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<環境問題>
1.森林破壊

 肉食をすることが森林破壊、砂漠化につながります。家畜を放牧するための森林伐採、過放牧により耕地が荒れるためです。
 世界の森林面積は、総面積の約30%です。森林面積は1990〜2000年の間に9400万ha減少しました。実に、日本の国土面積の2.5倍の広さです。特に、ブラジル、インドネシアの減少が著しくなっています。ブラジルでは世界一牛が飼われていて、豚も世界第3位の飼育数です。
 ブラジル、中南米はアマゾンを有する諸国です。安い肉やハンバーガーを生産するため、つまり家畜を放牧するためにアマゾンなどの熱帯雨林が破壊されているのです。このようなブラジルやアマゾンのような状況は世界中にあります。
 また、砂漠化の主な原因の1つは過放牧にあります。
 アメリカの穀倉地帯では耕地が乾燥化し、地下水が枯渇化しています。
 
 ハンバーガーを1個作るのに、5平方メートルの森林が犠牲にされています(この数値はもっと大きいのもあります)。1個100円前後で売られていますが、森林や環境などのコストを考えると、本当のハンバーガーの値段は1個当たり、何百万円になるともいわれています。
 私たちが何も気にせず、食べている肉やハンバーガーがアマゾンなどの熱帯雨林を犠牲にして作られているのです。


2.地球温暖化

 地球温暖化の原因となる温室効果ガスには二酸化炭素、メタン、一酸化炭素、フロン、代替フロン、亜酸化窒素などがあります。これらは私たちの生活と深く関わっているのですが、肉を食べることも地球温暖化と大きな関係があります。
 牛などの反芻(すう)動物は、えさの消化の過程で、メタンガス(ゲップ)を排出します。地球温暖化の約20%はメタンガスによるものです。そのメタンガスのうち、約15%が家畜によるものなのです。また、メタンガスは排泄物からも出ます。

 さらに、地球温暖化に肉食が貢献しているのは、メタンガスだけではなく二酸化炭素もあります。それは、トラクター・コンバイン、農薬や種子散布の飛行機、農薬・化学肥料を製造する時に排出される二酸化炭素、穀物や肉の輸送に伴う排出、スーパーや輸送の際の保冷に・・・など、様々なことが考えられます。
 日本ではフード・マイレージの距離が長くなっています。平成15年の環境白書によれば、5千億トン・キロメートルで、人口1人当たり韓国の約1.2倍、アメリカの約7倍であるといいます。特に穀物のフード・マイレージが長く、その多くは家畜の飼料によるものです。

 そして、森林破壊にも貢献している肉食は、森林伐採による二酸化炭素の放出や土中にあるメタンを放出させるのです。また、森林減少に伴い、二酸化炭素の吸収源をも減少させるのです。


3.日本の糞尿汚染
 家畜の出す糞尿が公害問題や、汚染の原因になっています。悪臭、水質汚濁、農業被害、害虫発生、騒音などがあります。
 家畜は人と比べて、排泄物の量も汚れの度合いも違います。牛や豚は人間の何倍もの排泄物を出します。特徴として牛は排泄量が多く、豚や鶏は汚れの度合いが大きいのです。鶏は人よりも排泄量は少ないのですが、汚れの度合いが大きく、頭数も2倍以上です。これら家畜の出す糞尿が環境に負荷を与えているのです。
 産業廃棄物の種類別排出量の割合(1999年)では、汚泥につぎ、「動物の糞尿」が2位で23%を占めています。また、畜産に関する苦情件数(2000年)は2719件にものぼっています。


4.水の隠れた輸入(バーチャルウォーター、仮想水、間接水)

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