J31 <研磨・切削> サンダー | ||
サンドペーパー関連の治具です。 と言っても、あまりに当たり前すぎるというか実際に市販されているものばかりです。 まぁ、手作りの楽しみ自体が目的であることと、おまけで若干の経費節約(になってるのかな?)になればもうけものです。 目次ページに書いた”臆面もなく”の面目躍如ですね。 J31-1 平型サンダー J31-2 スピンドルサンダー J31-3 円盤型サンダー J31-4 ディスクサンダー |
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J31-1 <研磨・切削> サンダー → 平形サンダー (2013.10.26) | ||
見ての通りです。 よく使用するのが替刃式サンダーで、荒目、中目、細目を揃えましたが、刃は2本のビスで固定する単純な方式なので、ハンドル2個は端材で作成しました。 小物用としてサンドペーパー用ホルダーも作成しました。 サンドペーパーの固定は側面に木ネジで留める方式でしたが、サンドペーパーは数回使うと目詰まりで使えなくなってしまい交換が結構面倒だったので、ダブルクリップ方式に改良しました。 番手は#60、#120、#240、#320の4種類を揃えています。 ところで、ペーパーホルダーのサイズはサンドペーパーを等分できるサイズを基本に決めており、これは2L8Sサイズです。 2L8Sサイズ? 何のことかわかりませんが、実はペーパーの縦方向を”L”、横方向を”S”と呼称し(もちろん勝手にですが)、2L8Sとは即ち、使用するペーパーサイズが縦方向の1/2(139.5mm)×横方向の1/8(28.5mm)の意味なのです。 少しの無駄もなく使おうとの小市民のささやかな知恵ですね(笑)。 学研のDIY雑誌「ドゥーパ!手作り週末木工2016-2017(2017年5月発行)に紹介記事が掲載されました。 こちらです。 |
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J31-2 <研磨・切削> サンダー → スピンドルサンダー (2013.10.26) | Top ↑ | |
凹面研磨用サンダーです。 全ネジ(サイズはM8とM6)に接着剤を塗布しながら紙を巻きつけ、さらに端部には瞬間接着剤を染み込ませて補強しました。 最も径の大きなものは円周部にゴムシートも巻きつけました。 実は自転車の使用済みチューブを被せてみたらピッタリだったので・・・。 電動ドリルに装着して使うだけなら、サンドペーパーは巻始めを両面テープで留めるだけで問題はないのですが、そのまま手にもって使用することも多く、その場合には巻終わりも留めないとうまく使えないので、結果的に巻き終わりも両面接着テープで留めています。 ちなみに、サイズは大が4S2L(31mmφ)、中が4S4L(18mmφ)、そして小が4S8L(6mmφ)ですが、小はその直径から明らかなようにサンドペーパーを直接M6全ネジに巻き付けているだけです。 (サイズの4S2L等についてはJ31-1参照ください。) |
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(2015/6/19 追記) 刃研ぎ器を検索してヒットした武藤氏の万能刃物研ぎ器のページに紙やすりホルダーも載っていました。 こちらです。 今まではスピンドルサンダーのペーパー交換は都度両面テープで貼り付けているので面倒だったのですが、この点武藤式は非常に簡単に交換可能で早速コピーさせていただきました。 駆動軸に電動ドリルの六角ビットを使うために、最初に丸棒に7mm+αの穴を開けます。 穴のサイズを大きくしすぎると空回りしてしまいますので注意です。 丸棒の中心に中心軸がずれないように穴を開けなければなりませんが、ドリルを横に固定して丸棒をドリルビットに押し込む方法で加工しました。 念のため穴開けは両側から半分ずつ開けています。 次いでテーブルソーで縦にスリットを入れました。 サンドペーパーの幅はペーパー短辺の1/4サイズ(約57mm)でスピンドル本体は60mm長さに統一し、丸棒直径は在庫端材から18,26,40mmを選択しました。 この方式ではスピンドルの小さい径には限度があり、もう少し小さいのもほしいと考えていたのですが、ネットを探していたらイスアキラさんのスピンドルに行き当たりました。 早速これもコピーさせていただきました。 コピーばかりでスミマセン。 でも先達の良いものはどんどん真似しましょう! 真似のなかから更なる工夫も生まれてきます。 10mmφ×80mmLのアルミパイプに60mm長のスリットを入れ、ペーパーを差し込んでM10の長ボルトを時計方向にねじ込んでいます。上の写真の左端です。 アルミパイプの一部にスリットを入れるには四苦八苦しましたが、結果的には1.5mmドリルで連続的に穴を開けそれらをダイヤモンドやすりでつなぐ、知恵も工夫もない原始的な方法でクリアしました。 通常は電動ドリルを作業台の足に固定して使っていますが、本スピンドルは構造上若干の回転軸のブレが発生するものの想定内で特に気になる程ではありません。 一方、サンドペーパーの折曲げガイドを3mm厚のアクリル板で作りました。 幅はサンドペーパーの1/4サイズに合わせ、赤いラインは各サイズのペーパー全長、黒いラインはそこにペーパーを合わせて端部を折るようにしました。 ペーパーを折る端部はアクリル板を鋭角に落としています。 使用しないときにはペーパー番手の#80と#120でそれぞれ丸棒に通して吊り下げるエコ収納です。 武藤さん、イスアキラさんありがとうございました。 |
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(2016/11/26 追記) 現状のスピンドルサンダーはいろいろと不備な点をだましだまし使っていたのですが、やはり気になってきました。 即ち、軸のブレ、軸の空回り、ペーパーホルダーの偏心、サンドペーパーの緩み等で、今回これらの問題点を改善しました。 ホルダーの改良点は以下の通りです。 軸穴は6角ビットに合わせて6角形にして空回りを防ぎ、軸穴が完了した後に木工旋盤で表面を切削して偏心を修正、そしてペーパーを留める機構は傾斜溝方式を考案しました。 六角穴の加工は、六角ビットを切断して先端に浅い溝を切った専用工具を作成しました。 ホルダーの丸棒に6.5mmの穴を開けた後に、専用工具を何回か金槌で打ち込んで切削整形しました。 ペーパー留めの傾斜溝方式は、回転方向は規制されますが、ペーパーの交換が簡単で使い勝手は良好です。 溝幅は最適値が1mm程度と考えたのですが、適当な工具がなかったので1.6mmの丸ノコで溝を入れました。 ・・・が、やはり若干緩め。 ペーパーが外れることはないのですが、軸方向にずれることがあります。 対策として、購入して結局使っていなかった液体ゴムをペーパーの溝に挟み込む先端部に塗布することで解決しました。 (写真のペーパー先端の白い部分が塗布した跡) 次いで軸のブレ対策です。 ホルダーの改良で、軸とホルダーが密着し、加えてホルダーの偏心が解消されたことでほとんどブレもなくなったのですが、ここは念のためドリルスタンドを使い現状の片持ちから両持ちとすることにします。 ベアリングを埋め込み、側面に集塵ポートを設置したベース板を作成しました。 ドリルスタンドの固定するためのボルトを併用して、作業台に一括固定し、ベアリングにスピンドルサンダーの軸を落とし込みます。 スピンドルサンダーとして使う際に吸入パイプを集塵ポートに差し替えます。 但し、サイズの大きなドーナツ型の内側の加工はドリルスタンドの支柱が邪魔して対応できませんので、従来の下から突き出す片持ち方式も残しておくことにします。 むふふ、これで懸案事項は全て解消。 (^^) 「これが最終バージョン、これが最終バージョン」と呪文を唱えつつ使うことにします。 学研のDIY雑誌「ドゥーパ! No.118 (2017年6月発行)」に紹介記事が掲載されました。 こちらです。 |
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J31-3 <研磨・切削> サンダー → 円盤形サンダー (2013.10.26) | Top ↑ | |
スポンジ基材のサンダー、あるいはスポンジ状サンダーがいろいろと市販されていますが、いずれも曲面磨きにとても有用です。 のほほん木工房さんのHPで紹介されていたスポンジサンダーをそのままコピーさせてもらいました。 サイズは直径32mm、53mm、そして93mmの3種類を作りましたが大変役に立っています。 ありがとうございました。 サイズはいかにも意味ありげですが、全くのカンジニアリングです。 |
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J31-4 <研磨・切削> サンダー → ディスクサンダー (2018.10.28) | Top ↑ | |
TRITON社製のテーブルソーに取り付けて使用するディスクサンダーが手に入りましたが、直径が190mmで手持ちの丸ノコテーブル(ブレード径が165mm)では使えません。 そこで電気ドリル、あるいはボール盤に取り付けて使用することにしました。 ディスクは2mm厚のアルミ製で中央の取付け穴は直径20mmだったので、M6のボルトナットを回転軸として使うために、同じ厚さのアルミ板で、アダプターと押え板を作りました。 押え板の内側には滑り止めを貼りました。(写真の押え板の黒面) 電気ドリルを横に取り付ける台は既に作成済み(J13)ですが、これを活用して更に作業テーブルを追加して縦型サンダーとして使えるようにしました。 作業テーブルは吸塵ポート付きの単純な箱で、天板は余っていた人工大理石板です。 ←組立前 組立後→ 一方、作業スペースをとるため回転軸を長くしてボール盤に取り付けて、横型ディスクサンダーも試してみました。 回転軸を長くしたので、軸のブレを防ぐために軸下端はスピンドルサンダー用のベアリングに押し込むことにします。 更に、集塵フードを通常の穴開け加工、スピンドルサンダー、そしてディスクサンダー全ての作業に対応で来るように改良しました。 ボール盤作業台の上に適当な厚みのスペーサーを置いて、ディスクサンダー用作業台を載せます。 ディスクには番手が異なるサンドペーパーを表と裏に貼りつけますので、状況によって縦型と横型、ディスクの裏表の交換をすることになります。 まぁ、面倒ですが無いよりはましでしょう! ・・・・と考えることにします。 |
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