ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字を取った略称で、エネルギー消費量が正味ゼロの住宅のことをいいます。
「ゼロエネルギー住宅」や「ゼッチ」と呼ばれることもありますが、同じ意味となります。
「ゼロエネルギー住宅」といいましたが、人間が生活している以上、住宅で消費するエネルギーが完全にゼロになるということはちょっと想像がつきませんよね。
ここでいう「ゼロ」とは、「完全にゼロ」というこうとではなく、「正味ゼロ」つまり「プラスマイナスゼロ」という意味です。
省エネをしっかり行うことでエネルギー消費量できるだけ少なくした上で、それでも必要となるエネルギー消費量と同じ量のエネルギーを自ら生み出すことができる住宅をZEHと呼ぶわけです。
つまり、ZEHには、太陽光発電システムやエネファームなどのような、エネルギーを創る設備が必ずついているということになります。
ZEHにするメリット@
ZEHにするメリットの一つ目は、ランニングコストを抑えられることでしょう。
エネルギー消費量が正味ゼロなわけですから、光熱費も正味ゼロにできる可能性があるわけです。
大き目の太陽光発電を設置した場合には、光熱費もかからず、むしろ売電収入で収支がプラスになることもあります。
何十年も生活をする住宅で光熱費がかからないというのは、本当に大きなメリットだと思います。
ZEHにするメリットA
今なら、ZEHにすると補助金が出ます。これも大きなメリットです。
住宅購入は住宅ローンを組むことがほとんどですから、補助金でまとまった金額の現金が入ることは、購入者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
蓄電池を設置する場合には蓄電池も補助金対象になりますので、一緒にご検討してみるのもおすすめです。
ZEHにするメリットB
昔の家は、冬になると、居室に比べて廊下や浴室が極端に寒くなることがあります。
そのため、「ヒートショック」と呼ばれる血圧の急激な変化が起こり、最悪の場合、死に至ることもあります。
一方、さきほどご紹介したように、ZEHを実現するためには、しっかりと断熱することが欠かせません。
断熱がしっかりしている住宅は、建物全体が一定の温度で保たれやすくなります。
そのため、ヒートショックが発生する原因を取り除くことができるわけです。
ZEHにするメリットの一つとして、健康に暮らせることを挙げても間違いではないでしょう。
ZEHにするメリットはわかっていただけたかと思います。
ただ、ZEHにするデメリットもご説明しておかなければいけないでしょう。
ZEHにするデメリットは、やはりイニシャルコストが高くなることです。
断熱性能を高めたり、省エネに優れた設備や省エネ設備を導入するには、普通の家を建てるよりも金額が高くついてしまいます。
場合によっては、金額が高くなることで、予算を超えてしまうこともあるかも知れません。
このあたりは、ZEHにするデメリットの一番に挙げられるものです。
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業」は、まだまだ初心者ではありますが、今年度は施工物件の30%をZEH・NearlyZEHでの施工を目指していきます。また、2019年は30%、2020年には50%の住宅をZEHとすることを、目標に取り組んで参ります。住宅の総建築数ですが2016年0伴 2017年は2伴 2018年は0伴です。