お気に入りオーディオリンク

  1. AnalogRecord.com (旧RECO-PLAY.COM) アナログレコードの知識も発信するサイトはレコードカッティングエンジニア酒井和郎氏http://sound.jp/analog/が協力されている。

  2. 富士レコード社 主に神保町周辺に数店あり、定期的にLP/SP祭りを各地で行う。

  3. Audiotools.comに各国オーディオ機器製造会社の沿革/旧製品の回顧録/代理店のリンク等が載っている。

  4. Vinyl Asylum掲示板とその姉妹版The Vinyl Engine(その膨大なLibraryからは過去の貴重なManualなどがダウンロードできる)。

  5. ドイツのVinyl lebt[アナログは生きている]とAnalogue Audio Association等を見るとまだまだアナログは生き続けると思われます。後者のAAAは掲示板のほかにanalog aktuell[アナログの現在]という内容の濃い季刊誌を出しておりその抜粋は有料会員にならなくてもpdfファイルでダウンロードできます。2/2008の抜粋にはAAAのメンバーがドイツのPallas社を訪問しメッキ・プレス工程などを見学した報告記が丸ごと7頁写真付きで載っています。「プレス後冷却してから静電防止薬付きタオルで一枚一枚拭く作業(Wischerei)を以前は行っていた。現在は一枚ずつ検査してから顧客が望めば内カバーに入れている。印刷所からあがって来たジャケットが積み上げてあって勤勉なご婦人たちがジャケットにレコードを入れている。すぐ横にはフィルムパッケージング機械がおいてあり手作業で一枚ずつシーリングをしている。。。」と書かれています。静電防止薬付きタオルは明記されていませんが、レコードを拭いても静電気が起きないタオルという意味で積極的に薬剤を塗布したわけではないと思われます。メッキ作業の予備段階でラッカーマスター(裏表2枚必要)を高速回転させながら硝酸銀を噴霧し導電皮膜を付け純水で洗浄>次にゴム枠で固定しメッキ槽に漬け電気鍍金(銀皮膜は陰極、ニッケル片をバスケットにいれて陽極)>牡蠣貝をあけるような道具でメッキ箔をラッカーマスターから剥がしてFATHERとする>後は同様のプロセスを経てMOTHERを作成し実際に再生して検盤し不具合があれば顕微鏡を見ながら鉄楊枝で溝から残滓を突付いて除ける>さらにメッキプロセスを経てSON(スタンパ)=プレス押型を作る。厚さ0.3-0.4ミリ程度のニッケル盤(メッキによる形成部が十分厚いので電鋳メッキとも呼ばれている)が台座に取り付けられて数百回のプレスに耐えられることが私には不思議でならないー東洋化成では「プレス作業での耐久性を考慮し、ニッケルメッキの上にクロムメッキ加工」をして耐久性を高めているそうです。Pallas社訪問記ではプレスしてシールする前に盤をチェックした時ダメな盤(ミスプレス)が或る確率(ぶどまり)で発生する事実が印象的でした(ルーズな検査ではプレスミス盤が市場に出回る恐れがある)。硝酸銀を使うことやネガポジ(反転作業)など写真の技術を連想させる。

  6. US Patent Full-Text and Image Full-page Image Databases オーディオとは直接関係ありませんが多くのオーディオ関連特許の第一級資料が見つかります(これに比べると残念ながら日本の特許庁の検索サービスは遠く及びません)。Quick Searchの方はAssignee(会社名)・Assignor=Inventor(発明者)・Keywordなどで絞込検索ができます。Quick SearchのTermに"特許番号"を入力しFieldで"Referenced By"を選択するとその発明特許以後の関連特許リストが出ます。1975年以前のものは特許番号が必要なのでアナログディスクレコードに関したものを暫定的にリストアップ(エクセルファイル)しました。私個人の恣意的なリストなので漏れや余計なものも含まれています。1930−60年代の英米そして電磁気学の伝統なのかたまにオランダ・デンマーク・ドイツ他、70年代からの日本の技術者たちの流れが概観できます。実体化した製品名は私の推測にすぎませんー誤解も含まれるのをご承知ください。製品と特許の間には微妙なずれが多く見られますーある場合には改良が見られる一方、経済的理由から簡略化した構造をとることもあります。Foreign Application Priority Dataにある日本の関連特許番号は出願/公開/公告のどれかを示し、番号の後に[U]が付いたものは実用新案(Utility Patent)を意味します。特許申請⇔実用新案申請間の移行制度については各国独自の体制をとっているようです。USPTO(United State Patent and Trademark Office)番号には他にD=Design Patent(意匠登録)やPP=Plant Patent(園芸品種登録)や商標の範疇が含まれます。 注意:2017年から画像ファイル形式がTIFFからPDFに変わって読みやすくなったはずですが、403エラーが出たり反応しないことがよくあります。私のように大して用事のないアクセスも多いようで、以下のリンク(Espacenet)のURLを直接示さないことにしました。

  7. 面白い特許に轄総ロ電気通信基礎技術研究所の研究グループによるUS Patent 7079659(2006)がありますーガムランなど高域(10kHz)のエネルギーが大きく超音波域に達する音楽(もしくは変動する超音波を含む自然の環境雑音=森の葉のすれる音やせせらぎ)が脳の血流を増やす効果があるという研究でその状態を再現するための音響装置を発表しています。発明者の一人の大橋力さんは山城祥二として芸能山城組を主催し科学者として情報環境学を提唱する異能の人です。1980年頃、青山劇場で芸能山城組を観劇しましたー芸能のカタルシスを脳科学で説明するコント、インドネシアのケチャや青森のネブタに似た土俗的な(animism)音響演出なども印象的でした。大橋事務所や竹中工務店と協力し熱帯雨林型環境情報を再現する「環境設定方法及び装置並びに環境設定のための情報」(特開H17-111261)も発明しています。日本文化の基盤にあるものは:公には儒教、底流にはanimismがあると私は思っています。
        超音波の知覚実験は筑波大などでも行われ、超音波単音では知覚できないが、39kHzと41kHzを同時に発生するとその差音2kHzを知覚しているらしい(脳内反応がある)ことが報告されています。混変調歪がなければ差音は<物理的には存在しない>はずなのですが、<心理生理学的に感知される>虚音だそうです。フルーエンシ理論で有名な寅一和男教授指導の下、2003年頃の機器を使用しオーディオ的レポートを含む修士論文を興味深く読みました。しかしこの手の実験はトリッキーで<混変調歪がなければ差音は物理的には存在しない>ということは<混変調のあるスピーカーでは物理的にも差音は存在してしまう>ことを示しています。<フルレンジスピーカシステムでは超音波の影響が聞こえ、マルチシステムで帯域分割したスピーカで超音波を含む音を再生したら超音波の影響は聞き取れなかった>との別の研究報告もあります(つくばの産総研のグループが2001年5月アムステルダムで開かれたAES 110回Conventionで発表した"Detection threshold for tones above 22 kHz")。音響心理学の実験は音響機器の開発完成度に依存しているようで、現段階では純粋科学にはなりえないように思えますーだから面白い開発分野なのでしょう。 主にこの分野は日本の研究者達が熱心に研究していますーAES 2008年125回Conventionでも”A Psychoacoustic Measurement and ABR for the Sound Signals in the Frequency Range between 10 kHz and 24 kHz”の報告がありました(ABR=auditory brain-stem response聴覚脳幹反応)。

  8. 英国を含むヨーロッパの特許文献を調べるにはEuropean Patent Officeの検索ページ(Espacenet)が便利です。ドイツの特許文献については独立したサイトDPMA(Deutsches Patent-und Markenamt)もありますがECを総括したサイトの方が見やすいと思います(LIST OF CITING DOCUMENTSでは各国の関連特許についても調べられます)。Advanced SearchでWorldwideを選択すれば日本の文献も参照でき、日本の特許庁の検索サイトよりも探しやすいことに気が付きました。文書の後にある(A)(B)(C)は特許の各段階を表し、Aは公開、Bは公告、Cは特許取得の意味で各国特許文書に共通のようです。

  9. 米国AUDIO ENGINEERING SOCIETYの資料は基本的には有料ですが、サイト内には過去の資料のpdfファイル(無料)と興味深いリンクが満載です。特にAudio Engineering Society Historical Committee: http://www.aes.org/aeshc/ にはオーディオにおいて重要な人物の追悼記事(obituaries)があります→ Cumulative Index of Obituaries in the AES Journal, with Links as of 2021-07-25.

  10. https://worldradiohistory.com/index.htm Technical & Engineering →Audio &Sound→Audio Engineering Magazine(1947-Jan 1954)/Audio Magazine(Feb 1954-1965年頃まで)のバックナンバーがpdf化されて読めるようになりました。学術的なAESと比べると、新製品の宣伝などが多いのですが、面白い論説も見つかりますー例えば1953年7月号RCAのMoyerによるNew Orthophonic(後のRIAAカーブ)の解説があります。同サイトのBookshelf&Internationalからは英国WIRELESS WORLDのバックナンバーも読めるようになりました。最近アドレス名称がamericanradiohistoryからworldradiohistoryに変わりました。それに従い、英語圏に加えてカナダ、ブラジル、イタリア、チェコ等が追加されましたがアジア圏はまだ含まれていません。

  11. 国立科学博物館に付属する産業技術史資料情報センターは各産業の代表的歴史的製品をリストアップしていますが、斜陽産業のオーディオ技術については製品リストが更に貧弱になり危惧しておりました。しかし内部では調査が進んでいたようで国立科学博物館技術の系統化調査報告Vo.21 2014、Marchに【アナログディスクレコード技術の系統化報告と現存資料の状況】があります。66頁にも及ぶ総括的な資料(pdf)は日本のオーディオディスク製作の黎明期から1970年代以降PCM録音など、再生側よりも主に録音側の技術を記述しています(Denon出身の穴澤健明氏の報告なので信用が置けます)。一方で完全な歴史になるほどアナログは衰退したとも感じます。HI-ENDとか称してガレージメーカーによる高価な製品が流布していますが、それらもオーディオの衰退の証左(悪あがき)のように思えて、1990年以降のアナログ製品に魅力を感じないのです。

  12. 交換針の入手先: 互換性は問題ないがJICOと純正とナガオカ間などで微妙に造りが違う場合があります。また時代によって針番号と製造元が同じでも少しだけ作り方が変わっていることもあります。ダンパーの形状・材質/マグネットの磁力/カンチレバーの材質など社外品は古い純正とは別な作りがされており改悪・改善の両方があります。ダンパーの性質により針圧を少し増やさなければならなかったり、磁力が増した磁石により出力が上がったりいろいろです。一時期の特殊な工夫がされたカートリッジは純正針しか手に入らず、そのカートリッジメーカーが消滅したり製造中止になって久しい場合には交換針が入手不能になっていることも多い。最近は選択肢が少なくなりました。

    ナガオカのネット店 http://www.communet.co.jp/shop/nagaoka/index2.html

    2009年5月JICOの直販Webサイトがオープンしました。 http://shop.jico.co.jp/ SAS針の注文殺到とのことでまずは目出度い出だしです。

近年の個人(無料)ホームページの動向(プロバイダーサービスの変更・終了)

終了年 NAME COMPANY
2006 SPACETOWN SHARP
2010 Infoseek isweb Rakuten
2014 ジオログ(ブログ) Yahoo
2015 OCN NTTコミュニケーションズ
2016 Nifty 富士通
2017 DION(au one net) KDDI
2019 GeoCities Yahoo

 2019年にはヤフーの他にも中小のプロバイダーが無料ホームページやブログサービスの提供を終了しました。プロバイダー会社としては儲からない無駄なスペースで、個人ユーザーの動向もHP→ブログ→TwitterなどのSNSへと変化したことが原因とされています。広告収入(affiliate)もなく趣味のサイトを維持する物好きなユーザーも減少しました。誰のためにもならない自由な処が面白かったんですが。。。、有償で提供するコンテンツサービスに関心がないミニマリストの私としては2019年が転回点に成らないことを祈るばかりです。ISPの存在理由も怪しくなりましたー何をもって生き残るかーISPは課題を抱えています。コンテンツサービスも現在はダウンロード対価ではなくstreamingが主流になっており、普通のISPには付加収益の手蔓が少ない。Biglobeも2015年以降元気が無く2017年KDDIの子会社になり、2019年12月12日個人ホームページの利用規定を改定しましたがそれを見ると終了の可能性を示唆しているように思えてなりません。

余談:2020年10月10日頃からカウンタに「illegal HTTP_REFERER supplied」(何故かreferrerでは無くreferer)の表示が出るようになっていました。11月2日それに気付き修正しました(vpackから始まるイメージアドレスが変更になっていました)。昨今のデジタル世界では落ち落ちしてはいられませんね。個人ホームページまでhttps化しないとブラウザーで「保護されていない通信」や「セキュリティ保護なし」が出るのには辟易しています。他人の個人情報を扱わない・趣味のサイトに対して最近のブラウザーの対処はいただけない。2021年2月中旬IE8以来の互換表示が廃止になったようで私の頁の表示が変になりました(文章が画像のセンター表示に引っ張られてセンター表示になっていました)。これはFrontPage2000を使い続けて、不正確なHTMLタグを訂正しないでそのままにしてきた私の怠慢によるものです。それとサーバーの環境依存因子(FrontPage Server Extensionsが利用できない環境になったこと)によるものらしい。2月下旬久しぶりにタグをいじり表示だけは修正しましたが、Microsoft Expression Web 4によると環境依存因子による問題箇所は数千箇所あり訂正する気が失せました。

 

最近Google検索が広告や画像ばかりで有意義なコンテンツが見つけにくくなったと感じています。自己責任でお遊びですが、XP機のブラウザーとしてMypalをインストールしてみましたところ、検索エンジンはDuckDuckGoが標準搭載されており意外な発見がありました。個人の検索履歴をトラッキングし押しつけがましいセールス画像や賑やかな宣伝手法が鼻につく昨今のブラウザーと違い、個人をトラッキングしないところも気に入りました。古き良き時代のPC生活が送れます。最近のPC環境はその楽しさをむしろ削いでいるように感じます。内容のあるぺージの閲覧はスクエア・モニターでゆったり読みたいものです(古いゲームやソフトも使いやすい)。映画でもないのにワイド画面は集中力が失われると感じます(従来の写真の縦横比率4:5などのほうが自然に見え、文章も引き締まって見える)。両目による俯瞰vs集中した時の視野。最近の検索画面はスマホ等を対象にしているのか、左右に大きくスペースが開いていますね(横長画面いっぱいだと読みにくくなるようです)。一方でElectric Commerceでの買い物やメールは現行のPCでと、使い分けを考えています。

 

小学館の辞書類を電子化したMicrosoft Bookshelf Basicを常用しています。このソフトは日本独自の開発だったようで認証が要らずOSに関係なくインストールできます。この電子辞書には幾つか間違いが散見されますが、原本からの自動変換ではなく手動での写し間違いのようです。英語圏では手書きや本の画像から文字を認識しpdfなど電子上の文書に変換するソフトが2000年頃からありましたが、日本では漢字・ひらがな・カナの3つの複合文字と恣意的な外来語表記があり、電子上認識可能な文字に変換するソフトは限定的にしか利用できない(最近の日本語のPDF文書は検索や翻訳が可能になっています)。古い日本の本の写しを頼まれることがあるのですが、その画像から自動的に英訳するソフトがありませんーこの日本語の特殊性を単一文字しか知らない外人に理解してもらうことが難しい。いずれ日本語も電子上認識可能な文字に変換するソフトが開発されると思いますが、それまで日本と日本語が理解されにくい状態が続くのが懸念です。敗戦後ローマ字運動が再燃したことなども思い出されます。明治期にもローマ字運動があり石川啄木には『ローマ字日記』があり、長生きしていればエロ作家として成功していたかもしれないと思わせられる内容です。注:「恣意的な外来語表記」もしくは発音は基本的には元来の発音に準じるのが妥当。シーメンス(Siemens社は標準ドイツ語ではジーメンスですが発祥地の南部ドイツ訛ではシーメンス)、一般の電気伝導率の単位としてはsiemensジーメンス。慣習や言葉には正しいも間違いもなくその時代に通用しているかどうかだけです。

 

リンク切れについて
数年前のリンクで生きているのは僅かです。インターネット上のページは便利ですが、各ページの管理者達はその維持管理に苦労しているようです。写真や掲示板などを持つページではプロバイダーを変更したり彷徨った挙句に消えてしまうことが多く見られます。インターネットアーカイブスという過去のHPを適宜保存する事業もありますが、そのインフラや方針も定かではありません。私は面白いページを見つけたら取り合えず保存することにしています。インターネットアーカイブス例えばInternet Archive Wayback Machineでは消滅したプロバイダーにあった私の過去のページの大半が参照できるのには驚きました。インターネットの情報は本と違って即時的なもので継続性や常時性を考えていないものが多いようです。私はプリントされた本を時代遅れになっている内容であっても尊重しています(何故なら当時の理解内容が述べられているからです)。私の個人的な経験から歴史の半分は嘘で本当のところは誰にも(当時の者にも後代の者にも)その真実は分からない、と感じます。多面的な視点critical readingが必要です。昨今のテレビ欄やニュースなどのデジタル文書に誤字脱字が多いのは時間が掛かる校正作業(稿起し→校正刷り→印刷)を省いた為と思われます。これらも即時性及び利便性を求める時勢の副産物のようです。

  1. John's Radio Web: オランダ語ですがハイファイ以前の古いオーディオ機器の写真と記事が沢山あります。カートリッジのページToonopnemer indexは70年代初めまで主流だった圧電型カートリッジの貴重な資料です。昔はオーディオの中心がラジオだったので世界中に古いラジオのファンクラブが存在します。 サイトオーナーが死去されたそうです。

  2. オーディオの足跡>がOnline Audio Museum=名機にこだわらずオーディオ全体の歴史を語る機器の紹介をやっています。有難いことです。

  3. Deusches Phono Museum 独逸の黒森(Schwarzwald)のSt.Georgenにあるフォノ博物館。St.Georgenは時計製作や精密金属加工で18世紀から有名だった土地柄だそうですーPapstのモータも同地で生産されています。同地で兄弟(Josef & Christian Steidinger)が興したシュタイディンガー兄弟社が精密部品を供給していたが1911年兄JosefがPerpetuum(後のPerpetuum Ebner)という別の会社を興した。兄弟社に残った弟Christianは1920年代後半”スプリング・モータと電気モータを組み合わせた”DUAL二重モータを発売して成功したが社名は兄弟社のままで1950年代になってDUAL GmbHに社名変更したそうです。1971年頃にDUALとPEは協力関係になり1973年にはDualに合併統合した。現在Dualのプレーヤを供給している会社によると、1982年Dualは突然倒産し仏トムソンに買われ、1988年にはさらにSchneider-Rundfunkwerke AGに買い取られたそうです(そういえば当時からアナログ関係でDualの名は聞かれなくなった)。Dualは1982年以来縮小され1993年にはSchneiderがトルコに生産地を移したためSt.Georgenの土地から姿を消したが、1993年以降Alfred Fehrenbacher GmbHがSchneider Electronic AGの下請けとして再びSt.GeorgenにてDualプレーヤーを生産。Schneider Electronic AGがレコードプレーヤー事業を停止したので2006年生産経験のある(PEの時代からDualに関係してきた)Alfred Fehrenbacher GmbHがDualの販売商標権を得て新たにDUAL-Phono GmbHを興す。これとてもヘラクレイトスの”万物流転”を掲げる会社によるものですからどこまで続くものやらーまさにアナログ機器の名門が疾風怒濤の時代にあることを物語っています。ちなみにSt.Georgenの電気技師Hermann Papst(1902-1981)は内外で数百の特許を得た発明家で各種モータやテレビ関係だけでなく飛行船・熱気球の昇降動力として蒸気を使うなど面白い発明もしています。http://flyingkettle.com/japsite/priorart.htm    黒森の別の都市LahrからはEMTが誕生しています。1960年頃のEMTの正式名称はElektromesstechnik(電気測定技術)Wilhelm Franz K.G.(合資会社)でした。Thorensのプレーヤの製造所の一つはLahr Geraetewerk GmbHと称していました。ついでに仏トムソン社の歴史を調べてみると英国で生まれ米国で起業した発明家Elihu Thomsonにルーツがあり、彼は英米仏の各企業GEC/British Thomson-Houston/GE/仏トムソン(現在はテクニカラー)の創成に関わった人物です。

  4. The Edison Papers: エジソン氏のメモ・ノートなども含む膨大な資料が検索できます。エジソン晩年のPhonograph関連の特許争議リストには社外競争相手の名前とともにかっての共同研究者(Ademor N. Petitなど)の名前も見えます〔孤立してしまった晩年のエジソン]。レコード材料研究(主にPetitによるShellac材料テスト)や当時のカッティング技術の発展資料が見つかります。米国のLibrary of Congressにも特別にHPが開設されています。

  5. Emile BerlinerのGramophoneについては米国のLibrary of CongressにHPが開設され http://memory.loc.gov/ammem/berlhtml/berlhome.html 特別展示Emile Berliner: Inventor of the Gramophoneもあり系図や伝記や発明の全容が見られます。現在のレコードレーベルのルーツはエジソンではなくベルリナーの方にあるようです(エジソンの場合、そのcylinderが複製しにくいだけでなく、彼の独占的な性格にも起因していると思います)。故郷のハンノーバーで電話事業をしていた弟Joseph Berlinerと共に1898年に興したDGG(Deutsche Grammophon Gesellschaft)。英国EMI since 1931<Gramophone Company+Columbia Graphophone(>米国Columbia Records)ーEMIとはElectric and Musical Industries Limitedの略ですがEmileの頭文字にもかけていると思います。cylinderではなくflat diskに録音することを最初に考えたのはBerlinerではなくChichester A. Bell and Sumner Tainer(1886年米国特許341214)とされていますが、BerlinerもAmerican Bell Telephone Companyで働いたことがあり彼らと知り合いだったので彼らの話からヒントを得たと言う話もあります。私のリスト(patents.xls)より:His first patent 372786(1887) for Gramophone (horizontal recording) was cylinder type. Disk type Gramophone was invented by W. Suess: US Patent No.427279(1890) and assigned to Emile Berliner though Berliner in 382790(1888) already proposed solid resisting material (wax) coated on plate or cylinder.  cylinderでは縦記録(vertical cut)が主流でしたが、diskタイプ横記録(lateral-cut=horizontal cut)を主流にしたのがベルリナーの功績です。そこには数々の技術的な難問もありましたが、電気録音再生が可能になった1930年代後半にはdiskタイプ横記録が主流になったようです(20世紀の前半までdiskタイプ縦記録も一部では行われました)。何故cylinderの時vertical cutが主流だったかを考えてみると、カッターの移動は横方向なのでその影響を受けにくくするためだったと思います。又ヘッドの重さで切るような初期の機械式録音機ではlateral cut溝は不都合だった(エジソン以前の音記録実験では煤をつけた記録紙に針で音波を横方向に記録したものだがそれは見えるだけでそれを音として再生する方法がなかった)。cylinderタイプの利点は:線速度が一定なので録音の初めから終わりまで同じ音質が得られた。

  6. The AHRC Research Centre for the History and Analysis of Recorded Music (CHARM): レコード記録の分析と保存を目的とし聴取者と音楽学(musicology)を切り分ける試みをしています。現実の恣意的な聴取者を省いて客観的に音楽演奏(musical performance)が存在しうるかは疑問に思いますが。。。

  7. The Association for Recorded Sound Collections (ARSC):上記と同様の趣旨で学術的にレコード録音を研究保存しようとする団体。掲示板に近いMessage Boardもあります。

  8. http://www.ieeeghn.org/wiki/index.php/Oral-History:Heitaro_Nakajima:CD開発者の一人、中島平太郎氏の1994年のインタビュー記事を見つけました。"The conclusion was that, if we can do this with a tape format, then surely we can achieve it with a disc also. This is the basis of CD development. An already existing development called Videodisc adapted that for audio signals and had an audio recording on a disc medium. We started by thinking it would be a simple transfer to work from tape and then an adaptation of the same sort of technology for disc. We didn't realize that it would be a much more difficult proposition. Compared to tape, the possibility of errors on disc are, as you know, much greater. As a solution to this problem we came up with the idea of using digital signal processing for error correction". 最初テープでデジタル録音が実現したが、ディスクでの実現は簡単ではなかったことを述懐しています。代表的な補正方法としてはReed-Solomon error correctionがあります。

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