_________________________________
          WING BRAIN メールマガジン第97号
          
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★目次★




■ 母と躾               MUSICA
■ 私の行動の違い           はいじ
■ 百聞は一見に如かず         ロクスケ
■ 連載 第64回 ADHDはADHDの敵?   ロクスケ
■ メール交換希望           黒猫のジジ
■ ○編集後記○
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_________________________________
■ 母と躾

 このところ、父の具合が悪いので、毎日実家に帰っている。私は二人姉妹で、姉は嫌になるくらいのきれい好きだ。ところが、私ときたらADHDのせいか、全くお掃除はだめ。これでは汚ギャルならぬ汚ババである。
 
 我が家と実家の落差は例えばこのようである。
        我が家            実家
食べ物     食べっぱなし         食べたら即片付け
お皿      流しに入れっぱなし      即洗って食器棚へ
生ゴミ     大きなゴミ箱へ        小さな袋へ入れる
ゴミ      その辺へ置きっぱなし     即ゴミ箱へ
洗濯      溜まってから         少量でも即洗う
乾燥した服   部屋に積み上げ        即たたむ
同上      リビングに放置        各自の部屋へ

 母が私と姉に違う躾をしたわけではないのだろう。でも、母と姉は同じ路線をいっている。私は昔から「男のよう」と言われたように、そういった女らしいことは全くだめである。いっそ男に生まれればよかったのに、いや、男だってこんな暮らしではだめだろう。嗚呼。

 しかし、実家に帰ると実家ではそのルールにのっとって一応何とかやっているのである。でも、それはかなり疲れることである。つまるところ、私は面倒くさいのである。なぜ、こんなに面倒なのか自分でも良くわからないが、とにかく、どうしても自宅ではできないのである。
 
 母は、私が中学へ行くころに看護婦と言う職業に返り咲いた。姉が高校へ行く歳である。その3年間の違いが、躾の差になったとも考えられる。つまり、姉は中学のときにいろいろと躾けられたが、私が中学のときは母は躾けどころか毎日が戦争のような仕事だったので、「えーい、面倒だ、自分で全部やってしまえぇー。」とばかりに、私には何もさせないで自分でやっていたと言う風にも考えられる。たかが躾け、されど躾けである。
もしかして、ADHDのせいではないかもしれない・・・。

by MUSICA




 ADHDの様に見える状態が単に環境のせいだったり親の躾、本人の持って生まれた性格などのせいだったりするのはよくある事です。本来ADHDの出現率は諸説あるものの1パーセントから数パーセントとされていたのが、近年では20パーセントという専門家も居ます。
 
 つまり、怪しいのは全てADHDのせいにしてしまえ、と言う事らしいですが、医師もきちんと見極めるだけの技術を持ち合わせていなく、本人が自分はADHDではないか、と言うものだから、そうでしょうと返事をしてしまうわけです。・・むろん、極論ですが。
 
 MUSICAさんがADHDなのかお母さんのしつけのせいなのかは分かりませんが、いずれにせよ自分の弱点と認識し、自分の家のだらしなさを本当に改めたいなら単なる努力だけではなく要領を考えて改善してゆけるかも知れません。しかし、心の奥底で、まあ、忙しいんだからしょうがないと思っていれば、そのままでしょうね。
 
 わたしも自分のいい加減さに参っていますが、会社勤めの頃は結構緻密にやって信頼されている面もありました。
 
 自分には出来ないと決めつける事が一番良くないと思います。
 
from ロクスケ




★目次★


■ 私の行動の違い

 育ちの家→洗い物× 料理○ 洗濯類× 片付け× ドアの開放×
産みの家→洗い物○ 料理△ 洗濯類△ 片付け× ドアの開放×
1人暮らし→洗い物○ 料理○ 洗濯類△ 片付け× ドアの開放×

 ある意味、親の躾で子供がちゃんとするかどうかは簡単に言えないなと思わされた一面でした。子供がどういう子に育つかは環境でしょうか?
だとすれば何でもやって貰っていた私が何故洗い物をしてしまうのでしょう?
潔癖症なのか産みの家のイメージが強くてそうなるのか。(ADHDなのでここまで考えるのでしょうが)

 いやはや、でも相変わらず産みの親の家でもトイレのドアなどは開けっ放しが多いですが、よく叱られます。ドライヤーのコンセントは使ったら抜け!という指示も受けます。余りに私が直らないので、産みの親は策を練ったらしく・・・「ドライヤーは使ったらコンセントを抜いてしまって下さい!」と張り紙があった時は思わず爆笑してしまいました。何で丁寧語なんですか、と。それからはなるべく気を付けてコンセント抜きしまうようにしていますが、たまに忘れてます。

 環境での性格の受け継ぎもあれば、遺伝の受け継ぎや、躾での性格形成もあると思います。ただ、重要なのは客観的に自分をみて見る事かと。私は最近の色々な事件で改めて自分はADHDに違いないなと思いました。

by はいじ




★目次★


■ 百聞は一見に如かず

英語でもSeeing is believingと言いますがね、とにかく目で見ることが一番信用出来るということわざです。しかし、これがくせ者。目で見たものが場合によっては本当にあてにならないと言う事実を忘れてはならないと思います。わかりやすい例で言いますと、例えば今クローズアップマジックというのがブームになっていて、観ている目の前でカードが消えたりボールが出たり消えたりなど、とてもあり得ない現象を見せてくれるマジシャン達がテレビに出ています。

例えば口からカードをゾロゾロ出してみせるマジシャンがいますが、とうぜん口の中にあんなカードが入っているわけはないので、手の中に隠していてあたかも口から出ているように見せているわけです。

私たちはマジックと言うことを知っていますから、いわばあれが嘘であることを知っていて、その上でだまされることを楽しんでいるわけですが、もしあれが日常生活でもっとさりげない形で行われたら、嘘であることを見抜くのは難しいのではないでしょうか。
まさか、日常で口からカードをゾロゾロ出す状況はありませんが、ショップのスタッフの口車に乗って大枚はたいて買ってきた品物がすぐに飽きてほったらかしになるなどは良くあることです。つまり、買ったときはすばらしい品物に見えたのですがショップのスタッフの呪縛が解けてみると本当の価値が見えたと言うことです。

衝動買いでは良くあることですが、むろん、見て買う決心をし、その意味では一番信用出来る方法であるはずなのに、それに頼りすぎたために自分がだまされたという事です。

百聞は一見に如かずは間違いです。一見した上で、様々な要素をつけたり消したりして考え、自分で判断して初めて見ることが一番信用出来ると言えるはずです。


by ロクスケ



★目次★


■ 連載 第64回 ADHDはADHDの敵?

 先日ある人と話したときに話題になったのだが、最近はやたらにADHDを自称する人が増え、それが却ってADHDに不利な事になっているのではないかと言うことだ。本来ADHDであるかどうかは経験豊富な専門医が診断して初めてそういえるが、日本には未だ専門医が少なくきちんとした診断がつくかどうかは甚だ心許ない。ADHD臭いからリタリンでも処方をしておこうという話をまだ聞く。
 
 また、一部の専門家に言わせると、ADHDの出現率は全体の20%にも及ぶというのだが、それは信じがたい。少し前まで1,2%と言われていたのだ。結局、曖昧な状態の患者をADHDと片づけてしまうケースが増えているのではないだろうか。
 
 ADHD特有の、集中が出来ない、そこから生ずる人の話を聞けない、約束を守れない、時間にルーズ、掃除が出来ないなどなど症状は、別にADHDでなくとも現れる。親のしつけが悪い、性格がだらしない、環境が悪い、トラウマ、鬱などなど。
 
 だから本当に怠け者でこれらの状態が現れているのにADHDだから仕方がないという人がもし居るとすれば、ADHDという概念は百害あって一利なしだ。ADHDを言い訳にしていると言われても仕方がないし、本来本当に脳の機能の故に上記が出来ない人たちにまで怠け者の言い訳をするADHDというレッテルが貼られかねない。
 
 ADHDは障害であり、脚が悪い、目が悪い等と同じ様な物と考えられる。芦川類比とは歩く練習をしても効率が悪く、それよりは杖や義足、車椅子などを使いこなして移動をするという脚の機能を代替する。目が悪い人がものを見る訓練をするより、メガネをかけたりあるいは点字を覚えたり聴覚触覚をとぎすます事で視覚の代わりとする。
 
 障害の場合、衰えているあるいは無い機能を鍛えることは不可能なのであり、代替物を使ってそれらをカバーしなければならない。
 
 人の話が聞けない、掃除が出来ない、時間にルーズなどなどがもし訓練で直るのであれば障害ではなくたんなる性格、躾あるいは鬱などの他の原因によるものと考えられる。それをADHDだから仕方がないと言っていては直るものも直らないだろう。
 
 一方、どんなに努力をしても注意の集中が出来ない、瞬間的に意識が飛ぶなどの状態が直らないのであればそれははっきりと障害なのであり、メモや習慣づけ、アラームクロックなどなどの方法で補わなければならない。これもまた障害であるということを正確に認識した上で出来る事だ。
 
 最終的には、ADHDであることが重要なのではなく、自分が問題を抱え、訓練で直るのか、リハビリで代替機能を発達させるべきなのかを見極めそれぞれに応じた方法で対処する事だと思う。
 
 その意味で、ADHDはADHDの敵というのももっともだろう。


by ロクスケ





★目次★


■ メール交換希望

下記の方がメールの交換を希望しています。

----------------------------------------
ハンドルネーム  くろねこのジジ
メールアドレス  tokuda@tcn.zaq.ne.jp

私は大阪高槻市に住む38歳レジの仕事してます。出来れば年齢、住む所近い方が話も合うかな?と思います。

どなたでも歓迎です。1番の悩みは新しい人が苦手です。よろしくお願いします。
----------------------------------------

ということで、メールを交換したいと思う方はメールを上げて下さい。メール交換についてはご当人達の責任範囲でお願いいたします。


★目次★


■ 
(記事本文)

★目次★


_______________________________
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○編集後記○

 ■それにしても、急に寒くなりましたね。考えてみればもう11月ですから初冬とも言うべき時期です。私は北国育ちですので去年や今年のような猛暑にはお手上げですが、寒い方には別に苦になりません。寒いと言っても私の住んでいる場所での冬の寒さなどたかが知れています。私の育ったところでは、真冬に零下20度にも達することがありました。
 
 ■人間は8歳くらいまで育った場所で体が寒さに強くなるか暑さに強くなるかが決まるそうです。その意味では私の身体は寒さに耐えるように出来ているのでしょう。私が子供の頃は、暖房も貧弱で真冬に台所では漬け物、酒、醤油などが凍り、冷蔵庫も無かったので野菜が凍り、(否かの家では今は暖房が365日、冬は24時間入っているし、水が凍る事もありません)水道は毎晩少しづつ水を出しっぱなしにしないとすぐ凍り付いて水道管があちこちで破裂していました。
 
 ■子供部屋には暖房が無く、朝隙間から粉雪が枕元に吹き込んできていて、箒でそれを掃きだすのが日課でした。寝るときはよほど寒いときは湯たんぽを入れてくれましたが普通は猫を湯たんぽ代わりにしていましたし、猫も冬は私の布団の中で寝るのが普通で、それが最も多いときは7匹居たので私が猫に布団から押し出されているような有様でした。
 
 ■寒くなると昔を思い出します。年が違うから当たり前ですが、それでもめっきり寒さに弱くなりました。暑さにも慣れず、やはり体というのは楽をさせると後戻りが出来ない物だとつくづく思う次第です。

  ★目次★


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




前へ    次へ
 






戻る