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古民家リフォームの基礎工事

 最後の宮大工といわれる西岡常一氏は、石と柱のそれぞれ違った「遊び」があるからこそ法隆寺のような古の建物がいまだに現存しているのだ、と言われています(木のいのち木のこころ)。    ただ、1950(昭和25)年に改正された建築基準法では、 ■土台は、基礎に緊結しなければならない。(施行令第42条2)■   とされ、新築物件は否応無く基礎を土台に必ず固定しなければならなくなり、古民家が「耐震診断」を受けると0点になってしまうといいます。

 「玉石建て構法」基礎で建てられている古民家に、耐震補強策で注意すべき基礎工事のポイントを整理してみます。




基礎コンのひび割れを修復・高さ揃え

     
【基礎コンのひび割れ修復】

修正しやすいよう、ひび割れ箇所をVカットして、ひび割れ補修材や、無収縮モルタルを流し込む。

無収縮モルタルは高価だが、非常に強度が高く、ひび割れを起こしにくいとされ、基礎のひび割れにエポキシパテの代わりに使う。

下地作りとして、グラインダーで既存コンクリートを削る。

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感想(1件)

【無収縮モルタルと通常のモルタルとの違い】

セメントに砂と水を加えて混ぜ合わせてつくる一般的なモルタルは、乾燥すると収縮してひび割れを起こしやすい。

無収縮モルタルは、混和剤に膨張材を含むことで収縮を抑えており、硬化後もひび割れが起こりにくい。 ただ、高価なので全面に使うことはなく、主に耐震補強や補修などで使われる。

液状で流動性が高い「グラウト」とコテで施工する固練りの「パッド」がある。
【ハイフレツクスでモルタルの接着力強化】

モルタルはドライアウトを起こしやすいので、吸水調整材としてハイフレツクスを使う。

木工用ボンド成分なので、薄めて下地剤(プライマー)としたり、モルタルに混ぜ接着力を強化する。

下地剤として使うときは、水とハイフレツクスを3:1の割合にして、濡らすように塗りこむ。   

ドライモルタル 20kg

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感想(9件)

【ドライアウト現象】

モルタルなどで発生する現象。  既存のコンクリートの上にモルタルを塗ると、夏期の炎天下で直射日光を浴びたりした場合、水分が既存のコンクリートに吸水され蒸発することで硬化不良を起こす。

水を入れすぎてもドライアウトの原因となってしまう。

事前に散水を行い、打込み後はシート養生などで水分の蒸発を防ぐ。

日本化成 NSニューハイレベラー 25kg/袋

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感想(1件)

【「レベラー」を流し込む】

プロッぽく、天端をまっ平に仕上げたいときは「レベラー」を使う。

モルタルがある程度乾いたら、囲い材の縁一杯まで、水で溶いた「レベラー」を流し込む。

レベラーにより平準(均一水平面)になるので、上面(天端)は高さは揃う。
【施工完了】

囲い材の隙間まで十分モルタルを押し込まないと、脇が残念な仕上がりとなってしまう。  見える部分は脇もきれいに均す。

薄塗り専用の補修材として「ハイモル」、「インスタントセメント(砂の入ったモルタル)」などがある。

「ハイモルエマルジョン」。  エマルジョン(emulsion・樹脂微粒子)  





後施工でアンカーボルト設置(ケミカルアンカー)


現場では後追い施工でアンカーボルト(12mm)を設置することも多い。 その場合 打ち込み型と言われる接着系アンカーを使い固定する。    詳細はこちら
     

【接着系のケミカルアンカー】

このタイプの接着剤は、一般には接着系アンカーと呼ばれる。
ケミカルアンカーは商標名だが、接着系アンカーの代名詞的な存在。

カプセル内には、接着剤と骨材が入っている。
【土台にカプセル式接着系を通す基礎穴を開ける】

既存コンクリートの上に据える新たな土台を、接着系アンカーを使いアンカーボルトで連結する。

アンカーボルト(12mm)が通る穴を、振動ドリル(13mm径)で貫通させ、その穴をガイドに、座金を入れ込む穴を加工する。

使う座金は6×60mmは欲しい。
【後施工で接着系アンカー使いアンカーボルトを打つ】

まず土台材に振動ドリル(13mm)で穴を開け、ナットの座掘りまで行っておく。

次にハンマードリルでコンクリート基礎を目的の深さまで堀っておく。 開けた穴は切粉が出なくなるまで金属ワイヤーブラシとダストポンプで清掃。
【カプセル式接着系アンカーをセット】

基礎穴にカプセル式接着系アンカーを差し込む。  打ち込むだけで強固な接着力を発揮する。 壁面・天井面にも施工可能。

アンカーボルトに深さ基準テープを巻いておき、カプセル挿入後、インパクトドライバーでテープ目盛りまで入れ込む。

本来アンカーボルト深さは250mm必要とされるが、接着系アンカーの取説に従う。
【アンカーボルトの加工】

ボルト長は、コンクリート土台に挿入するカプセル深さ+土台厚み+ワツシャー+ナット+余り10mm。 ボルト先端はサンダーでV字に尖らしておく。

アンカーボルトは二つのナットでスペーサーを挟み、回転させられるようセットし、打撃を加えて打ち込むとカプセルが割れ、撹拌されて穴にまんべんなく液体が回る。
【叩くタイプの際は、ボルトは頭にダブルナット】

カプセル挿入後、ボルトを叩き込むタイプは、打ち込むときボルト頭にはナットをダブルにしておいて叩く。

叩くと若干液がハミ出すがこれが普通。

接着系アンカーを使用するコツは、とにかく穴をよく清掃しておくこと。
【コンクリートと土台をボルトで固定】

打撃を加えて打ち込むとカプセルが割れ、撹拌されて穴にまんべんなく液体が回る。   接着系アンカーは打ち込むだけで強固な接着力を発揮する。

硬化時間内は季節で変動するが、その間ボルトを動かさない。

固着後はアンカーボルトを土台にナットで固定。 座金は6×60mmは欲しい。
【壁面にも強力接着】

ケミカルアンカーは土台だけではなく、壁面にも使える。



【注入式もある】

注入式のタイプもある。

注入するときは、空気が入らないようノズル先端を穴底まで到達させ、ノズルを少しずつ上昇させ注入していく。

【カートリッジ型は保存可能】

注入後、ボルトを廻しながら挿入する。 こぼれた分は固まる前に清掃。

最後まで到達したら、ネジ隙間にしっかり樹脂が入り込むよう、2回転程ボルトを逆廻しにする。

奥に見えるのがカートリツジ。 使いきれなくても3か月は保存可能。





レンガによる簡易基礎工事

束立て床


     
レンガによる簡易基礎工事
【ブロックを載せる前にモルタルを置く】


ブロックを載せる前にモルタルを置く。 モルタルはセメントが多いと粘りが強い。 砂を多めにした方が施工が楽。

モルタルを敷いておくと、高さ調整・水平合わせが楽にできる。

【コンクリート基礎にブロックを載せる】


水糸で高さをチェックしながら、水平器で水平を見つつブロックを積んで土台を作る。

ブロック同士は、根元をモルタルでしっかり塗り固めておくこと。

【アンカーボルトの代用】

本格的なアンカーボルトは基礎ブロックに使えないので長いボルトを使う。

これを使う場合、抜け止めとして端に座金を組み込んでモルタルに差し込んでおけば、簡単に抜けない。   座金サイズはブロック同士をくっつけた隙間を通るサイズの物を使う。

また、土台を固定するときにボルトのカラ廻りを防止できる。
【基礎ブロック同士は鉄筋でつなぐ】

離れた基礎ブロック同士は、鉄筋を渡し強度を上げる。

既存の自然石束石の周囲は、束が地震でズレ落ちないよう、コンクリートで設置面積を広げておく。

【基礎ブロックの穴をモルタルで埋める】


強度を上げるため、穴にモルタルを流し込む。

土台を固定するボルトを埋め込んでおく。

【水糸で水平調整】


既存土台高さの調整は金属束を使うと便利。

基礎ブロック高さは水糸で水平調整。

土台を固定するときは、ボルトを埋め込む。 ブロック隙間をモルタルで埋めておく。 数日で固まる。 





地震に強い基礎...周囲にコンクリートを流す

 束石をコンクリート製に変更することで、耐久性や安定性が向上し、建物全体の安全性が高まる。  現状のコンクリート製束石サイズは、幅20cm、長さ20cm、高さ20cm程度。    通し柱などの箇所は30cmサイズの広めのサイズにする。

 新たに束石を設置するときは、沈み込まないように、モルタルやコンクリートを流し込んで地盤を補強し、レーザーを使いながら水平に設置する。

   

【現状・コンクリート束石と自然石が混在】

コンクリートの束石に替えられている部分も、一部は自然石の束石が混在している。

防湿シートの効果は、よほど丁寧に束石周囲を隙間なく覆わないと、効果が薄い。

【基礎面の面積を広げる】

地震で基礎(束石)からズレ落ちないよう、基礎の面積を広げる。

ただし、基礎と柱は緊結せずフリーにしておく。

全体にコンクリートの基礎を打つベタ基礎にする方法もあるが、今回はやらない。
【コンクリートで固めるため型枠を用意】


柱が載った束石周囲にコンクリートを流す。




【型枠にコンクリートを流し込む】


目いっぱいは入れない。

束石と柱を少し浮かせるテクとして、束石との間に鉛板を挟む。 鉛は溶けて板状に加工しやすいので、ブロックで作った治具で任意の厚みの鉛板を成形するのが簡単。



【コンクリート流し込み完了】


束の上面ギリギリまで流したら完了。

この時点までなら、クサビまでは固定していないので、ジャッキアップすれば柱の傾きはまだ修正可能。
【レベラーを流し込む】


修正が終わったら、この状態で固定するため、レベラーを流し込む。

レベラーは水と同じように流し込むと自然に平らになる。

これでクサビを打ち込んだ隙間にまで入り込ませ、柱を固定させる。

画像の一部は「脱サラ古民家DIY」動画より



束石(コンクリート土台)の自作

     
床下土台工事
【リフォーム前の床下】

母屋の床下は、すでにコンクリート束石にリフォームされていた。

おまけに防湿シートらしきものまで敷いてある。

ただ、台所と茶の間は未工事のまま。

【コンクリート束石と自然石が混在】

コンクリートの束石に替えられている部分も、一部は自然石の束石が混在している。

防湿シートの効果は、よほど丁寧に束石周囲を隙間なく覆わないと、効果が薄い。

ここら辺の地面は湿気も少なく、土台の痛みも目立たない。

【束石コンクリート(コンクリートピンコロ)自作】

真四角の束石コンクリート(コンクリートピンコロ)を必要数分自作する。

20×20×20㎝サイズになるよう、枠箱を作る。

大黒柱など重要材の束石は300mm以上の広さにする。



【束石コンクリート(コンクリートピンコロ)】

「布基礎」は立ち上がり部にのみ鉄筋が入り、それ以外の地面は防水シートを敷き、その上にコンクリートを鉄筋なしで5~6㎝ほど施設。

近年主流の「ベタ基礎」は、床下地面を含めすべて鉄筋コンクリートで覆う。 ただしコンクリートや鉄筋が「布基礎」の約2倍必要。





床下基礎工事

     
床下土台工事
【ハンマードリルで基礎つくり・溝堀】

簡易基礎のベースとなる土台を作る。

ハンマードリルとスコップを使い、溝を掘り地面を転圧ローラーで固める。

ハンマードリルに「ランマ」を取り付ければ転圧ローラーになる。  狭い場所はこのランマが役に立つ。
【地面全体に防湿シート】

床下の湿気対策で「セオライト」を敷き詰め、レーキで平らに均す。 湿気の多い部分には、さらにその上に木舞竹を炭にしたものを撒く。

床下の湿気が上がらないよう地面全体に防湿シートを敷き詰める。

束石周囲はシートを切ったら粘着テープでしっかり押さえ、る湿気の逃げ場をふさいでおく。
【ブロックを使った土台組みの例】


今回はブロックに直に土台を送工法ではなく、束ブロックに束を置き、その上に土台を設置する。

一部分だけ地面とボルト固定してもバランスが悪い。

【ピンコロを設置する】

ピンコロを置く所にモルタルを敷き、レーザーラインを見ながら水平を取りピンコロを据え付けていく。

ピンコロ高さは、レーザーラインにメジャーを当て確認しながら一定の高さになるようにする。

そこに束石を設置する。
【】

ベタ基礎にしないで地面むき出しにするときは、湿気止シートは貼りたい。

貼る場合、土台の天端高さまで持ち上げ隙間が出ないよう貼る。

そこに束石を設置する。
【大引きを載せる】

土台と束石に大引きを載せる。 大引きは曲がり方向を下にして設置。

大引き高さの確認は水糸が楽。  高さ確認する厚み材は《座金》が便利。

プラ束を使うと大引き高さ調整が楽。
【シロアリ防護】

大引きまで設置したら、シロアリ防護として《水性白アリスーパーPHI》などを噴霧器で撒く。

高さは1mまでが基準。

【】





【土台の加工】

基礎の上に設置する土台の、アンカーボルトの位置にホゾ穴をあける。

座金は四角。  ホゾ穴は頭が土台から出ない深さに彫り込む。

アンカーボルトの間隔について、建築基準法には「土台は、基礎に緊結しなければならない」とあるが間隔について明記されていない。 2階建て住宅の場合、 基礎長2.7m以内(1.5間)ごとに設置することが多い。
【基礎に土台を載せていく】

基礎にパッキンを敷き、アンカーボルトを通して土台を設置。 アンカーボルト間隔は1m。  アンカーボルトは土台を固定するもので、 構造上さほど大きな力を受ける訳ではない。

現在では柱に発生する大きな引き抜き力は主にホールダウン金物が負担する仕組みとなっている。

基礎パッキンは基礎にも土台にも固定しないで置くだけ。 だからアンカーボルトが基礎パッキンの中を通っている必要がある。






床下腐食部分の補修について

 古民家リフォームにおける床下基礎部分の補修については、 古民家解体作業....広い空間を作りたいも参照。         

古民家の基礎部分の補修
【腐食部は一般的な「根継ぎ」で補修】

「根継ぎ」は、柱の下部が腐食した時、柱全体を入れ替えずにその部分だけ新しい材に交換すること。

腐った古い柱の一部をカットし、新しい柱を根継ぎして一体化させる。

本職なら金輪継ぎ(かなわつぎ)や、追掛大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)などの継手を使うところだが、シロウトは一番簡単な「相欠き継ぎ」で接合。
【コーナー部の土台補修方法】

「土台上げ工法」で、角材を梁に45度に添え、ジャッキで真下から持ち上げる。

地面がめり込まないよう、ジャッキの下に耐圧板を設置してジャッキアップ作業を行う。

カージャッキを使う場合、キャスター付きは避けた方が無難。 使うときは転がり止めはしっかりと行う。     
【交換する材は、「相欠け継ぎ」で接続】

床束の一部腐食なら、腐った部分だけをカットし、檜材で作った木材を、「相欠け継ぎ」で元の材に繋ぐ。

「相欠け継ぎ」にすることにより、接合強度が上がる。

ジャッキは回して持ち上げるタイプは、柱も回転してしまい使いずらい。  油圧のポンピングで持ち上げる方式が使いやすい。 ただし、下げるとき一気に下がるので注意。

【破損・欠損部の補修】

腐食や欠損部は伝統的な仕口で継ぐのがプロの仕事だがハードルが高い。

継ぎ目に溝を掘り、鉄筋を入れエポキシ樹脂で固定する方法が楽。 腐ってボロボロになった部分は下地の木部が出るまで取り除く。

液体のエポキシ樹脂は木材によく染み込んで硬化するので、木材の補強に最適。  補修する部分に液体エポキシを塗布。 染み込む場合はしばらく時間をおいて何度も塗布。
【エポキシ樹脂による簡単補修作業】

既存材と追加材に溝を掘り、鉄筋を入れる。

隙間に粘度状にしたエポキシ樹脂をギュウギュウに埋め込んでやる。

この方法なら、大工が仕口を加工して組み合わせなくても、簡単に短時間で補修施工が可能となる。

柱と梁の直工部も、古民家は材が丸い場合が多く、一般的な金物ではやりにくい。

その場合も、結合部に溝を掘って鉄筋とエポキシ樹脂を使えば、簡単に確実に緊結出来る。








湿気の多い箇所はコンクリート打ち

 コンクリートの必要量は、コンクリートを打ちたい場所の「縦×横×高さ(敷き詰め厚み)」の体積で計算する。  例えば(320㎝)×(240㎝)×(6㎝)だと、460,800cm3 = 0.461m3(立米・リューベ)が体積となる。    「立米=体積」で「空間の大きさ」を表す。

 1立方センチメートルを1立方メートルに換算するには、1m=100㎝なので、三方それぞれを100倍し、100×100×100=1,000,000にする。  すると1立方センチメートルは0.000001立方メートルに相当するので、 460,800cm3×0.000001= 0.461m3となる。  必要量はcm3ではなくm3(立米)で計算するのがポイント。

 同じ1立米でも、中に入れる物でキロ数(物の重さを示す単位=質量)は大きく変わる。  例えば水の質量は1立米=約1,000kgだが、乾いた砂の質量は約1,500kgとなる。  また湿った砂だと約1,800~2,000kgに増える。    コンクリートの場合、軽量タイプでは1,800kg/立米程度、高密度タイプでは3,000kg/立米を超えるケースもある。   つまり、「一立米の重さは、何が入っているか」によって答えが変わる。    

1立米あたりのキロ数目安
セメント 乾燥砂 砂利
1立米あたり 約1,440kg 約1,700kg 約1,700kg

    

 重さの計算方法は、密度に体積をかける。  1立米あたりの重さ(kg) = 密度(kg/m3) × 1m3。   密度が1,700kg/m3の砂 → 1立米=1,700kgになる。     セメントの密度は約3.15 g/cm3(3150 kg/m3)。   密度の情報は、同じ素材でも産地や成分により差があるため、 JIS規格(日本産業規格)や販売業者のカタログ・公式サイトを参照する。

  コンクリートの (セメント:砂:骨材)の混合割合

   
混合割合 (3.2m)×(2.4m)×(0.06m)=0.46m3で使うキロ数目安
セメント 砂利(骨材)
「1:2:3」 約110.5kg 約255kg 約391kg
「1:2:4」 約95kg 約221kg 約442kg
「1:3:6」 約66.5kg 約238kg 約476kg

    

 今回は基礎部分の湿気対策なので、混合割合はセメント(1):砂(3):砂利(6)を使う。  体積に対して必要な各材料の割合は、 セメント1/6、砂3/6、砂利3/6となるので合計比は10。  調整後の体積は(体積 × (1 + 廃棄率)) × (素材比 ÷ 合計比)で求められる。  ここでは廃棄率ゼロとして計算するので、調整後の体積も正味0.461m3(リューベ)。

 正味0.461m3(リューベ)のコンクリートを作るには、まず【セメントの体積】は、0.46 × (1 ÷ 10) = 0.046 ≒ 0.05 m3。  すると 【セメント重量】はセメント体積×1440kg/m3なので、0.05× 1440 kg/m3 = 66.36 kgとなる。

 【砂の体積】は、0.46 × (3 ÷ 10) = 0.138 ≒ 0.14 m3。 砂のおおよその重量は砂の体積×1700 kg/m3(1.7g/cm3) として、 【砂の重量】は0.14×1700 = 238kg。

 【砂利(骨材)の体積】は、0.46 × (6 ÷ 10) = 0.276 ≒ 0.28 m3。 砂利のおおよその重量は一般的な砂利(粒径20~30mm程度)の体積×1700 kg/m3(1.7g/cm3)として、 【砂利の重量】は0.28×1700 = 476kg。

 購入する袋と重量は、おおよそセメント(25kg×3袋・75kg):砂(20kg×13袋・260kg):砂利(20kg×20袋・400kg):水(ℓ)と算出される。

 したがって、コメリではセメント25kgが648円なので3袋:1,944円。  砂20kgが218円なので13袋:2,834円。 砂利20kgが218円なので20袋:4,360円。 合計:9,138円となる。

 ちなみに、セメント1袋(25kg)で作れるコンクリートの量は、混合割合で変化するが、0.08m3~0.1m3とされる。  これだと0.461m3(リューベ)のコンクリートを作るには、 セメント割合を最大にした場合、セメント1袋(25kg)では5~6袋必要となる。

 重要なのは使う水の量。  水とセメントの比率を百分率で示した値が水セメント比で、水セメント比=W/C(%)で表す。  セメント量300㎏kg/m3に水量180kg/m3を使えば、 (180/300)×100=60%の水セメント比となる。   W/Cは一般的には65%前後で、高強度コンクリートは50%以下。    この比が大きすぎると強度や耐久性の不足につながるので、小さい方が望ましいが、流動性が失われ扱いやすさ(ワーカビリティー)が悪くなる。

 そのため、水セメント比を基準値以内に収めつつ、ワーカビリティーを確保したい時には、AE剤(コンクリート中に空気泡を混入する)や、 減水剤(静電気のような反発作用によりセメントペーストの流動性を上げる)を活用する。

 施工箇所の縦・横・高さからコンクリートの体積(何m3)質量を簡単に求めるには、 「セメント計算機」コンクリート配合計算「セメント・砂利・砂」が何袋必要か計算するツールがあるが、混合割合を細かく設定できるのは「セメント計算機」。    しかも、「セメント計算機」が一番セメント量が少なく算出される。(2025.11.24)

 コンクリートを打設する前に、地面固めとして砕石を敷くが、今回の面積:3.2m×2.4m=7.68 m2に、1㎝厚で敷き詰めた場合、必要な体積は0.08m3。   砂利必要量計算である程度目安量が算出でき、それによると必要な重量は、 約123kg。  コメリの砕石は税込み1袋198円 /20kgなので、7袋必要とすると1,386円。

 大量に必要なら、必要な量だけ購入ができる量り売り・バケット売りが便利。  例えば、量り売り製品「砂利バケット思川産」では、約376kgで税込み2,080円。(2025.11.26)


   

湿気の多い箇所はコンクリート打ち
【湿気が多い地面】

北側の部屋の床は湿気でほぼ朽ちている。 地面に防湿シートが敷いてあり、さらに換気扇までつけてあるが、効果はなかったよう。  ただ、 地面は乾いているので経年劣化と換気不足が原因と思われる。 なにせ150年も部材は換えてないのだから。

今回は防水防湿シートは使わず、湿気対策としてコンクリートを打設する。  防湿材を混ぜ込んだコンクリートもあるが高価。  防湿材としては、ポリプロピレンやシリカフュームなどが用いられる。
【予め地面に砕石を打設する】

地面はかなりデコボコしているので均す。 解体で出た砂壁や漆喰、モルタルなどのガラも再利用する。 砕石はコンクリートを砕いた「再生クラッシャラン(リサイクル砕石)」一般的。

その上にコンクリートの重さで地盤が沈まないように砕石を敷き、重いもので地面に食いこませ転圧して密着させる。

これで砕石と砕石の隙間が埋まり、安定した強い層ができる。
【砕石の上にワイヤーメッシュを配置する】

コンクリートは圧縮力には強いが引っ張り力には強くないので、補強材としてワイヤーメッシュを入れておく必要がある。 一般的なサイズは1m×2m。

コンクリートを打ち込む前に、コンクリートのひび割れ防止としてワイヤーメッシュ同士をズレないよう針金でしっかり緊結する。

必要な砕石重量は、1㎝厚で敷き詰めた場合約123kg。  コメリは税込み1袋198円 /20kgなので、7袋必要とすると1,386円。
【ワイヤーメッシュはスペーサーで地面から少し浮かせておく】

ワイヤーメッシュが流し込んだコンクリートの芯から外れていたら、コンクリートの引っ張りに耐える効果も半減する。 ただ荷重がかからない箇所はベタ置きでOK。

60mm厚にコンクリートを打つので、ワイヤーメッシュが30mmの高さになるよう、スペーサー(調整石・通称サイコロ)を入れて高さ調整をする。

HCで1個10円程度で売られているが、コンクリートで30㎜角のスペーサーを自作する。
【コンクリートの必要量と混合割合】

セメント(1):砂(3):砂利(6)の混合割合で、正味0.461m3(リューベ)のコンクリートを作ると、 水以外に「セメント」約66.5kg、「砂」約238kg、「砂利(骨材)」約476kgが必要。

コンクリートの厚みは10cmあれば割れないらしいが、予算の関係で60mm厚で流し込む。  必要経費は、約1万円。

コンクリート・ミキサー車を呼ぶと地域にもよるが、立米単価は2万円前後。  ミキサー車を横づけにできて「シュート」を伸ばせれば楽。

ただ少量の素人は時間が無駄にかかるので相手にしない業者がほとんど。
【コンクリート練は手作業だと大変】

セメントと砂を入れて混ぜ、水を入れてその中に砂利を入れて、よく混ぜたらコンクリートの完成。  あとは端の方からコンクリートを流し込んでは、コテで平らにするという作業をひたすら繰り返す。

この作業ではコンクリートを混ぜる方が、コテで平らにするのより時間がかかるので、かき混ぜ機があった方が絶対便利で楽。

DIYでも比較的簡単に施工ができる造粒ポーラスコンクリート オワコンもおすすめ。
【電動コンクリートミキサー】

大量にコンクリートを作るなら、電動コンクリートミキサーがあると便利。 Kaitouの70Lミキサーだと、Amazonのプライム会員で23,580円。

セメント(1)-砂(1.5)-砂利(3)-を入れ、撹拌し程よい粘度まで水を入れながらよく混ぜる

残りの砂(1.5)-砂利(3)-を追加し水を入れながら、ミキサーの角度を倒しよく混ぜる。
【コンクリートを流し込む】

流し込んだコンクリートをスコップで広げ敷き詰めていく。

コンクリートを流し込んだ箇所のワイヤーメッシュを揺すり、メッシュ下にも行き渡るように互いに馴染ませる。

また
【「ジャンカ」には要注意】

全体にコンクリートを流し込んだら、トンボで表面を均し骨材を沈める。  ペースト状のコンクリートの「ノロ」は、タンピングして浮かせる。

コンクリートの打設時、流し込む際に内部に空気が残ったり、一部に骨材が多く集まることでできる隙間が「ジャンカ」。 骨材同士をセメントペーストで結合するコンクリートは、 骨材の比重が異なることから、重いものは沈み軽いものは浮き上がるため分離してしまうことがある。

コンクリートが硬化し始めてから打設したり、混合時に水分が多すぎ骨材が沈降したときもジャンカが発生しやすい。
【トンボ代わりに長い材を使って仕上げ】

全体を水平に仕上げるには、出来るだけ長いトンボを使い、一気に均した方が早くてキレイに仕上がる。

このときにトンボでコンクリート表面をトントンと叩き、表面に出ている骨材を下に沈めてやる作業も行う。



【表面を綺麗に仕上げるときはコテを使う】

目立つ箇所は長いコテを使い、表面を鏡面仕上げする。

今回は見えない床下の打設なので、トンボで大まかに水平が取れれば終わり。



【隅部の仕上げ】

モルタルと違い石が入っている生コンは、柔らかいうちに仕上げる必要がある。

トロ船代わりのボード2枚を使い、それに乗って細部を仕上げていく。

トロ船を置いた箇所は多少跡が付くが、のけた後はキレイにコテで修正しておく。





古民家の基礎は柱が石に乗っているだけ

 古民家に暮らすとき不安なのが「耐震性は大丈夫?」という部分です。  なにせ現代の普通の一戸建て住宅は、ほぼ100%、ガチガチに固めたコンクリート基礎に家を固定して建てられているのに対し、 古民家の基礎は柱が直接玉石に置いてあるだけ(玉石基礎・たまいしきそ)という、「大きな家が小さな石の上にただ乗っかっている」構造なんですから......。

 ところが、ご先祖様たちが古(いにしえ)より地震国日本に建ててきた古民家は、建物全体が地面に直接固定されていないからこそ、 大きな揺れがきても足元が動き、直接建物に負荷がかかることを軽減する「免震」という性質があり、まさに地震国日本にうってつけのスバラシイ工法なのです。

 これは伝統構法といわれますが、この建築工法の耐震面の優秀性が知られるようになったのはごく最近のことで、 「家屋の土台を基礎に固定せず自由な状態にしておく」ことで、 「激しい揺れに襲われると、束が束石からズレたり、曲がったりしながら地震のエネルギーを散らして建物を守る」、 つまり今日で言うところの、免震工法とか制震工法に近い理屈で作られていたのです。

 地震で古民家に大きな揺れが襲い掛かると、まず建物が地面から浮き上がろうとする力を重い瓦で押さえ、次に、さらに揺れが大きくなったら、瓦を落とすことで建物にかかる荷重を減らし、 柱や貫が曲がったり土壁が崩れることで、「制震」します。  さらに、建物全体が地面に直接固定されていないので、大きな揺れがきても、 足元が動くことで直接建物に負荷がかかることを軽減し、結果的に「免震」してくれます。

 自分の実家も明治27年築の古民家ですが、2011年3月11日の東日本大地震では、震源地に近かったものの屋根瓦が縦に1列だけ落下しただけで、それ以外の建物被害はありませんでした。   建てられてから100年以上もたつ古民家が、幾多の大地震に耐えて現代まで残っているという事実が、「玉石基礎」は「非常に強い耐久性と耐震性をそなえている工法である」、 という証明になっているのではないでしょうか。

 現代建築が「住宅の骨組みを基礎に完全に固定して転倒を防止する」という剛構造思想に基づいて造られているのに対して、 伝統構法は「玉石の上に頑強な木造骨組みで造られた住宅を乗せるほうが地震の力を吸収できる」という正反対の発想で柔構造の家を作ったわけです。(2022.6.14)


 

コンクリート基礎工事・型枠材について

   
コンクリート基礎工事・型枠材について
【基礎立ち上がり部のコンクリート打設】


DIYではブロックを積むやり方が多いが、型枠を作ってそこにコンクリートを流し込むやり方をマスターすれば、強度的に強く、自由なサイズで作れる。

鉄筋を配置したら、コンクリートを流し込んでいく。

型枠は作業終了後コンクリートから剥がすが、小さな構造物なら問題ないが、基礎のような作業ではくっついて解体が大変。  専用の型枠剥離剤があるが、DIYでは灯油か天ぷら油を予め塗布しておく。
【基礎をつくる型枠材について】


フーチン(ベースの広い部分)のコンクリートを打って固まった後、立ち上がり(上の細い部分)にコンパネで型枠を組んでいく。

型枠材は厚さ12ミリのコンパネを使うが、コンパネの継ぎ目(ジョイント)部分にコンクリート段差ができてしまう。 継ぎ目をまたいだ箇所にコンパネの切れ端をビス留めして段差を無くしておく。

コンクリートの比重は2.3もあり、型枠に生コンを流し込んだとき耐えて壊れないように型枠の強度は絶対条件。

また、型枠下端がズレないようコンパネの切れ端をコンクリート釘で打ち止めしておく。 コンクリート釘は後でバールで抜くので、頭を数mm残す。

コンパネの表面をウレタン樹脂でコーティングされたパネコートを使うと表面の仕上がりがきれい。 ただし普通のコンパネより価格が2~3割増し。
【型枠を支えるセパレーター】


重量がかかる型枠を支えるのが、型枠巾の固定&開き止めで使う金属棒、セパレーター(通称「丸セパ」)。

コンクリートの壁厚により50刻み(単位はミリ)で、150、180、200、250...などの長さがあり、両端をネジ止めする。

「丸セパ」の取付ピッチ(間隔)は、40cm程度。 太さは8mmなので9mmの穴を開ける。 「丸セパ」は色々な種類があるが終了後先端部分を叩いて折るC型が経済的。
【桟木は必要】

桟木(さんぎ)は、型枠が垂直に立って動かないようにするため「控え杭」を打つとき、杭を型枠天端に固定させる役目もある。

コンパネに直接ビス打ちしても効きが良くない。

DIYでは全周張り巡らす必要はなく、ラインが波打っていたり段差ができそうな箇所に張る。

【アンカーボルトは型枠作りの段階でセット】

アンカーボルトは2.7m以下の間隔に設置し、端、繋ぎ目に必ず設ける。 柱が乗る箇所はズラす。 生コンを打つ前に、ネジ部にビニルテープを巻いておく。   コンクリートを入れる高さに、目印として釘かビスを打っておく。  木造建物の基礎に使うアンカーボルトは、生コンを流し込んだ直後に挿入するやり方(俗に「田植え」と呼ばれる)もあるが、 型枠作りの段階でセットしておく。

穴をあけた板にボルトを通し、板を型枠天端にビス留めし、ボルト下端は鉄筋に結束線で固定しておく。
【型枠の外コーナー固定方法】

型枠コーナーを固定するには、コンパネに縦の桟木が必要になる。

型枠の解体時は、右側の釘(ビス)①を抜けばあとは簡単に外せる。

【型枠の内コーナー固定方法】

一か所角材側から長ビスを使って打ちとめる。

両方ともコンパネ側から釘やビスで固定してしまうと、頭が生コンの中に入ってしまい取り出せなくなってしまう。

【基礎の天端高さを決める】

両脇にレーザーで目標高さに合わせた囲い材を立て、基礎コンにビス止めする。 囲い材は下穴開けて4mmビスで固定。

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感想(1件)

【「レベラー」を流し込む】

プロッぽく、天端をまっ平に仕上げたいときは「レベラー」を使う。

モルタルがある程度乾いたら、囲い材の縁一杯まで、水で溶いた「レベラー」を流し込む。

レベラーにより平準(均一水平面)になるので、上面(天端)は高さは揃う。
【モルタル施工】

施工部分が汚れていると剥離しやすくなるので、しっかりと水洗いしておく。

囲い材の縁ギリギリまでモルタルを塗り、できるだけ天端が平らになるようコテで均す。

モルタルを縁ギリギリまで盛れば、使用する「レベラー」量は減らせる。

【土台ボルト類の気密処理】

アンカーボルトには防水テープを貼り、ホールダウン金物は、コーキングを打っておく。

これだけで土台下からの空気は上がってこない。

【基礎コンの天端処理】

基礎コンが土台よりはみ出していると、水気は内側に回ろうとするので、土台が水を吸い込み早く傷む原因となる。

そのため、良心的な業者はキチンと面取りする。  これをやらないと基礎コンにあたった雨水は下に落ちず土台にまわってしまう。

近年は基礎パッキンを基礎と土台の間に挟むのが一般的だが、少しでも水気を切っておくのは大事。
【基礎パッキン】

基礎をコンクリートにする場合、湿気を避けるため土台はコンクリートに直接置かず、『基礎パッキン』と呼ばれる”黒い樹脂製の緩衝材”をアンカーボルトの位置にセットして、その上から土台で挟む。

長いタイプもあるが細切れのタイプを入れ込む場所は、柱、継手、アンカーボルトの位置に900mm間隔で入れていくが、大引きの大入れ仕口がくるところにも割れ防止に入れておく。

通常これを使う場合、土台に換気口は取らない。 また、基礎パッキン同士は連結せず離して設置することで、外気が通り抜けて床下の換気が全方向出来る。 樹脂製で劣化の可能性も考えられ、鋼製のものや連続したもの、コンクリート基礎側に「換気口」を設けるケースなど、別の材料や工法としているところもある。

基礎パッキンは基礎にも土台にも固定しないで置くだけ。 だからアンカーボルトが中を通っている必要がある。
【基礎断熱】

昭和50年代に寒冷地の汎用技術として北海道の住宅で試行・検証された、比較的新しい施工法。   立ち上がりから900mmほどの距離まで敷く。

建物最下部の基礎に断熱材を設置し、基礎からの熱の出入りを防ぐことで床下の温熱環境をコントロールするため、床下に断熱材を入れる『床断熱』に比べ機密性が高く暖かい住宅を作るのに最適とされる。






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