校長の天下り 弘済会の理事名簿
天下りには問題点があります。一つの例は、元校長がジブラルタ生命保険会社と深い関係にある日本教育公務員弘済会に天下るものです。弘済会埼玉支部の理事名簿によると理事の半分以上が元校長です。
教育公務員弘済会への天下り
校長と組合の馴れ合いによって、天下りが行われています。
弘済会の理事名簿
平成26年度の理事名簿弘済会埼玉支部の幹事・監査名簿によると、13名が元校長。7名が埼玉県教職員組合の幹部です。
日本教育公務員弘済会とは
主要事業は教育公務員に対する年金と生命保険を組み合わせた教弘保険です。教弘保険の取扱い実務については、ジブラルタ生命保険株式会社に委託しています。生命保険は長期の契約ですから、競争入札ではなく随意契約と思われます。癒着は?
ジブラルタ生命保険会社
WIKIによると、「2010年度末時点で、公立学校の全教職員93万中ジブラルタ生命加入率は約43%に達する。」これは、2000年に経営破綻した協栄生命保険の契約を引き継いだ結果です。こういう寡占状態が生じたのは何故なのでしょうか。
校長と弘済会とジブラルタ生命の関係
校長の何人かは弘済会の理事に天下りします。弘済会とジブラルタ生命は深い関係にあります。
保険外交員が学校内で営業するには校長の許可が必要です。私の教員経験の中で、ジブラルタ生命以外の外交員は、ほとんど見た事がありません。 理事に天下った元校長とジブラルタ生命の外交員が一緒に訪問する事もあります。それも、職員会議の時間に合わせて、職員全体が集まっている会議室に来ます。
教弘保険と弘済会の運営の仕組
上記の「教弘保険と弘済会の運営の仕組」PDFはつじつまが合わない所がありますが、私なりに解釈しました。
弘済会の収入の殆どは、ジブラルタ生命が行う教弘保険の配当金30億円です。千葉県の場合、教職員から (株)千葉教弘を通してジブラルタ生命に保険料が支払われ、ジブラルタ生命から弘済会千葉支部に配当金がバックされるという仕組みになっています。この配当金は本来、教職員に戻すべきですが、弘済会の事業費・本・支部の管理費に使われています。
天下りの問題点
体育出身の校長が退職後、公共の体育館の館長に就任するのは納得できます。しかし、生命保険業務などに経験の無い校長が、弘済会の理事に天下りするのは、いかがなものでしょうか。ある埼玉県の高校で、元校長の弘済会理事が職員会議の冒頭で挨拶しました。その後、弘済会の細かい事業内容については、ジブラルタ生命保険の職員に説明させました。元校長の理事がジブラルタの職員より高い報酬を得ていると思われますが、これで、良いのでしょうか。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。