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杉沢線の起点であった杉沢貯木場の跡地です。
かつては大量の材木が山積みにされていましたが、現在は広大な更地となり、売地となっています。
森林をイメージした模様の鉄門だけが、ここが貯木場であったことを物語っています。 |
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杉沢貯木場手前の廃線跡で、舗装された小道となって残っています。
奥の山の上に見える塔は、秋田県営の杉沢発電所で、昭和41年12月に開設されたダム水路式の発電施設です。
杉沢線の廃止は昭和46年なので、5年間はあの塔を遠くに見ながら走り続けていたことになります。 |
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杉沢集落を抜けた廃線跡は、水田の中を舗装された小道としてまっすぐ延びています。
この先(手前側)は、現在の県道15号線と合流しています。
奥に見える家並みが杉沢集落です。 |
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杉沢集落を出てしばらく県道15号線を進むと、馬場目川を渡る不思議な橋に出会います。
橋は車線ごとに架けられており、左側の橋の親柱には「五城目営林署」「昭和38年12月竣工」などと書かれていました。
杉沢線の運行は昭和16年から昭和46年なので、この橋は林道として建設されたものと思われます。 また、右側の橋については特に記載などはなかったのですが、見た目からしてさらに後から架けられたものと推測されます。 |
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橋の上から何気なく川を覗いてみると、かなり年代物の橋脚が2本そびえ立っていました。
現在の道路橋の竣工年から察すると、この放置された橋脚こそ杉沢線の跡であると思われます。 |
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馬場目川に沿って県道を南下し落合地区に近づくと、再び橋が現れます。 欄干を見ると「昭和41年5月竣工」と書かれていました。
竣工日は道路としての開設日と考えられるので、周辺に杉沢線の橋が別にあったと思われますが、残念ながら発見できませんでした。
なお、この橋を渡った先から大倉又線が分岐していました。 |
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大倉又線です。
この先7.9kmまで延びていましたが、昭和44年に廃止されています。 |
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落合地区を過ぎて蛇喰(じゃばみ)地区を通り北ノ又地区に入ると、赤い色の北ノ又沢橋が姿を現します。
この橋の竣工年は昭和42年10月で、親柱に「五城目営林署」と書かれていることから、林道として架けられた橋であることがわかります。
ここから杉沢線はさらに奥地へと進み、水無線も分岐していたと思われますが、この先は非舗装で落石も多いため危険です。 |