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          WING BRAIN メールマガジン第78号
          
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★目次★



■ 脳の覚醒          mogurin
■ 鍋焼きうどん      みゆき
■ 架空請求や振り込め詐欺の天敵         小町
■ 連載 第45回 ガーデニングブーム       ロクスケ
■ ○編集後記○
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■ 脳の覚醒


 「寝てたでしょう」電話口で相手からそう言われることが多い。それも一度や二度ではないのである。
 
 もうお天道様が空にのぼり、こっちはまじめにパソコンにむかって仕事をばりばりやっていて、フル稼働の状態でありながら、僕の声は寝起きの状態に聞こえるらしいのだ。たしかに、生活のリズムが乱れ、お昼近くにようやく目を覚ますことも多い。
 
 仕事先の相手はそれを読んでいて、かなり遅い時間に電話をかけてくる。だからこっちはたいてい起きている。それでも、そう言われるのだ。かというと「お休みのところ、申し訳ありませんが…」先手を打ってそう言う人もいる。相手は僕の生活パターンをしっていて、寝起きの場合、突然電話で起こしてしまった失礼をわびるのだ。
 
 「寝てなんかいませんよ。ちゃんと起きています。大丈夫です」こっちは念を押さなくてはならない。こんなやりとりがなんども繰り返されると、まるで嫌がらせのようにも思え、腹が立ってくる。もう20年近くこんなことが続いている。

 しかし、特定の相手ではなく、不特定多数のあらゆる人から同じようなことを言われると、これはいやがらせではなく、本当に寝ているように聞こえるのだと納得してしまう。寝ているような声に聞こえるというのは、やはり体と脳が寝ているのである。覚醒していないのである。
 
 じゃあ、覚醒するにはどうするか。リタリンだ!そう短絡的に話を進めません、今回は。実は、一時実家に戻った10月から現在まで3ヶ月ほど、計算ドリルと記憶力のトレーニングソフトを継続して使っている。毎日ではないが、二日に一度はやっている。その学習効果が最近ようやく少し出てきた。
 
 ネットで検索すると、記憶力を鍛えるパソコン用ソフトも数多く出回っているが、僕の使っているのは多湖輝監修の「記憶道場」あとaskの「脳を鍛える大人の算数ドリル」。
 
 「記憶道場」の場合、基本となるのは数字記憶のトレーニングだ。ほかにも映像記憶、カテゴリー、文章、位置記憶などいろいろあって苦手分野を選べるようになっている。数字はまったく無意味な情報のつながりで、一つずつ区切られているので、いくつ覚えられたか即座にわかり、進歩の度合いも測りやすいので、記憶トレーニングの定番ともいえる。画面に数字が10秒間だけあらわれて消える。次の画面でその数字をキーボードで入力するのだ。偶数桁のトレーニングを重点的にやっているが、これは四つ一組の数字が何段かつらなって出てくる問題。最初は二段しか覚えられなかった。
 
 最近は四段、時々五段(つまり20個の数字)正解するようになってきた。明らかに記憶力は向上している。しかし、そのためにはいろいろと工夫が必要だ。7538・0264とかをなな・ご・さん・はち・ぜろ・に・ろく・よん・などと読んでいてはとうてい間に合わない。なごさやわにむし・と読む。とにかく意味がなくても、情報をできるだけコンパクトに縮める必要がある。
 
 なにしろ勝負する時間は10秒間しかないからだ。こういったことも、成果が全くなければ、そのうち飽きるに違いないが、いまのところ少しずつではあるが、成績が向上している。向上しているからには、どこまでいけるか挑戦してみたい。「計算ドリル」は単純な7+4とか2-8とかの計算ばかりだが、5-(-9)なんてのもまじっていて、よく+と-を混同する。これは制限時間内にどれだけ正解するかといったゲーム。こちらのソフトは三日に一度くらいの使用頻度なのでそれほど成績は上がっていない。
 
 初級、中級、上級とあって、僕は初級のCクラス。最近は飛び級にチャレンジ、中級をやっているがいつもDクラス「もっとがんばりましょう」と最後に激励の言葉を読まされる。プレステのシューティングゲーム、アクションゲームと違って、これらの能力開発ゲームは脳を覚醒させる作用があるように思われる。
 
 続けていけば成績が向上し、励みにもなる。脳の情報伝達が活発になり、鬱状態に陥るのを防ぐ効果がある。僕の場合実際そうで、ここ数ヶ月は落ち込むことがほとんどなくなった。人によっては何でもいいと思う。とにかく新しい技能、知識を学ぶことが脳の活性化に役立つ。それを楽しく続けられたらもっといい。

 by mogurin
 
 脳は身体と同じで廃用萎縮があります。つまり動かさないと小さく縮んで働きが鈍くなります。身体の場合、一週間寝ていると高齢者などはそのまま寝たきりになる危険性さえありますが、脳の場合目に見えないだけに機能が衰えていても気が付かなく、寝たきり脳になる可能性もあります。
 
 従って、mogurinさんの積極的な脳の体操は絶対に必要だと思います。体操として何が良いかは、人それぞれでしょうが、日頃使わない部分を使うというのは身体と同じで、例えば円周率の暗記で先頃日本人が世界記録をうち立てました。4万桁以上記憶したんですが、むろん生活上の実用性はなく、役に立たない記憶データですが、脳を鍛える、集中力を付けるという意味で計り知れない効果があるそうです。
 
 自分で興味の持てる、従って長続きのする方法で脳の体操を積極的にするべきだと思います。わたしも最近脳の廃用萎縮が進んでいる自覚があり、焦っています。
 
from ロクスケ
 
 


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■ 鍋焼きうどん


 わたしは幼いころ、母とよくうどんを食べに行った。家に程近い店で、年老いたおじいさんとおばあさんがやっていた。中はとても汚く、4セットしかないテーブルやイスはいつもべたついた感じがした。座敷もべたついた感じで、座布団はテカテカしていた。
 
ついでに、作っているおじいさんが着ていた白衣の襟はいつも真っ黒で運んでくるおばあさんのエプロンもうす汚れていた。

 それでもなぜ行っていたのか?と言えば、おいしかったからに決まっている。

 狭く汚い店なのに、いつも混んでいた。うどんは手打ちで、店先に干していたが、それもあまりいい環境ではなかった。母が、お湯で茹でているから大丈夫だと言っていた事を覚えている。
 
 わたしはたいていタヌキうどんか衣がやたら大きい海老のてんぷらののった天カレーうどんを注文していた。そして母はいつも鍋焼きうどん。(夏でも)おばあさんはいつも運んできたときに、どんぶりの中に親指を入れうどんの汁に浸しながら、テーブルにどんぶりを置く。

 母が鍋焼きうどんを注文していたのは鍋焼きうどんなら熱いのでおばあさんの親指が汁の中に入らないからだった事を高校生くらいになってから知った。もっと早くに教えて欲しかったと思ったが、それでも天カレーはやめられなかった。

 時々天カレーが食べたくなりますが、わたしが高校を卒業してまもなくおじいさんが亡くなり、お店もなくなってしまいました。
 
 あの味と、あの汚いお店が今でもわたしの心に残っています。

by みゆき


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■ 架空請求や振り込め詐欺の天敵


 ニュースにも連日大きく取り上げられている、架空請求や振り込め詐欺。捕まえても捕まえても、雨後の竹の子よろしく、また新たな手口や内容でアプローチしてくる。ご多分にもれず、私の携帯にもメールがたくさんやってくる。入った覚えのないサイトから仮登録になっているからこのままだと金を払わないといけなくなる云々。いや、アタシ、これでもまだ(年齢はさておき)嫁入り前の女だし、人妻なんとかとか、女子高生どうとか、そんなところを見て回る趣味はないよ(笑)。

 こんなメールへの唯一絶対の対処法は、完全なる無視である。メール内のURLには絶対にアクセスしない。メールは一応保存して、あとはこちらからは絶対にアクションを起こさない。ようするに、彼らのやっているのはダイレクトメールやチラシのポスティング(各家庭の郵便受けにチラシやら宣伝を突っ込んでいくアレ)と同じで、こちら側がリアクションしなければ、なんにもできない。そうと解れば、鬱陶しいだけで、怖くも何ともないわけだ。どうしても不愉快だったり気持ちの悪い人は、ネットカフェなど不特定の人が使用する端末から、検索してみてはいかがだろう。URLで検索してもよし、もっともらしいメールアドレスのドメインで検索するもよし、同じところから請求メールをもらった人たちなどで、コミュニティもできているようだ。

 振り込め詐欺にしても同じだ。どんな電話がかかってこようと、基本的には無視である。警察が示談を勝手に進めたり、金を払えということは全くないし、何を言われても、確実に事実関係を確かめてから対処することだ。冷静な判断、なんてものは、ビックリするとできないものだが、かかってきたら、一旦電話を切って当事者や最寄りの警察にかけ直す、というのが一番いいかも知れない。

 ところで、大阪は全国で最も振り込め詐欺の被害が少ないそうだ。これは、何故なのか…とほんの少し考えてみた結果。大阪人…ことに、全国的に被害者である年齢層の関西のおばちゃん達は、できればお金なんか出したくないのだ。とりあえず自分の子供が悪かったにしたって、ちょっとでも安く上げたいに違いないのだ。うまい話には裏があって、その裏をかけばこっちの方が得するかも、とか思っちゃうのだ。その上、自分がこんな目にあったとかそんなことを、おもしろおかしく吹聴し、さらに、そんなモンにひっかっからなかった自分や、上手く撃退した自分をさも自慢げに語ってしまうのだ。もちろんおばちゃんに限った話ではない。架空請求の電話がかかってきた職場の後輩は、留守電に入っていたその語り口を人に聞かせて笑いを誘い、さらには自分でも真似と応用でギャグにしてしまっていた。

 すべては自分語りと笑いのネタにしてしまう、そんなパワーが詐欺を撃退してるのかも。そう考察する自分も、しっかりネタにしている辺り、関西人なんだなーと思うのである。

 by 小町


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■ 連載 第45回 ガーデニングブーム


 前回ペットについて書いたので、今回はガーデニングについて書いてみたい。どちらも生き物を育てるという共通点がある。ADHDにも効果があると言われているが、むしろ二次傷害である鬱に対し非常に好影響があると言われている。何しろ、適度に体を動かすことと、十分な日光を全身に浴びることがセロトニンの働きを活発にすると言うらしい。
 
 わたし自身子供の頃ガーデニングをやっていた。当時住んでいた家は田舎であった事もあり土地だけは十分広かったのだ。わたしは当時小学生、3才上の姉と一緒におそらく10メートル四方くらいの土地を耕し、花や野菜を育てていた。大人は一切手を出さなかったが時間的余裕がなかったのか。
 
 10メートル四方でも子供の体力で十分に耕すことは出来ず、石ころだらけであり、肥料のやり方も分からず聞きかじりで堆肥などを作っていただけだ。あと、木灰や近所から分けてもらった化学肥料を時々やっていた。
 
 我が家の大人達は農家とは縁がなく都会生活しかしていなくて園芸の知識がまるでなかった。したがって、私たちが園芸の知識を得たのは専ら隣近所の大人達からであり、当時何処の庭でも家庭菜園が当たり前だったから、知識を教えてくれたり、種や苗をくれたり肥料をくれる人は大勢居た。
 
 前置きが長くなったが菜園というのはかなり緻密な時間計画を立ててやらなければならない作業だ。しかし、わたしも姉も小学生だし、作業を何日も放り出してしまうことは多々あり、水をやらない作物が枯れかけたり害虫が大発生したりで、見るに見かねた近所の大人達が私たちの居ない間に畑の手入れをしてくれる始末だった。
 
 それでも、貧弱な作物が出来た。トウモロコシは割合良く出来たし、インゲンや韮は家で食べるには十分なほど出来、そのころは私たちは毎日収穫をして台所に運び、祖母や母に褒められるのが嬉しかった。
 
 そのころを今思い出してみると、作るという作業、何かを育てるという作業、そして自分たちの労働の結果が人を喜ばせる、つまり自分たちが明確に人の役に立っているという意識があり、それはわたしの精神状態に非常に良い結果をもたらしていると思う。
 
 その後わたしは家を離れ、前後して実家も別の町に引っ越した。その引っ越し先では父が痩せた庭に大量の土を運び込み園芸を始めた。野菜ではなく専ら花作りだが、なにしろそれまで経験が全くなく失敗つづきだった。それでも父はめげず温室を自分で建て様々な苗や種を買い込み、本を手引きに一生懸命やっていたが、最後まで成功したとは言い難い。それでも父は楽しそうだった。
 
 生活がかかっている農業とは違うから出来なくとも次に上手くやればよいという範囲の作業だからストレスは無かったのだろう。今、都会から田舎に移り住み農業を志す人が増えている。にわか農家ではわたしの子供の頃や父の花作りのようなものだろうが、何しろそれで生活の糧を得ようと言うのだ。大変だろう。それくらいその人達にも分かっているだろうがあえてそうするだけの魅力が農業にはあるのだ。
 
 わたしの今の環境では家庭茶園など出来ず、せいぜいプランターでハーブでも育てるくらいだろうが、実際にやってみて何度も枯らし、いまはやっていない。それでも植物に接する魅力は忘れられないし、何より土いじりをしているときは楽しい。ごくたまに実家に帰ったときなど父を手伝って庭いじりをしたのだが説明の出来ない快さを感じた。
 
 自分でやっていないで言うのはなんだが、みなさん、もし庭いじりが出来る環境、例えばベランダにプランターを幾つか並べるだけでも良いだろうが、やってみてはどうだろうか。理屈抜きにリラックス出来る。

by ロクスケ


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○編集後記○

 ■ インフルエンザがはやっています。皆さんはいかがですか?わたしはインフルエンザではないようだけれど風邪をひき、一度治ったのにまたひき直しました。じつに弱くなったと思っていまず。なんとか鍛えないと、人混みの中に出てゆけません。
 
 ■ 風邪をひいていると当然ながら非常にだるく、何をするにもおっくうになります。ただでさえ精神的にあまり良い状態ではなく何事にも意欲が湧かない状態なのですが、風邪をひいていることで一層です。食欲が無く、食事が出来ないことも又体力を損ねていると思います。腹は減るけれど食欲に結びつかず、何かを食べたいという気持ちにならなりません。従って一日何も食べないでお茶だけ飲んでごまかし夜遅くやっと何かを食べる状態になっています。
 
 ■ 風邪は馬鹿に出来ません。馬鹿にしている人はあまり居ないと思いますが、たかが風邪と思っていると様々な精神的影響が出てきて、更に体力低下が著しくなります。風邪は万病の基というのは結局こういう事なのでしょう。それと、万病の基は風邪に似ているという意味合いもありますが。
 
 ■ 日頃鍛えることで風邪は確実にひかなくなります。わたしもかつて体を鍛えていたときは風邪など何年もひかなかったのです。いま、わたしの状態でこんな事を言っても、まず塊より始めよなのですが、確かにそうです。わたしも始めます。わたくし、ロクスケは今年中に風邪をひかない体質を作ることをここに宣言するものです。
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