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          WING BRAIN メールマガジン第96号
          
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★目次★



■ 人が大手を振って歩く街          MUSICA
■ 計算ドリル                mogurin
■ 育ての家でのお話             はいじ
■ 連載 第63回 惚け防止          ロクスケ
■ ○編集後記○
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■ 人が大手を振って歩く街

 私の実家は、東京のある街にある。電車からおりると商店街が南北にずらりと立ち並び、昔は、その商店街の独自のスタンプ制度がいろいろなところで紹介されたこともある。そして、私が小さかったころに比べると、ずっと整備されてきれいになった。

 しかし、昔からそうだったように思うのだが、その街は人間が大手を振って歩いている。ほとんどの人が信号などかまわないで道路を渡ってしまう。車が来ても、狭いバスどおりで仲良しカップルは手をがっちり繋いだまま、決して車のために一列になろうなどと思わない。自動車やバスまでもが、人間中心のまちにじっとがまんで走行している。私もたまに車でこの街のバスどおりを通ることがあるが、いつも自分が信号を守らず、(一応私は車が来ていないことを確認して渡るのだが)横断しているので、なんとも怒れない。

 この街の風潮は昔から人間がそういうふうな風土に築いてきたように思う。私の両親が結婚してこの街にやってきた時は、電車が走っていたらしいが、その少し前にやってきた方の話を聞くと、馬車できたという。道路が整備されようが、おしゃれな街に変身しようが、住んでいる人間は変わらないのだなあと思う。

by MUSICA


 町にも色々あります。商店街、工業街、住宅街etc。また古い下町、新興住宅街などの分け方もあります。MUSICAさんが育ったのは古い下町に属するのでしょうか。私が育ったのは地方都市でしたが、久しぶりに返ってみると全く面影がないほど変わっています。しかし住んでいる人たちはあまり入れ替わりがありません。
 
 今私が住んでいる町は東京の一角ですが、ここも古い町で、あまり変化が無く住んでいる人もそれほど変化はないようです。しかし、友人の移り住んだ町は新興住宅街で、彼が移り住んだ時点ではまだ畑や田圃が目立つ所でしたが今ではびっしりと住宅やマンションが建ち並んでいます。しかし、住んでいる人は数年単位で移り変わり、昔は若い夫婦が多かったけれど今は子供達があまりいない年輩者だけの町になってしまった、そして大手のスーパーが引き揚げ一時のにぎわいが嘘のようにくたびれて寂れた町になってしまった、と言っています。若い人間が居着かず、越してきた人間もすぐ出ていってしまう町というのが確かにあるようです。
 
 人が住み着く町と、住み着かない町。何処が違うんでしょうか。
 
from ロクスケ




★目次★


■ 計算ドリル
 

 最近、パソコンの計算ドリルにはまっています

 このソフトは、初級、中級、上級の三レベルで構成されていて、なかなか良くできています。もともとコンピュータは電子計算機という名前で呼ばれていたので、計算はお手の物です

 いわゆる百ます計算のドリルソフトなんですが、かちかちと時を刻む効果音が流れ、間違えるとブーという警告音が出るしろものです。答え28が27でも許してくれません

 間違えた回数だけ間違い数が容赦なく加算されます。その非情さはまったくコンピュータならではです

 各レベルはA,B,C,D四つのランクにわかれ、計算を終えると、どのランクかが表示されます。僕は初級のCランクからはじまり、なんとかAランクまでいきました。初級は一桁の正と負の数の足し算、引き算、掛け算のドリルです。飽きてきたので、いきなり中級コースにチャレンジしました。これは680問あり、一桁の正と負の数の足し算、引き算300問、二桁の正の数どうしの足し算、引き算240問、一桁の数どうしの割り算140問くらいのドリルです。680問のうち20問くらい間違え、25分くらいかかって終えると、「成績D,もっとがんばりましょう」と最後の画面に表示があらわれます。ここ数ヶ月、まったく進展がありません

 いったい、どうやったら上のCレベルにいけるのか、見当もつきません。たぶん時間がかかりすぎるため、成績が悪いのだと思います。一問1秒くらいでどんどんやっていけばいいのでしょう。7+8とか3-9とかの一桁どうしの計算なら1秒で入力できますが、68+57とか73-95なんかだと、考え込んでしまいます

 このソフトの解説によると、仕事をする前、朝の冴えない頭をたった5分でリフレッシュとかいった宣伝文句があります。そうか25分もかかっていたらいけないのか。計算の達人への道は嶮しいと思いました

 「計算力を強くする」という本を読むと、重要なのは暗記力と計算視力の二つだと書いてありました。暗記力はあたりまえなので、計算視力について書くと、48×15=(12×4)×15=12×(4×15)=12×60=720といった具合に頭の中で数字を操作することです。あと達人への道に必要なのは、すくなくとも19×19までの組合せ、および1から19までの平方と立方は、その答えをすべて覚えておくこと、いちいち計算しなくても瞬間的に答えが出ることが必要なようです

 計算脳と音楽脳は重なり合っているため、楽器演奏が計算力アップに貢献し、またその逆も言えると、この本の著者は書いています。さあ本当にそうなのか、まだ実感はありません。

 by mogurin
 
 
 
 もともと日本人は算盤が普及しているためもあり、世界でも計算に強い国民だと言われています。二桁の加減算くらいなら普通に暗算出来ますし、一桁のかけ算なら誰でも暗算が出来るでしょう。それ以上の暗算が出来る人も日本人には珍しくありませんが、これが外国に行くとそうでもないようです。わたしも外国で釣り銭などの暗算で感心された経験が何度かあります。確かに九九など基本的な計算は丸暗記しておくと全く違うみたいですね。
 
 惚け防止や脳の活性化に百枡計算や音読が有効だと言われてますので、mogurinさんのやっている計算ドリルなども良いでしょうね。わたしも表計算ソフトのマクロで暗算練習ユーティリティーを作った事があります。かなり苦労して作り上げた頃には飽きて、それを実際につかわない内に、どっかに行ってしまいました。知らない内に消してしまったと思われます。 機能としては簡単で、画面に二つの数字が時間をおいて現れすぐ消えます。時間内に正確な合計を入力するとご褒美画面が、間違うとお叱り画面が出るというもので、数字の桁数、数字の数、表れる時間が変えられるわけです。
 
 なんなら、もう一度作ってみようかなという気になりましたが、実行するかどうかは別の話です。
 
from ロクスケ






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■ 育ての家でのお話

 私の育ての親はとても綺麗好きです、幼い頃からずっと見てきましたが滅茶苦茶掃除しますね(苦笑)気が狂った程に。その代わり料理作る事が苦手なようでした。今では料理を作る事は私の仕事化しております。洗濯などは、私は1人暮らしするまでは経験した事ありませんでした(それも凄いですよね)勿論理由は過保護な親がすぐ洗濯して、全て管理していたからです。

 洗い物なども、食べたらすぐに皿を出せと言わんばかりの攻撃が来ます(爆笑)中々おもしろい母上です。何でも気になるのでしょう。だから、生まれてここの家で育ち、台所に洗い物が残っている事を見た事も無いし私が洗い物をする時といえば、母が居ない時や(それでもお婆ちゃんがしていることが多い)というか、今でもほぼ親がやってしまってますね。

産みの家でのお話

 最近、姉が子供2人連れて帰国してきていたので、2ヶ月実家にずっと居ました。改めて育ての家との違いに気が付くというか、私も自分は何もだるいからやらないんだと母に言われていたのでそう思い込んでました。

 ところが・・・産みの家の母は洗い物滅茶苦茶ためます、自分の家じゃ目に止まらないので気が付かなかったけども、気が付いたらどうしても台所が汚いというのは気になるのでしょうか?えぇぇ?こんなのでいいの?という思いでした。つまり姉も母も私より洗い物が後回しにするタイプというか、あとでまとめてやっちゃえ。という感じなのだなって気が付きました。

 私は客観的に見て、躾されてもないのに、洗い物をやっている自分に少し驚きました。あと洗濯物に関しても、取り込むと暫くそのまま居間に置かれているのです。私はついついすぐたたんでしまうようです。(他の作業していたら後回しにしますが)

by はいじ





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■ 連載 第63回 惚け防止


 mogurinさんが計算ドリルのことを書いているが、この種の計算ドリル、音読などが頭の体操として非常に効果的であり、脳の活性化が期待できることは実証されている。運動をする事で体の機能を高める事が出来る事は多くの人が経験しているだろうが、同じ事だ。
 
 体は年齢に関係なく鍛えられる。むろん、60代の人間が鍛える事で20代の体力になるわけではないが、本来60代で備えるべき体力+αを得る事が出来るということだ。そして、日頃から健康を維持していれば60代の体力も日常生活では別に不自由をしないし、必要な距離を必要な時間で歩ける。階段も駆け上る事が出来る。それは私が経験している事だし、自信を持って言える。同年輩の人たちも多くがそう思えるが、個人差も大きい。100メートルも満足に歩けない人も居て、本人は年のせいだと言っているが、そんなはずはない。
 
 しかし、体の機能よりも私が年齢と個人差を痛感するのは精神的なもの、あるいは頭の柔軟性と言えるだろう。とにかく、60代になるととにかく頭の固い人が多い。卑近な例ではコンピューターやインターネットに対するなじみ方の違いがわかりやすいだろう。
 
 もちろん、60代どころか、80でもコンピューターを使いインターネットをやっている人は多いが、私の周りでは殆ど居ない。中には、インターネットで仕事をするなど怠け者で、日本では顔を合わせて話をしなければ仕事は成立しない、と言い切る人が居る。
 
 私に言わせれば、それは負け惜しみか理解不足だ。最近では昔の常識が通用しなくなり、一つの例では性同一性障害などが分かってきていて、本来人間が100%の男性も居ないし、100%の女性も居なく、どちらかの要素をどれだけ多く持っているかが男性と女性を分けているだけの事であり、また体が持っている要素と心が持っている要素が必ずしも重ならないことがはっきりしている。それはそのまま受け入れれば非常に分かりやすい話で、私はまったく矛盾を感じないが、同年輩のお歴々でそう思わない、というより話を聞こうともしない人があまりに多いので唖然とすることがある。
 
 社会が変わり社会の価値観が変わり、知識が変われば常識も変わる。自分の信念を邯鄲に帰る必要はないとして、社会の変化を理解しなければ結局は置いてけぼりを食う。その為にも、常に頭は柔らかくしておかなければ社会との距離が大きくなり、それもまたボケの一種だと思える。
 
 計算ドリルも音読も非常に有効だが、価値観を常にチェックし必要なら変える努力も怠ってはならないと思う。そうで無ければ、一見まともでたんなるがんこと見えるのに実際は惚けているということにもなりかねない。
 
by ロクスケ




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○編集後記○
(■ めっきり涼しくなりましたね。今年は去年ほどではないにしろやはりかなり猛暑の夏でしたから、体調を崩した人も居るでしょ。実は私もその一人で、かなり夏ばてしました。涼しくなり大急ぎで体力を回復しないと冬場を乗り切れないなどと考えています。
 
 ■ 体力の回復と言えば勿論休養や運動と共に食餌に気を付けなければならないでしょうが、私が夏ばてだと思った一番の自覚症状は食欲が無くなる事です。空腹になっても食欲に結びつかず、忙しかったりすると一日食餌を抜いてしまう事があります。
 
 ■ 体重が5キロほど減ってしまいました。ダイエットとは無関係です。単に食べなかったから痩せただけの事で、非常に不健康です。確かに非常に疲れやすいですし、体がだるいですし、そして精神的にも不活性です。
 
 ■ きっかけは暑い盛りに忙しさが重なって、食事を摂り損ねたことが何回かあり、それが後を引いたようです。後から考えればあの時きちんと食べれば良かったと思うのですが、食欲が無くなると食べるのも努力が要ります。そうなる前に、つまり食欲が無くなる前に食べる、これをきちんとするべきだと痛感した次第です。
 
★目次★


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