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J52 <測定・けがき> 刃高ゲージ  (2013.11.20)
 
 テーブルソーの刃高を調整するためのゲージです。
溝を切ったり、ほぞ加工には必須です。

 最初はスコヤを使ってましたが、やはり精密な調整には無理があります。
ネットを覗くといろいろなゲージが紹介されています。
それらを参考に自作しました。



 スコヤを利用した刃高ゲージで、概要は以下のとおりです。

・ 測定精度はゲージのスコヤを挿入する部分の加工精度でほぼ決まりますが、木製なので湿気で滑りが緩くなったりきつくなったりすることが予想されます。
 そこで内側に微小磁石を埋め込みました。
 スライドが安定し、任意の位置で止めることができ、且つガタつきは無く予想通りの効果が得られました。

・ 刃の当たる面(検知面)にはアクリル板をビスで取り付けました。
 検知面の保護とともに、面の水平を紙を挟んで微調整しています。

・ スコヤの転倒防止用のハカマ(脚)を作り、使わない時にはゲージに磁石で留めておくようにしました。
 ハカマの内面に磁石を埋め込み、使用時に簡単に外れないようにしています。

・ 目盛はスコヤのメモリをそのまま使いました。
6cmの位置が基準になりましたが、カーソルの基準線はアクリル板にメンディングテープを貼って鉛筆で基準線を引いた後、またメンディングテープでカバーしました。
 この方法は良い点は納得いくまで何度でもやり直せることです。
    
 最初は0.1mmまで設定できるように副尺を印刷してアクリル板に貼ったのですが、ちょっと遊びが過ぎたようです。
 そんなに精密な調整は実際には不必要で、ただ分かりにくいだけだったので、結局基準線一本にしました。


 ”磁石だらけ”になりましたが、全て手ノコ治具の切込み深さ調整治具(J24-2)で使ったのと同サイズの磁石です。


(2015.5.17 追記)
 
 トリマーテーブルを作成して使いだしたら、刃高の調整はテーブルソーと比較して、使用頻度と求められる精度は大幅にアップしました。

 そこで副尺を見やすくして復活させることにしました。
 プリンターで透明フィルムに印刷し(文字は鏡文字)アクリル板の裏側に貼って、その上から印刷面保護として副尺部に白フィルム、スコヤスケール部にはメンディングテープを貼りました。

 副尺は読み取り精度を0.1mmとし、19mmを10分割しています。
副尺の目盛は、(目盛数の倍数-1mm)/目盛数となりますので、例えば0.05mm精度の目盛の場合は目盛数は20となり、19、あるいは39、あるいは59mm、・・・を20分割します。



(2015.7.19 追記)

 梅雨空で雨が1週間ほど続いたある日、刃高ゲージを取り出して使用しようとしたら、なっ、なんとゼロ点がかなりズレているではありませんか。

湿気で木が膨らんだのが原因で、副尺は完全に意味をなしていません。
 
 うぅー、こんなに膨張するんですね。


このままボツにするのも忍びなく、スケールの一部を切り離して全体を2枚重ねにすることで都度ゼロ点設定できるようにしました。

 何だかんだとやってるうちにスケールがスリ傷だらけになってしまいました。(泣)


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