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J53 <測定・けがき> 芯出しゲージ  (2014.8.22)

 丸棒の中心を簡単に見つけるための治具。
センターファインダー、センターゲージとも呼ばれています。

 ネットを覗くと、直角定規(曲尺)の交差部から45°の角度で内側に別の直線定規を取り付けた傘型の治具、あるいはその応用形がいくつか散見されます。

 アガチス材で直角定規を作り、余っていたプラスチック定規を木ネジで取り付けて自作しました。
使い方はいたって簡単で、丸棒に直角定規を当てて線を引き、更に丸棒を回転させて同様に線を引きその交差点が中心点です。

 一個あると何かと重宝します。

   



 ところでアクセサリーのきのこを作るときに傘の中心に柄を差し込むための穴を開けますが、胴が膨らんだ太鼓型で且つ径が小さいことから、前述の治具はほとんど使い物になりません。

 もともとそんなに精度は要求されないので目測でやっていたのですが、結構芯がずれてしまうことがあります。
(手作り丸棒で若干歪んでいるせいかな? それとも老眼のせい・・・・?)

そこで作成したのが簡易芯出しゲージ2号。

 約1mm厚のサンドブラスト風処理されたPPシート(ノートの表紙だったもの)に同心円を描き中心に穴を開けました。
同心円は、直径が(10,20,30,・・・・)と(15,25,35mm,・・・・)の2系列を同じシートに直接鉛筆で描き、透明テープでカバーしました。

 千枚通しを使い、マーキングとポンチングを一回で済ましてしまう優れものです。

 

 検証のために12から40mmφの丸棒にゲージ2号でポンチング後、ゲージ1号で線を引いてみましたが、
満足できる精度で効率は格段に上がりました。

 尚、断面が不定形の枝(上段2本)や斜めに切断された丸棒(断面が楕円)のおおよその中心(重心)を求めるには2号の方が実用的です。

(^_^;;

 
  

(2014.9.21 追記)

 芯出しゲージ2号をしばらく使いましたが、基材に円が鉛筆で直接描けるサンドブラスト風処理PPシートの選択は間違いでした。
 やはり光の加減等で下の丸棒が微妙に見えにくいのです。
(老眼のせいではありません。為念)


 そこで平行線定規と同様の方法で透明アクリル板に透明フィルム(エーワンの透明フィルムラベル)に印刷して貼り付け、その上から更に透明保護フィルムを貼り付けました。

 尚、同心円は直径が5mm間隔で最大50mmまでとしました。

 やれやれ・・・・


 学研のDIY雑誌「ドゥーパ! No.118 (2017年6月発行)」に紹介記事が掲載されました。
こちらです。



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