練をしなければならない。短期の内に他のすべてを止めてとにかくそれだけに集中する。そのためには細かいマニュアルと首っ引きでストップウォッチを首にかけ、頻繁にリストチェックやデジカメを利用しながら行う必要がある。そして、一度名人になってしまえば、あとは自動的に体が作業をしてくれるので余裕が生まれるという訳だ。 by ロクスケ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ★編集後記★ ■ 早いもので、このWingBrain委員会ホームページを開設してから2年経ちます。振り返ってみればあっという間の2年間だったと感じます。2年前と言えばADHDが大きな話題になり、良くも悪くもマスコミに取り上げられ多くの片づけられないおかしな病気という認識などが広まった時期だったと思います。 ■ 今でもADHDに対する正しい認識が広まったとはとても言えませんが、2年前に比べて落ち着いてきたのではないでしょうか。あのころより大きく取り上げられることも減りましたが、少しづつでも正しい情報が増えてきたような気がします。 ■ それにしてもADHDやLD、ASなどのいわゆる軽度発達障害の分野で、日本はまだまだ後進国なのだとの思いも新たにしました。ADHDなどが未だに精神病の一種だと考えられたり、障害としては認知されていない、そもそもADHDの専門家が殆ど居なく精神科の救急態勢などもその必要があるなどとは考えられていません。 ■ 確かにある分野の医療技術においては日本は世界のトップレベルだそうですし、最新高性能の各種医療器械も豊富にあります。ただ、基本的な人間に対する医師の姿勢が最近多く問われているもの事実です。人間である以上、誤診やミスも避けられないのかも知れませんが、それ以上に人間に対する真摯な気持ちを医師が学んでいないことが問題になってきました。 ■ ADHDなども、基本的な人間に対する医療が重要な要素なのでしょう。医療すべてに言えることですが、軽度発達障害とは人間のあり方に直接関係してくる問題だと考えるからです。 ■ 医療技術の発達は日進月歩です。確かに平均寿命も延びたし、昔ならあきらめなければならない病気や怪我から回復することが出来るようになりました。それは大変すばらしいことです。ただ、治療の対象として人間が尊重されるようになったかというと、?という気持ちがどうしてもぬぐえません。 『WING BRAIN 第47号』でまたお会いしましょう♪ |