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          WING BRAIN メールマガジン第84号
          
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★目次★



■ カイロプラクティック            キャサリン
■ 体験的ADHDの発達と後退          MUSICA
■ 隣人は酒鬼薔薇聖人            みゆき
■ 連載 第51回 ダイエット         ロクスケ

■ ○編集後記○
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■ カイロプラクティック
 

 
 10数年前、カイロに行きまくっていた時期があった。なぜかというと、半年ほどロンドンに滞在して、帰国したら、ブヨンブヨンに太ってしまっていたからだ。ロンドン滞在中に食べきりサイズの小袋入り味付きピーナッツを毎日、一袋食べていたせいだ。

帰国後、あまりの不健康な太り方にトレジムに通い始めた。が、それだけでは不充分と感じ、カイロにも通うようになった。

 最初に行ったカイロは、柔道場に併設されていた。隣にある別棟の柔道場からは子どもたちの活気のある声が聞こえてくるが、カイロの施術室は大抵、私一人。人がいた気配を感じることはあったが、他の客とまともに顔を合わせることはなかった。
 
 カイロプラクティシャンはどうも柔道の師範のようでごつい男だ。手ぬぐいのようなものを私の首に掛けて、グイッと引っ張る。 「パキッ。」(首の骨が鳴る音) この「パキッ」が来るまでは、怖い。が、その後はすっきりする。
 
 施術室のある建物は先ほども話したように人気がなく、カ無口なイロプラクティシャンというだけでも充分不気味だったのに、その上、なぜか、カイロが終わった後、サウナに入ってから帰ることになっていた。もちろん、サウナの内側からは鍵はない。それなのになぜ週2日という頻度でそこに通っていたかといえば、頭(後頭部)にまで贅肉がついてブヨブヨしていることを指摘され、
 
 「このままにしておくと、すぐに死ぬよ」と脅されたからだ。 海外滞在から帰ってくると、ものすごく大胆な時期(いつも以上に)がしばらく続くので、そのせいだったかも知れない。サウナに入らずに帰るという選択肢もあったと思うが・・・。ここへは、数か月は通っが、止めた。 次に行ったのは、やはりトレジム近くのショッピングアーケードにあるカイロ。ここは、前ほど不気味ではないが、やはり変なことが起こった。客はいつも数人はいたが、しばらく行かないでいると、中年男性のカイロプラクティシャンから電話がかかってくるようになった。メロンを用意して待っているからいらっしゃいと、言う。ロンドンの話を聞かせてくれとも、言う。こういうことが重なって、また行かなくなった。
 
 最後に行ったのはトレジムで知り合ったトレジム会員のカイロプラクティシャン。この方とはトレジムでよく会っていたし、河口湖マラソンにもいっしょに参加した。やはりこのトレジムのトレーナーで、後にカイロと針灸の資格を取った私の友人も、この人の手伝いをしていたこともあるくらいだ。つまり、この方は信用できる人だった。スポーツで痛めた筋肉の治療などもしていた。特にいい点は誇張したり、脅したりしないことだ。
 
 よくカイロを施す前に足の長さがアンバランスであることを指摘し、施した後に長さが同じになったことを誇張するカイロプラクティシャンがいるが、これはいけない。信用の置けるカイロプラクティシャンは、カイロの効果は一時的であり、基本的に生活習慣を変えないと、体は変わらないことをいうはずだ。数回、パキッとやられたくらいでは、アンバランスな骨の位置が変わったりはしないのだ。
by キャサリン






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■ 体験的ADHDの発達と後退


 息子達は、小学生のときからずっと心理テスト、Wisc-R、Wisc-V→Wais-Rととり続けてきた。心理検査の結果と、本人の有り様というのは不思議なものだが(本当は当然なのかもしれないが)相関している。

 たとえば、長男は小学生の低学年のときは、書字障害があって書くことや読むことに往生した。そのせいで、国語力というのが非常に遅れていた。だからIPTAなどをとっても言語性の遅れと言うのがあったし、Wisc-Rでもあきらかに動作性が優位だったのである。しかし、その後あるきっかけでジュニア文庫にはまって、それ以来ものすごい読書家になり、月に何十冊と本を読むようになってからは知識もふえ、言語量も増え、しゃべるにも満足でなかったことが不思議なくらい解消されて、Wais-Rのころには、やや動作性が優位であるものの、IQとしてはほとんど言語性と等しいくらいに改善されている。

 また、次男にいたっては、小学校1年生で本当に言語性>動作性で、その差(ディスクレパンシー)が32もあったが、今は動作性が上がり、逆に言語性が歳相応になってきて(前は天才的に良かった)両者の関係は、ほぼ同じくらい、やはり多少言語性が高いが、長男と同じようにIQとしては優位に差があるとは言えないくらいになってきた。

 こうした現象は、彼らが成長するにつけて身に付けていったものである。衝動性や短期記憶など、弱いところはいまだに弱い部分ではあっても、以前ほど全体の中で目立って駄目なものではなくなってきている。

 これを、ワタシは「成長」と呼びたい。

 さて、ワタシと言えば、最近は記憶力がめっきりと弱り、特に短期記憶が本当に駄目になってきている。今、さっき、たった今、あっという間に過ぎ去った過去のことが思い出せなかったり、わからなくなってしまったりする。聞き漏らしが多く、再三聞き返してしまう。おかげで、子供達からは「耳が遠い」と言われてしまうが、聴力検査ではなんともないと言われる。

 また、衝動性も抑えることができない。特に衝動買いが前よりもひどくなっている。それも多額のものだ。実際にあとから考えると「大丈夫だろうか!?」と自問してしまうのだが、こらえられないのだ。

 さらに、鬱になりやすくなっている。もともと内因性の鬱をもちやすいADHDだが、老化してくると余計成りやすいように思う。
これをワタシは「後退」と呼ぶ。

 もちろん人によっては後退などしないで一生を終える人もいるだろう。ずっと進歩しつづける超人もいるに違いない。皆さんはどうであろうか?
 
by MUSICA

 それこそ人それぞれでしょうね。何を持って後退というかも判断が難しいところですが、例えば記憶力などは目立つ機能ですから、それが衰えることで自分が衰えたと思うのかも知れません。しかし、記憶力が年齢と共に衰えるのは万人共通であり、他の機能が伸びてくるためだとも言えます。
 
 病的な物はともかく、脳は鍛えればちゃんと機能が向上する器官ですし、それほど気にすることはないかと思います。
 
from ロクスケ





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■ 隣人は酒鬼薔薇聖人


 わたしが住んでいるところに酒鬼薔薇聖人がいると言う噂があります。2月ころご近所に引っ越してきて、新聞販売店で働いているというものです。正直不安です。かなり残酷な事件でしたから。少年犯罪でなければ...

 その噂を、AD/HDじゃないかな?と思っている近所の奥さんに話したところ気になったからと、新聞販売店を何件かまわり「いますか?」と聞き「いない」とか「迷惑」と言われ、交番に行き「そんな事実はない」と言われ安心して帰ってきたそうです。

 いたとしても「ハイ、うちにいます!」なんて言わないでしょうし交番だって「そうなんだよ〜、こまっちゃうよねぇ」なんて言うはずもなくなんだか釈然としません。と言うよりまさか聞いて歩くとは。ご主人に「わざわざ行くなんて、信じられない」と叱られたそうです。ご本人曰く「どうぢても気になって仕方なかったから。」との事。う〜む。

 これまでも、お土産を持っていこうと「これから行っていい?」と電話をすると「待ってたのよ〜。きれいだよ、早くおいで?」「どこに?」 「ん?花見よぉ!」わたしはちんぷんかんぷんで公園に行きお弁当を食べさせてもらい..

 夜になってPCの電源を入れると「ねぇ、花見に行かない?」「先に行ってるね」 「お弁当はいいよ」などのメールが入っていてそこではじめてそういうことねぇ。と理解できたり。なぜ携帯の方にメールしないの?自分は携帯から入れてるのに?

 彼女には息子の事を話しているので、軽度発達障害はよく知っているはず。彼女が不自由を感じていないなら、わざわざ「あなたAD/HDじゃない?」と言うのはどうかと思ってみたり。でも、鬱がわたしよりひどいのか?病院にも行かないようなのですがちょこちょこと出て歩いては、お誘いを受けたかと思うと誘っても出てこない。と言うのが1年くらい続いたりします。

 去年は学校関係にも一度も顔を出しませんでした。伝えるべきかどうか、お節介にも迷いますが迷うことで、わたしが鬱になっていきそうな..まったくわたしという人は..

by みゆき






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■ 連載 第51回 ダイエット


 実はこのタイトルには忸怩たる物がある。つまり、わたし自身ダイエットをしなくてはならないと思いながら挫折の連続だからだ。理由は色々あるが、面白くない、興味が湧かず、良いと判っていてもそれが行動に結びつかないからだろう。つまり、良いことだからやると言うだけでは出来ない事が我が身を持って実証されたからだ。
 
 ダイエットをするとストレスがたまって体に悪いからやらない方が良く好きなときに好きなものを食べ好きなことをするのが一番健康によいという逆説さえ聞こえる。また、たんに逆説とばかりも言えないのではないかと思える節がある。わたしは20代後半で禁煙した。それまでセブンスターを一日2箱以上空けていたのだが、ある日ぴたりと止めたらそれからめきめき太りだした。
 
 味覚が正常になり食欲が出たのと、おりから年齢的に基礎代謝が落ちる次期と重なったのだろう。結婚した時期とも重なり、それがかなり影響していると思う。
 
 当初はダイエットは単に痩せてスマートになりたいという事だけで、ひたすら食べるのを我慢したのだが、それは大きなストレスになるしつい羽目が外れたときなど食べ過ぎてひどいリバウンドに見舞われる。つまり、当時はダイエットの目的も、その方法も間違っていたのであり、基本的な知識が足りなかったのだ。
 
 一般的にも当時はまだ正しいダイエットの意味が一般に知られていなく、やたらにダイエットの方法は紹介されたが単にカロリーのない物を食べるとか単品ダイエット、つまりパイナップルやリンゴだけを食べるダイエットが紹介されていた。極端な例ではコンニャクばかり食べる方法まであり、たしかにこれだと痩せるだろうが、体もぼろぼろになる。
 
 つまり、それらのダイエットを紹介した人達は単なる金儲けか、あるいは一時期やせてもあとからもの凄いリバウンドを身をもって示しているケースがある。タレントの書いたダイエット本にはそのような物が多かった。
 
 ダイエットは痩せることではなく、あくまでバランスのとれた体を作ることだ。見かけは痩せても体脂肪が増えて不健康になるケースもあれば、骨粗鬆症で一生苦しむケースもある。正しいダイエットをした結果筋肉や骨が増えて体重が増える場合はかなりあるが、体重ばかりを気にして減量を目指すのは自殺行為とも言える。
 
 食べ過ぎは確かに良くないから適切な量を食べるべきだ。それも植物性動物性を満遍なく摂り、動物脂肪などは極力へらし、良質なタンパク質は意識してとる必要がある。
味付けを薄くし、間食はとらずきちんと三食食べる。ストレスがあると食べることにつながる場合があるので、ストレスは可能な限りへらす。ストレス解消のためにも運動はよいし、それに適切な運動を習慣化する事で筋肉や骨を増やし、基礎代謝率を上げることで太らない体質に作り替える。

 何より、正しい食事、運動を習慣づける事が大切であり、体重を減らすことばかり考えず、体脂肪率を避けることを考える。あくまで標準体重が目的であり、不必要に体重を減らすべきではない。
 
 と、まあ立派な能書きはわたしも言える。だが、実行となると・・忸怩たる思いだ。
 
 それでも、言い訳かも知れないが、すこしずつダイエットがうまく行っているかなと思えるときもある。


by ロクスケ


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○編集後記○
■ しかし、それにしてもひどい事故が起きました。JR福知山線の列車脱線事故ですが、これを書いている時点で死者が107名、負傷者が460名で、これはJR発足以来の最大の事故だそうです。とにかく、亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、怪我をされた方々の一日も早い回復を願うものです。
 
 ■ このところ日本は災害つづきでしたが、今回のは事故です。何が原因かは今後の調査で明らかになってくるでしょうし、このメルマガが発行される頃には判っているかも知れません。いずれにせよ、人間の関わる事故であり、後から考えれば防げたと思えることなのでしょう。
 
 ■ しかし、大勢の人が亡くなり怪我をした後で防げたはずだと思うくらいなら、事前に防いでおくべきなのに、いつもそれは後悔の形です。おまけに、同じ事故が繰り返されることもままあります。つまり、人間は忘れやすく、懲りないと言うことなのでしょう。
 のど元過ぎれば熱さを忘れるわけですが、我々には特にそのような傾向が強いようです。
 
 インド洋大津波の時もある島では、大地震の後には海が押し寄せてくるから高いところに逃げなければならないという先祖からの言い伝えがあり、それを守ったおかげで海辺の村は全壊したけれど誰も死ななかったという報告があります。
 
 ■ 誰でも失敗はするので、失敗を貴重な経験としてそれを繰り返さないと言うことを肝に銘ずるべきだとつくづく思いました。
 
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