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J56 <測定・けがき> センターラインマーカー  (2015.9.3)

 いろいろな方が自作しているセンターラインマーカー、板の長手方向の中心線をけがく治具です。
 ひとつあれば重宝するので皆さんも作ってみたらいかがでしょうか?

 理論的には”大は小を兼ねる”治具なのですが、使いやすさと精度を考えるとやはり数サイズあった方がベターです。
 幅が狭く長さが短い板の場合、フェンス間距離が相対的に大きいとフェンスが木口からはみ出してしまいます。

 例によって省スペースタイプを考えた結果、ひとつの治具に4つのサイズを詰め込んだものになりました。

 簡単な展開図を載せましたが、ツウバイ材をよく使うのでそれを基準に寸法を決めました。


           
 
 作成手順は、

@ 21mm角の角棒に直径7.5mmの穴を開け、フェンスとして直径8mmの丸棒をを打ち込み接着

A フェンス間の中心に1.5mmドリルで貫通穴を開けてから反対側から使用するビスに適合する下穴を15mm程度の深さで開ける

B 皿取りしてから20mmビスをねじ込み、ケビキ針となるネジ先端をごく僅か突き出す

C 目安としてフェンス間隔をそれぞれの面に書込み

 精度アップのためにフェンスとケビキ針は直線状に並んでいることと、当たり前ですがケガキ針を正確にフェンスの中央にセットすることです。

 使い方は言わずもがなですが、フェンスを板端に当てながら治具を引いてケガキます。
(写真は見やすくするためにケガキ線を鉛筆でトレースしています。)

           


 精度の検証は、一度線を引いてから治具を180度回転させて線を引いてそれらの線が重なることで確認しました。

(2015.9.20 追記)


 センターラインマーカー鉛筆版です。

 センターラインは鉛筆を使うケースの方が多いのですが今までは平行線定規を使ってました。

 手間を考えたらセンターラインマーカーの方が格段に優れているのですが、過去に試作したものは鉛筆固定部の精度が満足できず途中で投げ出していました。


 今回軸径3.5mmのOHTOの「ミニモシャープ」で再挑戦です。

 例によって省スペース型を工夫してフェンスに直径8mmのねじ込み式棚ダボを使いフェンス距離は刃物タイプとほぼ同等として、1面にすべて配置して測定物に合わせてダボ位置を変えることにしました。

 鉛筆の固定はM4のつまみボルトと板ナットの組合せです。

余った面にスケールを貼り付けましたが、ツウバイ材の寸法とフェンスの間隔値を併記しました。

 ツウバイ材の寸法 ; 1=19mm、2=38mm、3=63mm、4=89mm、6=140mm

 フェンス間隔 ; 21mm、40mm、91mm、142mm

 加工精度が重要ですが、シャーペンホルダーの穴を最初に開け、実際にシャーペンを差し込んでその点を基準にダボ穴を開けました。
 精度の検証は前述した方法と同様に行いました。


 学研のDIY雑誌「ドゥーパ! No.118 (2017年6月発行)」に紹介記事が掲載されました。こちらです。

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