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映画「羊のうた」舞台探訪〜ロケ地編〜木島平村、須坂市、長野市、上田市
私がファンであるところの、冬目景先生のコミック「羊のうた」が映画化されました。 公開2日目に新宿まで行って見て来たんですが、映画中ではロケ地の日本的な風景が印象的でした。 このロケ地は、長野県の須坂市周辺とのこと。そうと聞いたら行かずにはいられないでしょう、と、いうことで、廻って来ましたよ、「羊のうた」のロケ地。 木島平村
朝8時頃に松本を出発。長野道をひたすら北上。新潟県との県境とも遠くない豊田飯山I.C.で降りて、木島平村へ。
着いたところは、廃線になった長野電鉄木島線の終点、木島駅。
映画では、ここが高城家の最寄り駅という設定。けれども、周りを見回しても、映画に出てきたような駅前商店街は無い。映画中の駅周辺の商店街は別のロケ地か?。
須坂市
木島駅を後にして、一般道を南下。着いたところは中野市、長野電鉄の信州中野駅。
ココは映画「羊のうた」のWebサイトの制作日誌に出て来るのだが、どうも映画中に出て来た記憶が無い。もしかすると、千砂が風鈴買ってた駅前商店街がこの辺かも?… ここは空振り気味で終了。 さらに南下して、メインのロケ地、須坂市へ。 まずは、一砂の通っていた学校のロケ地を探す。映画のテロップを見てなかったもので、手がかりはたった二つ、「川の横」、「南側に山が見える」ことだけ。地図上で見当をつけておいた第一候補に行ってみる。…これは違った。川が小さすぎ。 一つが外れたので、もう一校、半ば期待しないで行ったら、これがビンゴ。
須坂市のもう一つの目的地は、いくつかの重要なシーンで使われた、神社。 これはテロップを見て覚えていたのですぐに判明。場所は、須坂市南部の小坂神社。
行ってみるとビックリするぐらい小さな、信州によくあるタイプの地域の守護神社。ぱっと見た目は何でもないんだけど、映像にすると妙に映えるんだよねぇ。まさに映像のマジック。
スタッフが泊まった宿も知ってたけど、「仮想を楽しむ」のがポリシーなので除外。 そして、目玉とも言える「高城家」のロケ地を探そうとするが…、これが手がかりが少なすぎてサッパリ。家の周りの植生からして、東側の山の際あたりだろうとは見当がつくのだが、あまりに捜索範囲が広すぎてどうにもこうにも…。 そのうちに市の資料館となって公開される(別に「羊のうた」の資料館というわけでは無くて)とのことなので、Webのどこかに情報が公開されたら検索して行ってみよう、ということで今回は捜索を断念。 ※その後、高城家のモデルとなったのは、現在の須坂市ふれあい館「しらふじ」と判明。 その探訪の様子は、「羊のうた」舞台探訪〜高城家編〜にて。 長野市
須坂市から千曲川を渡って、お隣の長野市へ。来たところは、NTT東日本長野病院。
「あの〜、すみません、病んでるんですが」 …じゃなくて。ココが映画の中で一砂が発作を出して運ばれた病院なんです。
と、この時はここで長野市探訪は終わったんですが、後日このサイトを見ていただいた方の掲示板への書き込みで、映画中で千砂が風鈴を買ったお店を教えていただきました。
場所は、市内の中央通りの旧そごうのあった新田町交差点を北に、少し進んだ所。 何しろ、映画を見てから既に1年以上経っていて記憶が曖昧になっているので、事前情報と、通りを歩いていて、ふと聞こえてきた風鈴の音をたよりにして、ようやく見つけることが出来ました。
お店の女将さんと話して、やっぱりここが映画で使われたお店と確認。 撮影は丸1日近く行われたそうで、千砂が茶碗を買っていた場面もここで撮影されたとのこと。
ああ、我ながら三次元の事象にはホント疎いですな(^^; おかみさんに許可をいただいてお店を撮影。 記念に330円の小さい風鈴を買いました。予想以上に良い音で鳴ります。 …しかし、ウチの部屋でどこにつるせば良いだろう? …PCの冷却ファンの前?(^^;
当初の探訪では、長野市から菅平高原を越えて上田市へ行ったのだけれども、ほとんど何も掴めないまま終わってしまったのだった。
しかし、風鈴のお店と一緒に、上田市のロケ地情報を教えていただいていたので、「おね☆ツイ」ツアーのついでに再挑戦しました。 やって来たのは、上田市古仁田の「故郷橋」。
「川原」のシーンで使われたはずだけど、「橋」としても使われたのだったか? 既に時間が経っている上に、ロケ時の夏と違って初春なもので、緑が少なくてどうも記憶にマッチしません。
上のアングルは、一砂が川の中でもがくシーンで使われた‥、と思うのだが? もう一つ、映画の中で八重樫が絵をちぎり捨てる橋が、上田市の「高橋」という所にあるそうですが、こちらは場所が判らずにトライ出来ませんでした。 生きている限り、機会はあると思うので、また夏にでもいずれ。
前回の探訪にて未判明だった、映画の中で八重樫が絵をちぎり捨てた橋とされる、上田市内の「高橋」。
その後、知人のH-YAN氏から情報をもらったり、色々と検索してみたりした結果、意外にも上田市街にあるということが判明した。なんと、「おね2」〜第10話のグラウンド編〜で探訪した上田市市営競技場のすぐそば、前回は知らずにニアミスしていたのだ。 そんなわけで、友人のN氏を「雲のむこう、約束の場所」の学校に案内したついでに、やって来ました、上田城下町の西の外れ、「高橋」。
橋の下を流れる川は、矢出沢川。何でも敵が攻めて来た時には橋を落として城下への進入を防ぐ備えがされていたとか。 記憶が薄れている上にDVDも買ってないため、映画中のシーンに関しては「見たような見ないような…」という情けない状態なのが申し訳ないです。 と、いうところで、足かけ3年、計4回にわたる映画版「羊のうた」舞台探訪は終わり。 さて、ところで、肝心の映画の内容なのですが、個人的には、原作の登場人物の情念に満ちた葛藤が好きなので、映画での美しくまとめられすぎた感のある映像とストーリーにはちょっと物足りなさを感じてしまったのだけど…。
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