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絵を描くことは、アマチュアにとってすばらしい趣味となります。 趣味の絵画に難しい芸術論は要りません。自分の好きな絵、面白いと思う絵、 奇抜な絵など、なんでも自由に描けばよいのです。そして自分の家の好きな場所に飾って 、自画自賛するのです。絵は仕上がった作品の出来もさることながら、制作の過程がすごく楽しいのです。世にある多くの絵画サークルはこういった人々 の集まりであり、絵画人口の大多数を占めています。
趣味の絵画に抽象画は魅力一杯です。デッサンを無視し、思いっきり羽目を外した絵も面白いと思います。写実画や人物画をきちんと描こうとすればデッサン力が必要です。これ等はよく写真と比較されますので、その際デッサンの狂が眼につきやすいからです。
抽象画とか自由奔放に描いた絵は、そうした心配は無く、むしろ見る人にいろいろ勝手な解釈を許し、夢を持たせてくれます。 自分が第二のピカソかシャガールになった気分をひそかに味わせてもくれます。初心者を一流気分にさせてくれるような芸術の世界は絵をおいて他にはありません。
とかく露骨な批評をしたがる人も、抽象画の前では静かになり、むしろ敬意を払って見てくれます。
しかし私は趣味の絵画は自分用だけとし、自作を他人に譲るのは慎重にしています。他人の目は非常に厳しいからです。私がかつて所属していたチャーチル会帯広では年一回の作品発表会
がありました。その中では一部の作品のチャリテイー販売が行われました。チャリテイー用の作品はサムホール(はがき二枚分の大きさの小品)のサイズのものを
原価に近い価格で販売するので非常に高い人気でした、しかし小額なりとも他人にお金を払わせるわけだから、買う側の目による厳しい選択を受けます。だから
独善的な絵は許されません。チャリテイーと言えども、プロと同じ姿勢で確りした絵を描かなければ買って頂けません。この行事は私にとって非常によい刺激
になりました。 2005/9/20
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