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昔「シャツの店」と看板に書いてあるお店を見ました。名前
の通り、布地が積み上げられ、人型とミシンとアイロンの間
に肘当てをした仕立て職人が一人、黙々と仕事をしていま
した。実質とぴったり一致する看板は、とても気持ちが良
い。
青山にもそんなお店があります。この3軒は、すべて青山
通り沿い。ショコラティエやブティックに混じって、さして需要
のありそうもない(失礼!)お店が何故残っているのか不
思議ですが、これからも頑張って!と応援したくなります。
山田帽子店は、まさしく帽子店。一時代前のハンチングや
中折れ帽子が、ウィンドウにきちんと飾られていて嬉しい。
青南小・青山学院等学帽取り扱い店の張り紙も。映画で
織田裕二がキメた帽子は、このお店の提供だそうです。色
紙がたくさん飾ってあるところを見ると、業界では知られた
お店なのかも知れませんね。
「伊波刀剣店」
店構えにも、展示にも一種の格調を感じるお店です。
自分が刀剣を買うことは多分ないと思うけど、(^。^); ”研
磨処”の張り紙を見るたびに、包丁を砥いでもらいたくなり
ます。間違いなくすごい切れ味になりそう!
でもうちの手入れの悪い包丁は、とても人様には見せられ
ない代物。涙をのんであきらめまする。
志賀昆虫普及社
知る人ぞ知る・・というのは、こういうお店のことを言うので
しょう。
昆虫標本グッズや虫取り網などが、ずらっと勢揃い。その
筋の人には、虫ピンひとつでも、ここの製品が一目で分か
るそうです。学者風の男性客が図鑑をめくっているのを見
かけることも。もの静かに見えますが、もしかしたら志賀昆
虫普及社の虫取り網を持って、パプア・ニューギニアの密
林を走り回っている人かも知れません。
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