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クリス単体会話集 目次 (現在8章まで)
3章 アリーナの願い
5章 親心
8章 老兵は・・



3章 アリーナの願い


発生時

♪1-20 つぶやき

港でイストバルを引き止めるアリーナ

アリーナ
お兄ちゃん!

イストバル
止めたって駄目だからな、アリーナ

アリーナ
いくらなんでもそんな事
ヴェリア様がお許しに
なるわけないわ!

・・それにお母さんだって!

イストバル
ヴェリア様が一体、俺達に
何をしてくれたんだ!

俺が稼がなきゃ、お袋やちび達が
今日にも飢えちまうんだぞ!

アリーナ
出稼ぎに行ったお父さんが
帰ってくれば、きっとなんとか・・

イストバル
まだそんな事言ってるのか!

出て行ったまま、どれだけ経ったと
思っているんだ!

あの男がもう帰って来るものか!

アリーナ
お兄ちゃん!!

イストバル去っていく

♪1-21 たそがれ / 川蝉亭

アリーナ
あっ!

皿を落とす

マリーベル
大丈夫かい、アリーナ?

すみません、クリス様
すぐに代わりを用意しますので・・

クリス
えぇ・・それよりも・・
火傷はしていない? アリーナ

アリーナ
はい、大丈夫です

お騒がせしてすみませ・・あつっ!

マリーベル
・・アリーナ、床はあたしが
片付けるから

裏の井戸で手を冷やしておいで

アリーナ
はい・・

アリーナ去る

クリス
何かあったのですか?

マリーベル
あの子の馬鹿兄貴のせいですよ・・

クリス
アリーナに兄弟が?

それはいてもおかしくないけれど・・

・・聞いたことがなかったから

マリーベル
いてもおかしくないどころか
あの娘のところは七人家族だそうで

クリス
七人も・・

マリーベル
もともと地方の村に住んでいたのが
戦火に追われて・・

この街はまだ活気を
保っちゃいますけど

・・他所の人間には冷たいんですよ
クリス様

クリス
どういうことでしょう?

マリーベル
この街で職につけなかった
あの娘の父親は、出稼ぎに行くと
出て行ったきり戻ってこない

それから母親は一人で七人を
養おうとして過労に倒れて・・

今じゃ、長男のイストバルって奴と
あの子が家計を支えているんですよ

クリス
・・こんなに身近な所まで
戦争の影響が・・

マリーベル
そりゃアリーナはいい娘ですよ

そんな事は一言も愚痴に
しやしませんから・・

ところが長男のイストバルときたら

良い稼ぎ口を探すと言って街を出ては
すぐに戻ってきて・・

しまいにゃ自棄を起こして
デミアスに巣食ってる
山賊団に入っちまったようなんです

クリス
なんてこと・・

アリーナの様子がおかしかったのは
それで・・

マリーベル
あの娘の兄貴にそんなことさせちゃ
いけませんよ、クリス様

なんとかならないものでしょうか?

アリーナ帰ってくる

アリーナ
おかみさん!

クリス様、今の話は忘れてください

・・その話はもういいんです
お金ならなんとかなることに
なってますから・・

クリス
・・・・

アリーナ、どんな事をして
都合をつけるつもりなの?

アリーナ
それは・・その・・

クリス
すぐに返答できないようなこと?

アリーナ
・・・・

クリス
アリーナ・・
貴方のお兄さんの事は私に任せて

・・だから今は絶対に
早まったような事をしないで

マリーベル
アリーナ・・あんた、そんな事を
考えていたのかい、馬鹿な子だよ・・

そうだよ、アリーナ

駄目でもともとじゃないか
クリス様にお願いしてみな

きっと悪いようにはなりゃしないよ

アリーナ
・・・・

・・はい・・クリス様
お兄ちゃんをよろしくお願いします



3章任務中イストバルに話しかける

♪1-06 草原の騎士たち

クリス
あなた、イストバルでしょう?

イストバル
あんた、誰だよ?
なんで軍隊が俺の名前を
知っているんだ

クリス
やはりそうだったのね
馬鹿なことはやめて
今すぐ兄弟のもとへ帰りなさい

みんなあなたのことを
心配しているのよ

イストバル
俺が好きでこんな稼業を
やっていると思っているのかよ

戻ったらあんたが兄弟を
食わせてくれるのか?

クリス
子供みたいなことを言わないで

辛い目にあっているのは
あなただけではないわ

あなたのわがままのせいで
アリーナがどうなっても
良いというの?

イストバル
アリーナが・・どういうことだよ!?

クリス
あなたに罪を犯させるぐらいならと
アリーナは自分の身を
売るつもりでいるのよ

それをとめられるのは
あなただけでしょう、イストバル

イストバル
そんな・・アリーナが・・

クリス
あの子にそんな真似をさせては
いけないわ

あなたはお兄さんなのでしょう
今すぐナルヴィアに戻りなさい

イストバル
わ、わかった!
そんなつもりじゃなかったんだ・・
アリーナ!

イストバルが戦場から撤退

※クリスとイストバルで戦闘しても特別な会話等は発生しない



マップクリア後

♪1-22 街角 / 川蝉亭

イストバル
この馬鹿が!

お前が不幸になったって
どうにもならないじゃないか!

アリーナ
馬鹿はどっちよ!

お兄ちゃんが山賊の仲間なんかに
ならなかったら

お兄ちゃんにもしもの事があったら
私やお母さん、弟や妹達が
どれだけ悲しむのか・・

どうしてわかってくれないの!!

クリス
・・・・

クリス
二人がお互いを思いやって
やったことなのはわかるわ

でも、思いやった結果

お互いが傷ついてしまうような
やり方は、正しい方法とは言えないわ

イストバル
・・・・

アリーナ
・・・・

クリス
マリーベル、少し話が・・

外へ出る

クリス
アリーナ達の兄弟のことで・・

マリーベル
あぁ、それだったら!

食べ物のことならあたしが何とでも
してやるつもりでしたから

アリーナは
あたしの娘のようなものです

そのアリーナの兄弟ってんなら
あたしの家族も同然ですよ

クリス
ありがとう、マリーベル・・

マリーベル
でもクリス様・・イストバルのほうは
どうされるおつもりですか?

クリス
・・頼りないところがあるけれど
弓の腕に関しては
目を見張るものがありました

二人が落ち着いたら
私を訪ねるように伝えておいて
もらえますか?

私からティアンナ様にお願いして
傭兵ギルドに話してみます

マリーベル
イストバルを傭兵に?

クリス
山賊の片棒を担ぐより
仕事が選べるぶん、危険は
少ないでしょう

それじゃあマリーベル・・

帰ろうとするクリス

マリーベル
あ、お待ちください!

向き直る

クリス
何か?

マリーベル
クリス様、あたしからも
お礼をさせてくださいな

以後、シノン騎士団の方には
おすすめのメニューを
三割引にさせていただきます

公子様にもよろしく
お伝えください・・

クリス
ありがとう、マリーベル

貴方の食事とアリーナの笑顔は
シノン騎士団にとって
大きな戦力だから

もつれた糸へ続く







5章 親心


発生時

♪2-03 憂い / 酒場

マルコス
どうか、どうかお願いします・・
・・どうか騎士様・・・・

ナルヴィア騎士
そのようなことに関わっている
ヒマなどない!

ましてや敵国の兵になどと・・
気は確かなのか!

マルコス
ですが私の息子なんです!
・・どうかお願いいたします!

マルコス殴られるく

ナルヴィア騎士
くどいぞっ!
ボルニアの人間は全て敵だ!

騎士出て行く

マルコス
・・アーノルド・・・・

近くにいたクリスがかけよる

クリス
ひどいことを・・

大丈夫ですか?

マルコス
こ、これは騎士様・・
申し訳ありません・・

クリス
何やら口論になっていた
みたいだけれど
何かあったのですか?

マルコス
・・・・

クリス
私はシノン騎士団のクリスと言います
よければ話を聞かせて
もらえないかしら

♪2-04 雨音

マルコス
私はボルニアから亡命してきた
商人でマルコスと言います

ご存知のこととは思いますが
ボルニアの太守様は
帝国軍と手を結びました

以前の太守様を知るものならば
誰も今のボルニアを想像することは
できなかったでしょう

私も祖国を愛しておりましたから
本当は亡命などしたくは
なかったのです・・しかし・・

クリス
確かに民衆の信頼も厚かった
リード公爵の豹変とも言える行動には
国の内外を問わず動揺したものだわ

マルコス
私は商人として
このナルヴィアをはじめ
同盟各国にはお世話になった身

とてもじゃありませんが
帝国領内での商売など
できるはずもございません

クリス
それでこのナルヴィアヘ?

マルコス
はい、ですが一人息子のアーノルドは
私の言うことを聞かずに
ボルニアに残るのだと言って

その挙句に徴兵されて
しまったのです

クリス
それでは息子さんはボルニア軍に?

マルコス
男手ひとつで育てたのが
いけなかったのでしょうか・・

気の弱い息子に戦争なんて
ましてや人を殺すなんてことが
できるはずがないのです

戦場に出ればきっと殺されて
しまうでしょう

おそらく今頃はきっとどこかで
震えているに違いないのです

クリス
マルコスさん・・

マルコス
この国の騎士や兵士の方にも
息子を説得して連れ戻して
いただけるようお願いをしたのですが

みな言われることは同じ・・
考えてみれば当然のことなのかも
しれません・・

戦場で敵国の兵士を説得して
ほしいなどと・・

クリス
さっきの騎士にもそのことを
頼んでいたのね・・

マルコス
馬鹿なこととはわかっていても
やはり私はあの子の父親なんです

親が子供を弔うなんてこと・・
そんなむごいことは
私には耐えられません・・

クリス
それが親心というものでは
ないのかしら・・

マルコス
・・・・

クリス
マルコスさん
もし戦場であなたの息子さんを
見つけることができたなら
あなたの言葉を伝えましょう

マルコス
騎士様!?・・

クリス
ですが保証はできません
息子さんと会えるとも限らないし

うまく会えたとしても
私の説得に応じないかもしれない
それでも・・

マルコス
それでも、それでも構いません
騎士様の説得にも応じないので
あれば、その時は・・
息子のことはあきらめます・・

クリス
わかりました・・
でしたら引き受けましょう

マルコス
どうかよろしくお願いいたします



5章任務中アーノルドに話しかける

♪ 2-05 戦雲

クリス
もしかして
あなたがアーノルドなの?

アーノルド
ど、どうして僕の名前を・・

クリス
お父さんが心配しているわ
今すぐにここを離れなさい

アーノルド
と、とうさんが!?
でも僕はボルニアの兵士だし・・

クリス
本当は戦いなんて
したくはないのでしょう?

私には、あなたに人を殺す事が
できるとは思えないの

アーノルド
でも同盟軍の捕虜になんて
なりたくない・・

クリス
それは私たちが何とかします
だから急いでここから離脱しなさい

アーノルド
ほ、ほんとうかい?
わかったよ、すぐにここから離れる
本当の事言うと恐かったんだ・・

アーノルドが同盟軍になる



マップクリア後

♪ 1-15 ぬくもり / 酒場

マルコス
クリス様
お陰さまでこの通り
息子が戻ってまいりました

ほら、お前もお礼を言わないか

アーノルド
ア、アリューザでは
お世話になりました・・

クリス
間にあって本当によかったわ

マルコス
この馬鹿息子も
さすがに今回のことで
心を入れ替えたようで

これからは私の後を継いで
くれると言っております

クリス
そう・・それがいいわ

アーノルド
僕がくだらない意地を張った
ばかりに、父さんには
心配をかけてしまいました

あげくにクリスさんにまで迷惑を・・
これからは父に付いて
商人としてやり直そうと思います

クリス
お父さんのような立派な商人に
なれるといいわね

アーノルド
でも、クリスさんは女性なのに
すごく強くて、颯爽としていて
憧れてしまいます

クリス
でも戦争の恐ろしさは身をもって
体験したでしょう?

華やかに見えたとしても
あなたが思っているようなことは
何一つ無いと思うわ・・

アーノルド
・・・・

マルコス
クリス様には本当に
感謝の言葉もございません

それで、これは私がボルニアに
いた頃に仕入れたものなのですが
受け取って頂きたいのです

クリス
・・宝石ですか?

マルコス
クリス様には息子を助けるために
ご無理をしていただいたに
違いありません

こんなものでしか感謝の気持ちを
表せませんが
もらっていただけますでしょうか

クリス
とても綺麗・・
ありがとうございます

これからは息子さんと二人
力を合わせてがんばってください

マルコス
本当にありがとうございました

(ブラッドルビーを手に入れた!)








8章 老兵は・・


出撃依頼を受ける

♪1-33 戦いの序曲 / 軍会議室

フォルマー
困った・・・・どうしたものか・・・・

うろうろする

フォルマー
しかし、今動かせる軍は無いのだ・・

うろうろする

フォルマー
どうしたものか・・・・

クリス入室

クリス
フォルマー隊長
かねてよりご要求であった
我が軍の弓兵訓練計画書を
持ってまいりました

クリス
フォルマー隊長?

フォルマー振り向く

フォルマー
ん? あ、ああ・・・・
君はリース公子の軍の・・

クリス
はい
シノン騎士団の弓騎士
クリスと申します

フォルマー
おお! そうか!
リース公子の軍が居たか!

クリス
どうかなされましたか?
フォルマー隊長?

フォルマー
うむ・・・・実は・・・・
ナルヴィア北方の
ヴェール海沿岸に、ハイムという
小さな村があるのだが

このあたりに
近日帝国軍の遊撃部隊が
集結するという情報を入手したのだ

軍としてはまず村人の非難を
と伝令を出したのだが・・・・運悪く
途中で山賊に襲われてしまった

軍が伝令の未達を知ったときには
すでに帝国軍はハイムへ向けて
移動を開始していた後だったのだ

クリス
・・なんと言うことでしょう・・・・
それではハイム村の人たちは
見殺しにすると?

フォルマー
いや・・・・軍としては
なんとしても助けたいのだ
それに個人的にもあの村には
大恩のある人たちが居るのだ・・・・

だが・・来るべき会戦を控え
手持ちの兵は全く動かせないのだ

そこでだ、なんとか君の方から
リース公子にシノン騎士団を
動かしてもらえるように
頼んではもらえないだろうか?

もちろん軍費はこちらで
用意させてもらう

クリス
・・・・わかりました
なんとかリース様に
お願いしてみます

フォルマー
おお! 頼んでもらえるか!
ハイム村の住民が避難するまで
護衛をよろしく頼む

帝国の軍団は
狩猟兵と呼ばれる弓攻撃を得意とする
やっかいな軍団だ

くれぐれも気をつけるよう
リース公子にお伝えしてくれ

クリス帰りかける

フォルマー
それと・・・

向き直る

フォルマー
それと個人的な話だが、その村には
ダドレイ、チェビシェフ
ギブス、ウェーバー
という老人が住んでいるはずだ

この老人達はまぁ・・
なんというか・・・・
血の気の多い人達でな・・・・

敵につっこんで行きそうなら
なんとしても止めてくれ

クリス
・・・・はぁ・・解りました
では事は急を要しますので
私はこれにて

フォルマー
よろしく頼む・・
これはナルヴィア軍だけではなく
私の個人的な願いでもあるのだ・・



出撃する

♪1-17 戦場駆ける駿馬 / 高台でクリス達が話している

チェビシェフ
遅かったじゃねぇか
もうこっちは準備万端整ってるぞ!

ギブス
フォフォフォ
まだまだ帝国の
ヒヨっこどもには負けんぞい

クリス
ご老人方
まさか戦われるおつもりですか!?

ギブス
なーにをいっちょる!
こちとらこれで
40年も飯を食ってきたんじゃ

まだまだ若いもんに
負けるはずが無かろうが
フォフォフォ

クリス
しかし、フォルマー隊長からも
ご老人方の安全をお願いすると・・・・

ダドレイ
フォルマー?

「鼻たれフォルマー」か?
耳が遠くなったのかねえ・・・・
隊長とか聞こえたが

クリス
いえ、フォルマー隊長は
ナルヴィア軍の弓部隊を
統括されている有能な指揮官です

不正に厳しく部下に篤い
公正な方と聞いておりますが

ダドレイ
おい、聞いたか
あの「鼻たれフォルマー」が
指揮官だとよ!

ギブス
フォフォフォ、世も末じゃのう

ウェーバー
しかし軍も変わったものじゃわ
こんなべっぴんさんが
伝令に来るとは・・・・

どれどれ

クリス
きゃっ!?

何をするんですか!

ウェーバー
おお、安産型だな!
いい子が産めるぞ!

チェビシェフ
ウェーバー・・

お前、女と見ると
さわらずにおれんのか?
そのうちばあさんが
墓から蘇って殴りに来るぞ

ウェーバー
こら、何をいうか!!

いい女のケツをさわらずなんとする!
タカネの花としおれてゆくより
わしがなでた方が功徳ってもんよ

チェビシェフ
また、訳のわからんことを・・・・

クリス
と、とにかく
早く避難してください!

もう川向こうには帝国軍の
先遣隊が来ているんですよ!

ダドレイ
お嬢さん、わしらが退くのは
村のみんなが無事に逃げたあとだ

ギブス
フォフォフォ
わしらの援護があれば
お前さんがたも楽だろうて

チェビシェフ
ナルヴィア第十二バリスタ小隊
「悪魔の4人衆」と呼ばれた
わしらの力、見せてやろう

クリス
わ、わかりました

とにかく
村の方が無事避難したら
すぐに退却してくださいね!

画面がマップ右上の帝国軍に移動

フンカー
このあたりが集結地点だな

ラーソン
はっ、程なく他の部隊も
到着すると思われます

ただ・・

フンカー
なんだ?

ラーソン
は、この先の村の住民が
逃げ遅れているそうなのですが
その救出にナルヴィア軍の
分遣隊が来ているらしいのです

フンカー
ふむ、丁度良い

来る会戦の前哨戦だ
完膚無きまでに叩き潰してくれよう
帝国軍の力を見せてやれ

ラーソン
はっ!了解いたしました!



マップクリア

♪1-17 戦場駆ける駿馬 / 高台でクリス達が話している

クリス
村人達の避難が完了しました
ご老人方も早くお逃げ下さい!

ギブス
フォフォフォ
わかったわかった
家に戻って荷物をまとめてきたらの

チェビシェフ
お嬢ちゃんは先に行きな

わしらは大丈夫
帝国軍も、もうそんなに多くは
のこっとらんしな

クリス
そうですか・・・・

わかりました
でも、なるべくすぐに
逃げてくださいね

ギブス
わかったわかった
早く行きなされ

ウェーバー
早く行かんとまた尻を触るぞ
ほれ、ほれ

クリス
もう・・・・
本当に、きっとですよ

チェビシェフ
ああ、ウソはつかねえ

ダドレイ
おお、そうだ

お前さんフォルマーにあったら
ひとつ伝えてはくれんかな?

我々平民と違ってあいつは貴族
なかなか会うこともできんのだ

クリス
はい、なんと?

ダドレイ
「がんばれ」
それだけでいい
あいつならわかるはずだ

クリス
・・・・わかりました

しつこいようですが
すぐに逃げてくださいね!

ダドレイ
ああ!お嬢さんちと待ちなされ
いい物をあげよう

こいつはわしが若い頃に
手に入れたボウガンだが
扱いがとても難しくての

わしでは使う事も
出来なかったが・・・・
お嬢さんの腕なら使えそうだ

クリス
これは・・・・ホークアイ
このような高価なものを
いただく訳にはいきません

ダドレイ
いや、もらってくだされ

この老体では、弦を引くことも
できんし・・・・
使えるものが使った方がいい

クリス
・・・・解りました
ありがとうございます

ではくれぐれもお早く
この場よりお逃げください

(ホークアイを手に入れた!)


暗転 クリス去る

ギブス
フォフォフォ・・・・いい娘だったのぅ

ウェーバー
ああ、そのうえ美人で安産型だ

チェビシェフ
死なせたらバチが当たるな

ダドレイ
ウソをつくのはいいのかい?

チェビシェフ
お、そうか
どっちにしろ
天国にはいけねえや

ウェーバー
そろいもそろって
バチあたりなじじいじゃのう

ギブス
フォッフォフォ!!

画面右に移動 帝国軍の大群がいる

♪ 1-10 新たなる一歩

ギブス
フォ、おいでなすったぞ
やはり本隊は
近くまで来ていたようだの

ウェーバー
賭はわしの勝ちじゃなチェビシェフ

チェビシェフ
ちっ、ほらよ
いつかのモラキアポーカーで勝った
お前のブローチだ

ウェーバー
へへへ
こいつは嫁さんの形見じゃからな
これであっちで怒られずにすむわい

ダドレイ
・・ピックスもペールもハントンも
みんないっちまった
わしらは長生きしすぎたか

ウェーバー
じゃの・・・・
あの「鼻たれフォルマー」が
隊長になるわけじゃわ

ギブス
ま、あいつなら
うまくやるだろうよ
いささか頼りないがの

チェビシェフ
クソ真面目なのは
変わってないようだしな

さてと、あのべっぴんさんの為にも
もう一頑張りするか!!

村のみんなを連れていては
そう早くは動けんはずだ

ダドレイ
ふふふふ・・

まるであの頃に戻ったようだな・・


無音 / 軍会議室

クリス
村人達の避難は完了しました・・

ですが・・・・

フォルマー
報告は聞いている
君のせいではないよ
あのご老人方らしい・・

クリス
申し訳ありません・・

報告を聞いて戻ろうとしたときには
もう・・・・
なすすべがありませんでした

♪2-18 時のしずく

一瞬視線をそらすフォルマー

フォルマー
・・・・

フォルマー
あの4人は・・・・
私が初めて配属された部隊に居た
熟練のバリスタ兵達だったのだ

口の悪い連中でな・・
役職は私が上だったが
こちらは右も左も解らない新兵だ

ずいぶんからかわれたよ
ところが、その軍で事件があった

その頃、補給担当だった私は
上官が物資の横流しをしている
ことを知ってしまったのだ

それを告発しようとした矢先に
私は逆に横流しの罪をなすりつけられ
裁判にかけられることになった

知っての通り
私は融通の利かない堅物だ

それが、当時の上官には
疎ましかったのだろう

クリス
いえ、そんなことはありません・・

フォルマー隊長は公平で実直な
人物との評判ですが
その通りのお方だと・・

フォルマー
はは・・世辞はいい
私自身の事は私が一番よく知っている

そんな私を救ってくれたのが
あの人達だった・・

クリス
・・・・・・

フォルマー
その後、上官の闇取引記録や資料が
どこからともなく出てきて
私は無罪放免となった

誰がそれをやったのか・・
それは連行される隊長の
あの4人を見る目が語っていたよ

保身や密告が当然だったあのとき
私を救う為に動いてくれたのは
あの人達だけだった・・・・

「お前さんは鼻ったれで
 堅物の青二才だが
 
 俺達の食料を横流しする奴より
 100倍ましだ
 お前さんは偉くなれ」と言ってな

フォルマー
何にせよ、ご苦労だった
心から感謝する・・・・
リース公子にもその旨、伝えて欲しい

それと、少ないが軍費を
用意させてもらった
受け取って欲しい・・

(12700ディナールを手に入れた!)

クリス
・・有り難うございます
それとご老人方からの伝言です

「がんばれ」と・・・・

フォルマー後ろを向く

フォルマー
・・・・そうか・・・・
すまない
一人にしてもらえないか・・

クリス
はい、では私はこれにて・・・・

嘆きの騎士へ続く