N12 サイドデスクテーブル (2004. 7. 24) | ||||||||||||||
脛齧娘(スネカジリ)"B"からの注文です。N10の「パーティション」は脛齧娘"A"からの依頼でしたが、今回は"B"。いずれにしても、代金は取れないのは言うまでもありません。 ....もっとも、誰から頼まれようが代金を受け取れるような作品ではないことは、作者は重々承知しておりますです。ハイ。 今回は、「実習系の学習用に机の横に机と同じ高さのテーブルが欲しい。...直ぐ。」というものです。 「...直ぐ。」との事なので、デザインをいろいろと考えて練り上げる時間はありません。(何の工夫もないデザインへの批判に対する言い訳を、ここでさり気な〜く挟んでおきましょう。) 基本的には、机の側面に取り付ける折りたたみ式テーブルにすることにしました。 ...どうも、この作者の頭の中には、狭い家屋の中で空間をいかに効率的に使うかを常に第一義に考える思考パターンがあるようで、この場合も、"折りたたみ式"は、前提条件であるかのごとく、即、決定しました。 次は、折りたたみの方式ですが、これは意外に簡単に決まりました。机の天板は22mmほど側面から横に出ていますので、この天板の下の隙間にサイドテーブルの脚をしまい込んでおいて、使用するときに回転させてサイドテーブルの下にあてがう方式にします。 「...直ぐ。」との事なので、土曜日の休みに入って、板と金物等の小物を買ってきて、早速製作を開始しましたが、構造が非常にシンプルなので工作は簡単です。 但し、時間のかかるのが塗装です。依頼主の注文で、出来るだけ机と同じ色にして欲しいとのことで、あり合わせの塗料を混ぜてニスを調整しました。塗装は一回塗って、乾燥後に軽くサンドペーパーを掛けて、また同じ事を繰り返します。回数が多いほどきれいに仕上がります。 今回の場合は、土曜日午前に材料購入し工作・塗装して、塗装が乾いた夕方に2回目の塗装、そして翌日の日曜日の朝に3回目の塗装をして、午後に組み立てました。 →→ 裏返して取り付け、元に戻し折りたたんだところ。 (写真は、全てよそゆき! ここだけの話、机の上にごそっと雑多なものが載っていたのですが、それらを写真のファインダーの外に押しのけてから撮った写真です....) その後、使用状況を時々覗いていますが、日本の限られた空間を有効に使おうとの作者の意図とは裏腹に、テーブルは上げられっぱなしで、雑多に物が載せられておりました。もう一生下ろされることはなさそうです。 ....トホホッ ●制作メモ 使用した金物他を左の写真に示しました。テーブルを机に固定する蝶番は机天板側の奥行きがないので小さいサイズしか使えません。そこで、240mm長の2枚合長丁双を2枚使用しました。 脚には通常の蝶番、また、脚を開いたときサイドテーブルと脚をマグネットキャッチ(写真の左上)で固定出来るようにしました。 脚の下には、床を傷つけずにスムーズに動かせるようにフェルトを張っています。 テーブルには19mm厚のユニット式の棚板を使用。(これがサイズ的にも無駄がなく、一番安かったので...。裏に溝が切ってあるのはそのためです。) 脚材には19mm厚×38mm幅のプレーナーを使用しました。 ●概略予算 3,000円
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