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          WING BRAIN メールマガジン第83号
          
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★目次★



■ 枯れる               ナオニャム
■ ませた子供             MUSICA
■ 頭が働かない状態          mogurin
■ 連載 第50回 食餌         ロクスケ
■ ○編集後記○


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■ 枯れる


 「枯れる」とはとても悲しい感じの響きがあります。が、現在の派遣先の女性にはこの言葉が結構はまっちゃう人たちがいる。もう、乾燥しまくっている。お肌も心もすごく乾燥しているのだ。干上がっちゃっている。

 業務に関係が無くても席が近かったりしたら、半年以上いたら普通は仲良くなるのが普通。というか、私はどこの派遣先でもそうだった。でも、今の派遣先は違うのである。
もう、枯れ果てちゃっていて、毎日会う同じフロアの人間とすれ違っても挨拶も出来ないのだ。何だか私も、話し掛けると水分蒸発しちゃいそうで、話し掛けるのを躊躇してしまい、すれ違うって事が多々ある。笑顔なんて物ももちろん無し。

 もしかしたら、景色の一部として捉えられていて永遠に私の顔も覚えてもらえないかもしれない。とも感じる。先日、他の部署の男性と話があって電話したら、「今いる部署の付近は乾燥しちゃって、ドライフラワーにもなれない出来そこないが沢山いるでしょー。笑顔が無いのはやってらんないよねー。」と一言。

 ああ、他の部署の人もそう感じているんだ。と一安心しましたが、環境に異常に影響を受けやすい体質なので、心と肌には水分を今まで異常に補給して潤っていたいと思う最近です。枯れたくはありません。
 
by ナオニャム






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■ ませた子供


 病院の帰り、電車に乗って座っていると、目の前に小学校低学年とおぼしき男児と女児が二人で乗ってきた。男児はさっさと席をとってすわってしまった。すると、女児は男児の股のところめがけて、吊り輪につかまって足蹴りを入れている。男児は痛がって辞めて欲しがっている。手で押さえたりしているが、女児は一向に構わないでやっている。女児が身体を思いっきり振るたびに、肩にかけたラケット様の荷物が隣に座っているおじいさんに当たる。

 女児は調子にのって、大声で「痛いだろう。お前のあのおしっこの出るところを痛めてやる。おちんちんだあ」と叫んでいる。そして、ますます激しく男児の股めがけて足を振り上げ、膝でぶつかるようにわざとやっている。男児は本気になって怒っているが、女児は楽しそうにやっている。

 一駅、二駅・・・・五駅くらい様子をみたが、ついに私の堪忍の緒が切れた。後ろから、女児の背中をつつく。
「お嬢さん、お嬢さん。あなたがそうやって動くと隣の人にそのラケットみたいのが、当たっているのだよ、わかってる?それと、お嬢さんなんだから、そういうこと言っちゃだめだよ。」とささやくように女児に言う。

 女児はそこでやっと自分のしていることのあからさまなことに気が付いたのかもしれない。ふと、男児の股を蹴飛ばすのを止め、動くのを止めた。

 私は、「ふうー」と胸をなでおろす。こんな、お嬢さんだったら、変態でなくとも連れて行って何かしてやろうかと思ってしまうかもしれない。まだ小学校低学年だ。まったく末恐ろしいことだと思った。まだ、周囲の反応がよくわかっていないだけに、このぐらいの年齢の子供は返って怖い。おじさんが近づいてきて「もっといいものを見せてあげよう」なんて言われても、何のことだかわからなくて、喜んで付いていってしまうかもしれない。

 近頃の子供への犯罪は、半分は子供の側にもあるのかもしれない。テレビなどからの情報の氾濫で、知らなくてもいいことまで知っているために、変にませていたりする。いや、やはりこういう環境を作っている大人が悪いのだろう。どうしたらよいのだろう・・・。これでは、犯罪は増えるばかりだ。

by MUSICA


子供にはもともと善悪の基準などありませんし、何をやって良いか悪いのかの区別は、最初はしつけにより教えなければならず、あるていど基準が身に付いてくると後は自分で区別するようになります。したがって、最初に善悪の基準を覚えさせるのが大切で、そのしつけはやはり親の責任でしょう。

この例は、ASやADHDとは関係が無く、その善悪の基準を教えられていない為と思われます。むろん、もっと詳細に観察すればそうではないのかも知れませんから断定はしませんが。

ただ、子供がどう育つかの基本はやはり親のしつけでしょうね。

from ロクスケ







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■ 頭が働かない状態


 膀胱が破裂しそうになる感覚で、やっと目が覚め、おもむろに体を起こし、トイレに行く。便座にすわり、長い放尿をする。これが何十年とつづけてきた毎朝の儀式である。頭は朦朧と夢うつつの状態。
 
 これから1時間、いやへたをすると2時間は現実感に手が届かない半覚醒の闇の中。コーヒーや緑茶、リタリンなどでむりやり脳を覚醒でもさせないと、また重力に負けて寝床に身を横たえてしまいそうだ。
 
 自分がサラリーマンにでもなって勤め人の生活を余儀なくされでもしていたらどういう生活が考えられるだろう、想像するだに恐ろしい。あちこちぶつかりながら、動かぬ体をひきずり、あの悪名高い通勤満員電車に身を押し込み、人波に押され汗だくになって出社し、タイムカードをがちゃんと押し、イスにすわるやいなや、電話の応対、書類のチェックなど仕事がどっと押し寄せるのである。オープンなオフィスの空間では、何をしてもつつぬけだ、ティシュを落としても、鼻くそをほじっても、おならをかましても同僚の目は厳しく僕をチェックしている。
 
 こんな所では何一つ自由にできない。ストレスで肩こり腰痛、胃潰瘍が即座に発症するだろう。
 
 それに比べて、今は、マックを起動させ、音楽ソフトをたちあげて、典雅なバロックハープの調べを聞きながら、おもむろにモンカフェを一杯。片手でちょびちょびすすりながら、ヤフーのテレビ欄をチェック、今日は面白い番組があるかな、ああ、この映画はHDDに録画しとかなくちゃ、などど好き勝手な毎日。ああ、人目を気にしないでもできる自由業でよかった。つくづくそうおもう。だだ、唯一の恐怖は「締め切り」というやつである。これさえなければ、もう言うことはない。

by mogurin






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■ 連載 第50回 食餌


 前回でも触れたが、日本は世界で一番平均寿命が長くその記録は11年間延び続けているとのこと。その上、日本人の健康寿命もかなり長い。健康寿命とはどれだけ健康を維持したままで年をとれるかという事だが、これが日本では長いのも大きな意味がある。
 
 日本は戦後すぐの頃は世界でも短命な国として有名であり、それから政府が本腰を入れて国民の長寿命化を図り、そのおかげで日本の平均寿命は脅威的なスピードで延びたのだが、その長寿命化はまさに世界でも奇跡と言われるほどだ。
 
 なぜ急速に日本人の平均寿命が延び、しかも健康寿命も延びたのか。挙げられる理由はたくさんある。
 
 衛生環境の整備   もともと日本人は清潔好きで、江戸時代には庶民が毎日入浴の週間を保っていたが、そのような国は全くなかったし、殆ど全員が毎日入浴する国など、現在でも日本以外にはないと言っていい。
 
 医療技術の高さ   医師の数も多いし医療設備も整っている。また、医療保険も整っていることから国民が比較的簡単に病院に行ける。アメリカなどでは公的な医療保険が無く、民間の保険は非常に高いので、低所得者では事実上医療機関にかかることを諦めるケースが多い。
 
 教育レベルが高い  国民の教育レベルが高くまたマスコミでも健康をテーマとした番組を多く流すなど、健康に関する知識が広まっている。
 
 生活環境が良い   もともと温暖な気候に恵まれ、熱帯や寒帯、砂漠地帯などの様な過酷な環境と戦う必要がない。 
 
 食材に恵まれている 植物性を主として動物性も魚介類を主とした動物性も、さらに欧米ではあまり食べない海草類、そして多彩な発酵食品があるなど。
 
 肥満が少ない    体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数を体格指数といい、日本では25以上を肥満としているがアメリカでは30以上を肥満と定義づけ、しかも国民の50%以上が肥満とされている。たしかに、日本人と他国民を比べてみると日本人の肥満は非常に少ない。
 
 結局、色々な理由があるが、根本的には食餌が一番大きな要素と思われる。例えば沖縄は日本でも特に長寿県として知られているが、男性の平均寿命はかなり低い。これは基地があるためにアメリカ型の食べ物が普及したせいだと考えられている。
 
 わたしも殆ど日本型の食事で、洋食は食べないし、また薄味好きなので外食も殆どしない。動物質がちょっと足りないかと思うが、血圧や尿タンパク、コレステロール値も問題はない。運動不足が気になるが、食事の方はまあ良いのではないかと思う。
 
 何処に行ってもイタ飯、フラ飯などがもてはやされ、日本型弁当を買えば揚げ物ばかりだが、日本食をもっと見直してはどうだろうか。ただし、薄味を楽しむようにすればまったく理想的な食事だと思うのだが。
 
by ロクスケ


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○編集後記○

 ■ 最近、中国全土で激しい反日運動が起き、それが両国の間で大きな問題になっています。この件に就き、どちらの言い分が正しいとか間違っているという事はここでは書きません。それぞれの立場の人がそれぞれの立場で考えることで、それを論ずる場所ではないからです。
 
 ■ ただ、ネットのBBSなどでは多くの中国側からの書き込みと日本側からの書き込みが毎日おびただしい数で書き込まれ、最近それらのBBSを覗いてみて気になることがありました。かなり過激な罵詈罵倒な言葉の応酬が大半だからです。もちろん、少数ですが冷静に自分の意見を述べている人達も居ます。その中には中国擁護論、反日論、逆に日本擁護論から反中国論まで色々あり、きちんと理論的に根拠を挙げている物もあれば、たんなる思いこみの物もあるようです。いずれにせよ、冷静に相手を理解しようとする姿勢があり、相手に対する礼儀をわきまえているのであれば何を言っても良いでしょう。
 
 ■ しかし、これらのBBSでは残念ながら大半は単に相手を侮辱し傷付けるばかりの投稿が大半で、この場合は勿論理論的裏付け以前の問題であり、それが中国側であれ日本側であれ非常にみっともないし不愉快です。
 
 ■ 誰かと意見が食い違い論争をしなければならない事はあるでしょうが、そこで感情的になり相手を罵倒したりした場合は、たとえそれまでの発言に理があっても結局は相手に聞いてもらうことも冷静に判断してもらうことも出来なくなるし、仮にその場に第三者が居ても、同調はしてもらえないでしょう。
 
 ■ やはり論争でも相手に対する礼儀は最低限必要だし、論争が激しくなればなるほど、その礼儀は大切になると思われます。
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