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龍潭と首里城
『 もう一度会ってみたい人 』
2019年10月31日(木)No.172号
我家の朝は6時に目覚まし代わりにラジオのスイッチが入る。2019年10月31日(木)朝のニュースで沖縄の首里城が燃えていると報道している。先月に訪問をしたばかりなので、記憶がまだ鮮明に残っている。夕方のニュースでは上空からの映像もあり見るのも辛い、まさかのニュースであった。
車窓からの首里城→
先月の沖縄訪問は“ゆいレール”が路線延伸するので、事前に乗車しに行った時、最初に訪問したのが首里城であった。帰りも“ゆいレール”に乗車したが、車窓からは首里城が良く見えた。次の儀保駅で降りて首里城の写真を駅のホームから撮っていたら、駅の掃除をしていたおばさんから声を掛けられた。
←ライトアップした首里城
『首里城の写真を撮っているのですか』「そうです」と言ったら、『夜ライトアップされるのを知っていますか』「いいえ」『この駅から見るライトアップされた首里城は美しいですよ、是非見に来て下さい』との事。そこで早めにホテルのチェックインを済ませ、ライトアップされた首里城を見に行く事にした。丘の上に建っている首里城は案内通りに美しかった。
守礼門(しゅれいもん)→
次の日には“ゆいレール”各駅の写真を撮り、最後に首里駅に行ったら、昨日儀保駅で掃除をしていたおばさんが、今日は首里駅の掃除をしていた。昨日の事を覚えており、気軽に話しかけてきた。
←歓会門(かんかいもん)
『どちらから来たのですか』と聞くので「東京からです」と言ったら、おばさんは『月一回東京へ行っている』との話しである。「東京にお子さんか、誰かお知り合いの方が居るのですか」と聞くと、自身の『個展を出している』との話である。
広福門(こうふくもん)→
ホテルに戻り、あのおばさんの事が気になって来た。もしかしたら、今人気の“自撮りおばあちゃん”かもしれないと思った。しかし“自撮りおばあちゃん”は89才で熊本県在住だから違うと思うが、顔は似ている。
←御差床(うさすか)国王の玉座
私が見る限り70歳代に見えたが、駅の隅々まで綺麗に拭き掃除をしながら、毎月東京に行き自身の個展を継続させるのは大変である。前向きな考え方をしてボケはなく、話をしていると勉強になる事を話してくれるので、急に尊敬出来る人に思えてきた。
首里城正殿の模型→
もう一度お話をしてみたいと思い、次の日は沖縄最終日であるが、“ゆいレール”のどこかの駅で働いているかもしれないと思い、探してみたが会えなかった。帰りの飛行機の時間も近づいて来たので、今回は諦めざるをえなかった。
←西のアザナ(展望台)より見た正殿
首里城の火災で、あのおばさんの事を思いだしたが、近い将来、延伸した“ゆいレール”を再訪問して、もしあのおばさんに会えたら、個展の事とそれに対する努力等の話を聞いてみたいと思っている。“もう一度会ってみたい人”である。
国営昭和記念公園内のダリア→
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