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          WING BRAIN メールマガジン第76号
          
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★目次★



■ 夢の中  (2)      MUSICA
■ 人をだめにする病院    MUSICA
■ 風邪の季節ですね      みゆき
■ 連載 第43回 お金が欲しい! ロクスケ
■ ○編集後記○
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■ 夢の中  (2)


 
 今年の学会は東京の吉祥寺の成践大学で行われ足の便も良く、話題提供者も男女一人ずつGET出来た。一日悶々と悩んで、学会長のU先生に指定討論者が居ないんですぅ〜と泣き言を言った。すると、「先生はいっぱい居るのに、だめなの?じゃあ、僕がやるか」「うぁ!うれしい」「ちょっと待てよ、これはあんたの企画したシンポじゃないの。あんたなら一人で出来るよ。大丈夫、やってごらん」と肩を押されてやっと決意した。
 
 アンケートに協力してくれた人に応えるために、このシンポに来ようと思っている人が居るかも知れないのだから。
 
 そうだ。おとなのADHDが認められていない今だからこそ、こういう催しは必要だ。ADHD者がどのくらい悩んでいるか、苦しんでいるか、クラスメートにバカにされいじめられ、親に理解されず嫌みを言われ、教師にまで体罰を受けておちこんだまま這い上がれていない人の多いことを、教師や親や医療に関わる人に実情を聴いて欲しい。
 
 アンケート中、ADHD者で一番多かった回答は「自分は変わっていると子供の頃から思っていた、(または言われた)」というものだった。特別支援法や障害者支援法は、どこまで「本人」の意向を反映してくれるのか、私はおしきせられる人形になって欲しくはない。
 
 話題提供者も本当にADHDらしく、子供の頃に成績表を持ってきて、小一で落ち着きがない、小二でしゃべりすぎと、六年生まで読み上げてくれた。とても参考になった。
 
 ADHDを知らない教師は、「そうとしか思えない」のだ。落ち着きが無く、だらしなく、忘れ物をし、遅刻をし、物をよく無くし、そして頭は普通だから。
 
 もう一人は若き女子大生。十二才の時に告知され、何が何だかわからないリタリンを呑んでたら何でも出来るようになった。でもドクターは「私の努力」じゃなくて、「薬のおかげ」と
 いう。そんなのじゃ嫌だ!と思って、リタリンは止めてしまった。今も呑むつもりはない、と言い切る。ADHDも自分では納得出来なかった。十七才になって、インターネットで多くの「仲間」が居ることでやっと納得したのだとのこと。
 
 そして「通院」についてどう思いますか?と二人に質問したところ、「自分だけ特別のところに行くのは嫌。皆それぞれ何かしら出来ないことや凄く出来るところが有るのだから、全員が散らばって伸ばせる能力を伸ばしてゆけると良い」と男性。女性は、「放課後にでもやって欲しい」と答えた。
 
 小一〜二年生んらともかく、最近の子供は成長が早い。三〜四年生くらいでりっぱなプライドを持っているのだ。
 
 会場からも色々質問を受けた。百人以上来てくれたと思う。二人とも開いた心でちゃんと立派に話してくれた。ADHDーおとなのADHDを広めて行こうと思った。今回、多くの人の協力に感謝している。
 
 M先生にも詫びを入れて、許して戴いた。再来年も東京でLD学会が開かれる。また今度は準備万端整えて何かをやろうと思っている。再来年の夢だ。
 
by MUSICA

■ 人をだめにする病院



今回5ヶ月も入院した神経・精神病院は、結局私をよい道に導くことができなかった。ひとつには、看護師(今回は全員女性)の妬みもあるように思うし、また、ほかの患者に対してはやはり「精神病者=自分より駄目人間」というもってはならない医療倫理を看護の側でもっていることである。

これは、明らかに人権侵害であろうし、また人格無視等不作為の不法行為といわざるを得ない。しかも、これらは得てして密室で行われることが多い。

しかし、古い精神科ではまだこういうことが、まかり通っていると言うことが、私には信じられないのである。

また、医者も看護師長にだけは逆らえないという事実がやはり白い巨頭ではないが現存している。このことが、看護師長の鼻をピノキオのように、長く長く伸ばせてしまうのではないだろうか。

すくなくとも、「規則です」、と言われて「それはどこに」「明文化したものはない」では、法治国家の病院とはいえないのである。看護師長が「規則」なら、笑ってしまう。でも態度はあくまでそうだ。「規則?文句ある?私が規則よ」と言わんばかりだ。

いろんな病院に入院したものだが、この病院が最悪だった。

やはり、医師と患者の信頼関係が築けない場合には、お互いの相性もあるだろうし、回りの環境も大いに影響する。医師の腕ということもあるし、話術ということもある。患者によい印象を与えようとする医師はそれなりに工夫するし、「あいつは馬鹿だ」と患者のことを思っていれば,ことさらに親切にはしないだろう。医師によって、命を落とすことさえある。

所詮患者など、医師次第だ。医師は患者を選べない代わりにいくらでも意地悪をすることができる。

その点、最近お金はかかるが、患者本位の病院も増えてきている。患者様と呼ぶ必要はないだろうが、よく気のつく医師が増えている。専門馬鹿も相変わらずいるが、最近は結構あちこちの科を回るなり、勉強するなりして、ある程度の全体的なレベルアップが個人の努力なのか病院の方針なのかはわからないが、あがっていると思う。

by MUSICA

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■ 風邪の季節ですね


 風邪に効く薬は無いというように薬のませるよりひたすら横になって寝ることが一番の薬と言われたり食べ物食べるとそれを消化しようとエネルギー使うので食べ物は控え水分をたくさん採ったほうが良いって言われたり熱がある時はスポーツ飲料を飲ませた方がいいとかスポーツ飲料は糖分が多いからダメだとかお風呂は熱がなければ入れてもいいとかお風呂は体力を使うからやめておいた方がいいとか子どものころは、焼いたネギを喉に巻いている子がいました。
 
 我が家は喉が痛いときは大根のスライスを蜂蜜につけ上に出てきた汁をお湯で割って飲みます。これはけっこう効きます。

 ところで鼻歌が風邪予防になるって説があります。(スウェーデン発)鼻歌を歌うと鼻から出る空気の量が通常の15倍にもなり、鼻の粘膜についたウイルスやゴミを吹き飛ばして風邪予防になるのだそうです。「M」の発音がつく、ゆっくりした曲を寝る前に歌うとよいそうです。簡単でお金もかかりません。お試しください。

 万病の元とはいいますが、ちょっとした気の緩みでひいてしまいがちです。
鼻風邪で病院に行き、インフルエンザをもらってしまったら目も当てられません。
風邪には十分ご注意ください。

by みゆき

 大根の蜂蜜漬けは昔からよく言われますね。
 
 確かに効くようです。ネギ類は確かに風邪薬のようで、焼いたのを首に巻くとか、ネギを山盛り入れた火傷しそうなほど熱い味噌汁を呑んで寝るとか、変わったところでは納豆に熱湯を注いでネバネバを溶かし、そのお湯を飲むなど。

 昔から伝えられている方法で、多くの人が効き目があると言うし、やってみても別に副作用は無いでしょうから、積極的に試してはどうでしょうか。
 
 また、市販の風邪薬でも早めに呑んだ方が治りが早いような気がしますが、症状が収まったからと言って治ったわけではないので、ムリをするのは禁物です。
 
from ロクスケ

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■ 連載 第43回 お金が欲しい!


 そんなこと、ロクスケに今頃言われなくともいつもそう思っている、という人が多いのではないだろうか。勿論現代生活を送るためには必ずお金がいる。しかし、このお金を得るとうのは生活の基本でありながら人により手際が天と地ほど違う。
 
 金儲けはやはり才能であるらしい。一生懸命こつこつ働いてもやることなすこと裏目に出てどうにもこうにもならない人が居る一方、大した努力もしないのにいつの間にか良い方に転がって何不自由しない生活を手に入れる人が居る。
 
 むろん、努力をすればしないよりは結果が出るのは当たり前だが、努力と結果が比例しないのがこの世の常だ。そのようなケースを子細に観察してみると、実は無駄な努力が多いケースが多々ある。どうにも本人の努力ではカバー出来ないことはあるだろう。事故、天災、病気など。しかし、それを差し引いても、努力が報われないと思われる人が大勢居る。
 
 結局は要領がわるいのだ。自分が何を為すべきかが理解出来て居ず、単に目の前のことだけを一生懸命やり、しかもその内容を理解していなければその結果さえ上手く出せない。
 
 私も長年、どうしてそうなるのだろうと考えていたし、そしてかなり確信を持って答えを見つけたと思っている。人間関係なのだ。結局人の求めていることを雰囲気で察し自分の為すべき事を自然に悟り、自分の意志を上手に人に人に伝えられる人は、自然に人にサポートしてもらえるし信頼もされる。一方、人付き合いが下手で、人との意志の疎通がうまく行かない人は、そうは行かない。仮に何か良い思いつきをしても、それを実行するためには必ず人の協力が必要であり、そのためには人を説得しなければならない。
 
 人を説得するとき、むろん、それに十分な裏付けがあるなどは必要だろうが、実は効いている人はその裏付けを本当に理解するとは限らない。その人が思うのは、自分を説得しようとしている相手が信頼出来るか、もっと突き詰めて言えば好意を持てるかどうかだ。この好意を持てるかどうかは、信頼出来るかどうかよりもっと重要なファクターであり、人間関係の基本と言えるだろう。
 
 理論的に納得出来るかよりは信頼出来るかがより重要であり、信頼出来るかより好意を持てるかがもっと重要なのだ。そして、人間の好き嫌いは善悪とはあまり関係がない。馬が合うかどうかであり、とどのつまり人付き合いのうまい人というのは相手に応じて一番相手の望むサインを発することの出来る人となるのではないだろうか。
 
 その目で見ていると、じつにうまい人が居る。こういう人はあまり金には苦労しないようだ。同じようなトラブルに見舞われながらもちゃんと仕事をこなすし、不得意なところは周りがカバーしてくれている。
 
 いずれにせよ、全てに優れた人間は居ないのだし、多かれ少なかれ人の協力を上手く得得て自分の能力を能力を最大限に発揮出来るかどうか、運を上手につかんで同じ事でもより良い結果を出せるかが人間の本当の能力のような気がする。ADHDに就いて知り始めてから、つくづくそう思うようになった。ただしそれは、ADHDだから人間関係を作り上げるのが苦手なのも仕方がないというのではなく、理由はなんであれ自分のその方面の能力の低さにもっと早く気づき、その対策を真剣に立てるべきだったという意味だ。
 
 お金が欲しいというのは結局はそれに取り付くためのキーワードだ。それにしても、お金が欲しい!



by ロクスケ
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○編集後記○


 ■ このところメンバーから届くメールは全員調子が悪いという内容です。わたし自身も今年の正月は殆ど風邪で寝込んでいました。メンバーのメールだと、睡眠障害になった、風邪をひいて頭が痛い、生活のテンポが狂った、体調が悪いのオンパレードで、元気はつらつという人が居ません。

 正月はただでさえ常日頃とテンポが狂い、運動不足で食っちゃ寝る、あるいは夜遅くまでテレビや遊びで夜更かしをしたり大酒を呑んだりで、一年の内一番不健康な生活をする時期かも知れません。
 
 ■ 生活のテンポが狂うと、身体のテンポも狂います。ストレスの多い現代、誰もが忙しい思いをして働き、たまにゆっくりと何も考えずに手足を伸ばしたいと思うのは当たり前で、またそうやってストレスを発散する必要が有るのですが、それが過ぎると大きなストレスになるのではないでしょうか。
 
 ■ 左うちわとか遊んで暮らせる結構な身分、などとよく言いますが、どうもあまりに縁のない生活なので実感出来ませんが、案外退屈でむしろそのためにストレスがたまりそうです。どうも、負け惜しみのような気がしないでもありませんが。
 
 ■ むろん、ストレスが大きすぎると人は様々な病気を引き起こしたり精神的な安定を失ったりしますが、ある程度のストレスがないと健康に悪いとも言われています。最近のメンバーのメールを見ると、つくづくそれが本当だと思います。


★目次★


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