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ひたちなか阿字ヶ浦駅近くの民家

一部損壊の家


2011年 8月 3日(水)No.74号


『 義援金の支給方法 』


2011年8月3日(水)東日本大震災の影響で線路が破壊された、“ひたちなか海浜鉄道湊線”が全面復旧したとの事で訪問をした時、鉄道は全面復旧したが周辺の民家は応急手当のみであった。家の修理等はほとんど行われていない、修理する職人がいないのか資金面か分らない。

ちなみに、“ひたちなか海浜鉄道湊線”は全面復旧に3億円との見込みであった。茨城交通が赤字で手放し2008年に第3セクターとしてスタートしたばかりである。手元資金として余裕はないが、沿線住民の声、国の復旧費用補助率引き上げの期待等、苦渋の決断で前面復旧に取り組んだとの事。

訪問記『“ひたちなか海浜鉄道湊線”』はここをクリックして下さい。

個人の場合は地震保険に入っていても、今回の様に大規模となると保険金として支払われる総額の上限が5兆5千億円と聞いているが、内容を踏まえて按分すると僅かになり、家の修理は無理である。

その様な状況下では、義援金だけでも直ぐに欲しいと思われるので、調べてみたら被災者への配分は大変な作業があり、今回見た一部損壊等は相当遅れる模様である。一刻も早くと言う建前であるが、それ以上に公平性が求められ、義援金額と必要とされる金額がそろわないと按分が出来ないと言う事になる。1回目として一部支給されたが大半が、2回目・3回目となっている。

確認の為、義援金と寄付金に付いて、日本赤十字社のHPより次の様な説明がある。
『日本赤十字社では、義援金を「国内で発生した災害による被災者の当面の生活を支えるために市民の自発的意思によって寄託された金銭」と定義しています。したがって、日本赤十字社の事業そのものに対する寄付である「寄付金(社費)」とは、その性質や使途が異なります。 寄付金(社費)は、寄付の際に指定された事業のために使われますが、義援金は、災害により生命・財産に大きな被害を受けた方々に対する慰謝激励の見舞金の性格を持つもので、受付けた義援金は原則として全額被災された方々に迅速かつ公平に配分されます。』

つまり、義援金は被災者に対する生活支援として全額支給される。
寄付金は災害復旧及び復興事業の活動支援金となる。

義援金は多くの団体で受け付けているが、被災された方々へ公平に分配する為には1か所に取りまとめる必要がある。その為第三者機関として、被災自治体、日本赤十字社、報道機関などで構成される義援金配分委員会が設置され、配分基準を作成し被災者に配分をされる事になっている。

今回は第一回目に死者・行方不明者1人当たり35万円・全壊家屋35万円・半壊18万円とする配分基準で支給されたが。テレビ等のニュースを見ても被災者の不平不満はスピード感の無さに怒っている。

もしかしたら最初の第一回目に避難生活者へ一律一定額を全員に支給し、第二回目以降に被害内容を勘案して配分をした方が良かったのではないか。自然災害に見舞われ身体一つで避難生活が始まった方々にとって、現金の持ち合わせは当然ないので、義援金は有難いと思われる。第一回目で義援金が受けられる人と、受けられない人が同じ避難所にいたら不満が出るかもしれない。難しい判断であるが義援金は善意のお金なので有効に利用されて欲しいと思う。



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