PC−9821Xaのアップグレード

2002年8月26日改訂 2000年6月6日公開

PC−9821Xaについて

 最初期のMate-X ハイエンドモデル。価格は44万(U1)〜71万(C10W)。
 98初のPCIバス搭載モデルでしたが、PCIの互換性に若干問題があったようで、拡張機器の対応機種から外れることが多いのは残念でした。ただ、実際にはかなりのPCIカードが動作可能でした。

 筆者のXaは、データ処理用パソコンとして、1994年度に会社で支給されたものです。アップグレードを重ねて、今でも事務処理マシンとして現役で使っています。Windows3.1プレインストールモデル(C10W)でしたが、Windows3.1にははっきり言ってオーバークオリティ。Windows95が出てようやくその真価を発揮、といった感じでした。

購入時のスペック
CPUPentium(90MHz)MemoryF.P.DRAM(Parity付) 7.6MB
VideoMatrox MGA IIHDD1GB内蔵(IDE)

機能別アップグレード&ベンチマーク

CPU編

Videoカード編

ハードディスク編

アップグレード後の総合評価

Performance Graph

 オリジナルとアップグレード後の性能を、市販のPC、DELL Dimension J466cと比較します。測定は1024x768ピクセルの8bitカラーで行いました。グラフはJ466cを100としたときの相対性能を示しています。

 すばらしい!
 ほとんどの項目でCeleronマシンより優っています。とてもWindows3.1時代のパソコンとは思えません。

 下に性能測定時のスペックをあげておきます。

MachineCPUVideoHDDMemory
Original XaPentium
/90MHz
Matrox MGA2IBM Deskstar_XP(1GB)
PIO mode3
FP-DRAM
96MB
最終強化XaAMD K6-2+
/540MHz
S3 Savege2000Quantum ATLAS V(18GB)
Ultra2SCSI
FP-DRAM
96MB
DELL Dimemsion
J466c
Celeron
/466MHz
Intel i810Quantum Fireball CR(4.3GB)
Ultra ATA66
PC66-SDRAM
128MB

アップグレード後の使い道と総評

 Over500MHzのK6-2+とUltra2SCSIの威力は絶大で、Windows98でも十分使えるマシンになりました。性能的には昔のバリューPC並みといったところですが、ワープロや表計算、メール送受信といった用途なら十分快適です。

 ただ、メモリーとバスの速度が昔のままなので、大量にデータを処理しなければならない3Dグラフィックスや動画処理は、かなりつらいものがあります。このあたりがXaアップグレードの限界だと思います。