あるとき本屋で某宗教の聖典といわれている「生命 の実相」という本に出会ったのです。その「生命の実 相」という名前を聞いたとたん、実に懐かしく、当時の 自分の心に突き刺さった名前もなかったのです。 丁度その頃、職場で転勤があり、自宅から1時間半 程かかるところに転勤となったのです。それまでが 30分足らずでしたので、随分がっかりしたものでした 。しかし、思えば机に向かうばかりが読書ではありま せん。通勤電車内での読書も良く読めるものです。 40巻もある「生命の実相」を読みきるために、毎日往 複3時間の読書時間(通勤時間)が与えられたのだと いうことだと思います。 私は、毎日「生命の実相」を読み、3年半の赴任期間 中に4回か5回繰り返して読んだものです。読むほど に心が洗われていくようで気持ちが良かったものでし た。この「生命の実相」によって「心の法則」と「霊界 の初歩的」知識を得ることが出来ました。心(想念)が どれほど強い作用をするかを、読書から知識を得まし た。しかし、そう思うと自分の心って案外怖いものだ な、とかえって自分の心を恐れることになりました。な ぜなら、心ではいつもいつも良いことばかり考えてい るわけではなかったからです。「こころ」というものが 邪魔になってきて、神は人間に善のみを思わせるよ うに作ってくださればよかったのに、なぞとも思ったも のでした。 3年半の赴任期間中の最後の頃は、あれほど打ち込 んだ「生命の実相」も、不思議なくらい興味がなくなり 、読んでも心に映えず、読まないときのほうが多くなり ました。そんなとき、帰宅の途中の乗換駅を歩いていた とき、突然頭の中に「守護霊団」という言葉が鮮明に浮 かび上がってきたのです。「守護霊団? 一体なんだろ う。」そういった疑問が頭から離れなくなってしまいまし た。 |
6.霊界・守護霊を知る 私は、書店の宗教書のコーナーを漁り、その中に俳優の 丹波哲郎さんが書いた、霊界に関する書物を見つけ「こ のことか!」と得心し買い求め、これも通勤電車の中で繰 り返し読みました。そして、霊界は厳然として存在するも の、天国も地獄もある。この世は前世以前に作った業の 刈り取りの場であること、人間の死後どんな世界へ行くか は本人自身が決めるのであること、つまり、人間として生 きている間に、愛に溢れる生活をし、他人を救ったりした 人間は、天国の波長に合い、磁石に引かれるように自然 と天国へ導かれること。逆に、人間でいる間に人を裏切っ たり、恨みを買ったり、いつも不平不満に満ちた生活をし てきた人たちは、いくら天国に行こうとしても、天国の住人 と波長が合わず、苦しくて少しの時間もいられず、結局霊 界の下層部、或いは地獄に自然と行くこと。等を知った。 したがって、どんなに苦しくてもそれは前世以前の業の報 いであるのだから、耐えて乗り越えることだ、とも知った。 丹波さんの本も3年近く読みましたが、3年を過ぎる頃か ら段々と読んでも心に映えず、読む気がしなくなってきま した。 7.霊能者と会う その頃、私生活で大変辛いことがあり、誰かに相談しな ければ乗り越えられない、と思い丁度読んでいた丹波哲 郎さんが主宰されている「21世紀研究会」の事務局を訪 ねました。「こちらでは人生相談はしていませんか?」と 尋ねると、こちらではしていないが、会員の中に相談に乗 る人がいる、とある霊能者の方を紹介してくれたのです。 「相馬けい子」という方でした。電話をすると予約制にな っている、ということで調整の結果「2月19日の午後1時」 と決まったのです。時間どおりゆくとご主人と二人で会って くださいました。所定の用紙に住所・名前・相談の内容を 書いて先生にお渡しすると、先生は手を合わせて、私には 見えない誰かとご相談になっているような印象でした。 |