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坊中付近で藤琴線から分岐し、小比内川に沿って敷設されていましたが、その実働期間はわずか10年でした。
かつて小比内川沿いには、多くの集落が点在し、奥小比内地区には小学校の分校もありましたが、森林軌道の廃止に前後して急速に過疎化が進み、昭和48年には分校が廃校となり、廃集落や空き家も増えています。
ちなみに「小比内」の地名ですが、比内地区(現在の大館市比内)の豪族一族であった浅利則祐が、弟(勝頼)との勢力争いに敗れて1562年に自害に追い込まれたため、領地を追われた子孫と家臣が逃げてきてこの地に土着したことに由来しています。

路線概要

区間:坊中〜小比内
規格:2級線(森林軌道)
動力:(不明)
軌間:762mm
距離:6.7km
開設:昭和22年
廃止:昭和38年8月

廃線跡


藤琴線との分岐点付近です。

左に分かれる道が小比内線です。

小比内地区へ抜けていたトンネルで、正式名称は「小比内林道第一号隧道」といいます。

現在のトンネルは、軌道が通っていた当時のものではなく、路線が廃止となった直後に改修され、昭和38年12月に竣工したものです。

トンネルを抜けた後は、小比内川に沿って敷設されていて、現在も林道として跡を辿ることができます。

▲TOP2013/6/29撮影
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