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J42 <穴開け> 垂直穴開け  (2013.11.8)

 ドリルで苦労することのひとつが垂直穴開けです。

 ボール盤、あるいはドリルスタンドであれば問題はないのですが、これらが使えないケースもあり、いままで試してみた方法についてご紹介します。

 
・・・・ どれもよく知られた方法ですので、皆さんすでに試みているとは思いますが・・・・・


(1) 補助治具

 ボール盤で予め角材に垂直穴を開けておくことで、垂直穴開けガイドとして使います。
 徐々にガイド穴が広がってくるので適当に更新する必要があります。
 最近は下に挙げる方法に移行して、あまり使っていないのが実情です。

 ボール盤は持っていないので、端材を適当に組み合わせ、ホームセンターのボール盤を借りて穴を開けました。


(2) アクリルミラー

 穴を開けたミラーを板材の表面にピッタリと合わせてドリルを使用する方法で、ドリルの実像と鏡像が直線になるように保ちながら穴を開けますが、人間の目は精密でちょっとの傾きでも分かりますから、思った以上に正確に垂直な穴が開けられます。
 板材が傾いている場合でも、ミラーをピッタリ合わせられさえすれば使える方法です。
 固定にはクランプ、あるいは両面テープを使っています。


(3) ドリル本体に水準器

 ドリルに水準器を直接貼り付ける方法ですが、これはドリルがそのような形状、すなわち背面が軸と直角な平面じゃないと適用できません。

 更に軸と平行な平面があればそこにも水準器を貼り付けることで、例えば板の木口から板に平行な穴を開けることもできます。


 言うまでもなく板材は水平面に置かれていることが大前提です。

 最初に購入したインパクトドライバーが、意図したわけではないのですがまさにこの形状条件を満たしており、背面と上面に水準器を貼り付けて試してみましたが、これはジグを必要とせずすこぶる手軽な方法です。

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 お手軽さから本法を多用していたのですが、ついに充電池の寿命が尽きてしまいました。 
 充電池のスペアを探したのですが、銘板は剥がれておりメーカーも型式も記憶になく、結局諦めて別途新品を購入しました。

 新たに購入したインパクトドライバーは形状的に無理があり水準器は取り付けてないのですが、古機の手軽さが忘れられず、ACアダプタ(12V/5A)をネットで購入して直結しました。
 むふふっ、と笑いを噛み殺してスイッチをぐいっと押し込んだら、なっ、なんと動かない。
 いろいろやってみてわかったことは、アダプターは瞬間でも最大電流に達すれば動かなくなり、購入したアダプタの出力ではモーターの起動電流をカバーしきれなかったのが原因だったようです。 
 結局、スイッチをゆっくり押して最大回転数まで上げてからならなんとか使えました。
 やれやれです。
   
            


  (2017/6/19 追記)

 水準器を直接貼り付けるのは形状的に無理と決めつけていた電気ドリルですが、なんと頭が固かったことでしょう!

 この度、従来から手元にあったボンドウッドエポキシで簡単にできてしまいました。
通常の接着剤が粘度が低すぎると最初から諦めていたんですね。

 ウッドエポキシは粘土状なので水準器を自由に固定でき、硬化時の肉やせがなく、ほとんどの材料に使えます。


 水平位置に接着する手順は以下の通りです。

@ドリルにロングドライバービット(あるいはドリルビット)を装着して、ビットの水平を水準器で確認してドリルの位置を確定する。 
写真では下に端材を置いて調整しています。

A本体の適当な位置にウッドエポキシで水準器を接着する。

        

 
 垂直位置ではドリルホルダー等でドリルを垂直に保持して丸型水準器を接着します。
この場合もドライバービットの垂直を水準器で確認するのは言うまでもありません。

 ”できてしまえば当たり前”の典型的な例でした。


 
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