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2005年の猛暑のある日、篠田氷室の前を通りかかりました。
珍しくシャッターが開いている薄暗い土間の奥で、氷の塊がキラキ
ラ光っていました。あ〜、この氷に抱きついてしまいたい!電動の
こぎりの音がブ〜ンと聞こえ、ランニングにタオル鉢巻姿のおじさん
が切り出し作業の真っ最中。看板には氷・灯油・炭と書いてありま
す。こういうお店、なに屋さんっていうのでしょうか?全国氷組合の
サイトは、猛暑に眺めると、とってもCool!
そういえばずっと昔、ホテルのロビーでお茶を飲んでいたら、氷彫
刻の鶴が厨房から運ばれてきました。シェフと若い人数人で、そろ
そろと運んでいたのですが、最後に置くときに重みに耐えかねたの
か、ドスンとテーブルに落としたらしく、衝撃で鶴の首が折れてしま
ったのです。平静を装って厨房に戻り、再び運ばれてきたときは無
事に修復されていました。でも、若い人の頬が真っ赤でした。気の
毒に、一発張られたのかも・・・氷を見ると思い出します。
炭の角田屋は骨董通り沿い。いたずら書きがどんどん増えるので
店じまいしたのかと思ったら、一応やっている風情。店舗という雰
囲気ではなく、ここは倉庫だけなのかも知れません。
根津美術館の茶室を筆頭に、お茶会がよく催される青山。加賀友
禅の直営店や、和菓子店、茶の湯炭のお店がまわりにあるのも頷
けます。
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