D23 黒にんにく発酵器 (2021.9. 20) | |||||||||||||
黒にんにくは生のにんにくを発酵熟成して黒くなったもので、にんにく臭はなく、栄養価が格段にアップした話題のアンチエイジング食品です。 栄養価だけじゃなく価格もアップ (^_^;; 近所のスーパー調べ、税抜き価格 ↓
その製造法は乾燥させた生にんにくを高温で2、3週間発酵させるだけです。 専用器も市販されていますが、ネットには家庭内での作り方がいろいろ紹介されています。 炊飯器の保温機能を使う方法がもっとも簡単そうですが、長期間専用になるので買替時くらいしか適用できそうもありません。 以前作成した燻製器が使えそうですが、図体がでかく運転期間が長いので電気代が嵩みそう。 そこで、温度コントローラをそのまま流用して断熱性能を考慮した小型専用器を別途作ることにしました。 電気コンロに外箱容器を被せる方式が取り扱いも容易でサイズ的にもピッタリです。 結果、9mm厚合板で縦・横・高さ20cmの枠と上蓋を作り、外側に発泡スチロール板を貼り付けたものが出来上がりました。 但し、上蓋の合板は早々に熱で歪んでしまったので、余っていた8mm厚の人工大理石板に交換しました。 内部は電気コンロの上に均熱板としてのアルミ皿を乗せ、中段ににんにくを載せる竹の”巻きす”を置きます。 制御用温度センサーは巻きすの直上に正面から差し込みました。 初めに空運転で温度制御特性を確認しました。 コンロは内側300Wの約70%出力の条件で運転した結果、温度は5℃の範囲で制御できることと、ON-OFF制御のONの時間は全体の約10%で済むことが分かりました。 1日当たりの消費電力量を算出すると、(300W ×70% × 10%) × 24hr = 504Whで、昼夜連続運転しても1週間の電気代は概算で100円以下で済みそうです。 ヤレヤレ その後、連続運転(空焚き)を1週間して問題ないことを確認して、いよいよ63℃設定で試験生産です。 最初は見事に失敗・・・3日目にチェックしたら水分が飛んで歯が立たないほど硬くなっています。 そこで第2弾として、ラップあるいはアルミ箔に包んで実施した結果、グラフのような重量変化で、試食したところ市販品と全く変わらない黒にんにくができあがりました。 尚、試験生産中に温度が90℃以上まで上昇したことがあり、原因を調べたら温度センサーの結線不良でした。 うひょー、危ない危ない! コンロが入りっぱなしになり本体が焦げちゃう! 夜間も連続運転なので、不測の事態に備え109℃の温度ヒューズ回路を容器内に組み込みました。(右図の青回路) さー、本生産です! スペイン産のニンニクを8個、一個づつラップで包んで、設定温度63℃(実温62〜67℃)で発酵熟成開始です。 中国産は粒が小さいし、安すぎてチョット心配、、国産は加工品にはもったいない。 途中で適宜出来具合を確認して3週間で取り出し、1日陰干ししました。 にんにく臭は全くなく、甘酸っぱい香りでドライフルーツのような食感、いくらでも食べられそうです。 毎日一片を食べてますが、なんとなく元気になったような・・・・・この手の食品は、この”気持ち”が一番大事なんですっ。 ●概略予算 新たに購入したのは109℃ペレット型温度ヒューズ2本セットで280円 その他、手持ち品で電気コンロ、温度コントローラー、合板、発泡スチロール板、パッキン、木ねじ、電気ケーブル、プラグとコンセント等 |
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