ネットオークションで盗品処分盗難バイクやそのパーツがネットオークションに出品されているのが見つかるケースが増えています。国内でも海外(おもに中国)でも、です。オークションが盗品の「蚤の市」に格好の場であることはサイト開設時から分かっていたことですが、今ではオークションを監視する被害者も増えていますので、犯人もビクビクしながら出品しているに違いありません。以下は登録者のMさんから寄せられた情報ですが、現在警察が捜査中ですので、車種などを伏せて紹介させていただきます。
CBX様 昨年○○月に○○○の盗難に遭った[M]です。 その節はお世話になりました。 その後、警察をはじめとして何の情報も有りませんでしたが、数日前から私の愛車の一 部がパーツとしてYahooオークションに出品されています。出品者は ○○○○○○ で す。(今は疑う気持ちは有りませんが、奇しくも、不覚にも以前に疑念を持ってしまっ た方も英字の部分は合致してしまいます) 現在はカウルを分割したものと燃料タンクが確認出来ました。全てが私の愛車の物とは 特定出来ませんが、落札済みの○○○と、現在も出品中の○○○の傷は、私の愛車の物 と鮮明に記憶しています。 他の○○○オーナーに落札者がおり、一部仔細な情報の提供も有りました。 警察には全ての情報を提供して話をして来ましたが、警察はYahooにも情報提供を要請し 捜査を続けるとの事です。 この様な形になるとは、残念の極みです。 同じ様な目に遭う方々が出ない様に、せめて犯人の逮捕だけは願って止みません。 今後とも宜しくお願い致します。
連休の防犯対策を連休にバイクで出かけるならいいのですが、バイクを置いて長く留守にする場合は、留守にしていることを悟られない工夫とともに、集合住宅にお住まいの方は、管理人さんや知りあいに協力を仰ぐなどの対策を。No.4'288 葛飾区のHARLEY DAVIDSON SPORTSTER1200Rさんは「自宅マンションの駐輪場ポールにチェーンロックを施錠の上、純正アラームセット。一週間ほど家を空けている間に盗まれました」。マンションを狙った盗難は、決して通りすがりの犯行ではなくて、下見をした上で準備して決行するのが通常の手口ですので、下見をされた兆候を見逃さないようにしましょう。
放置されていたバイクが戻ったNo.4'156 横浜ナンバーのNSR250SEさんが埼玉県戸田市で被害にあったのは昨年7月でした。それが放置された状態で見つかりました。その「発見のお知らせ」をここに紹介させていただきます。放置されたまま、オーナーを待っているバイクがまだまだあるはずです。
CBX管理者様
たいへんお騒がせいたしました。
昨日(2008年4月23日)に下記登録させていただいておりましたバイクが 見つかり、本日引き取りを行いました。
残念ながらカウルがなくなっていましたが、損傷・改造なく、車検証、保険証、工具類 も保全されていました。
発見場所:荒川警察署 東日暮里付近路上にて 現地の方に聞いたところ、3ヶ月前から放置状態だったそうです
警察の方が丹念に、指紋採取頂き、今後捜査を続けてくださるそう
ですが、3ヶ月雨ざらしのため、外装からは指紋とれず、ガソリン口の
キーキャップ、リアトランク内にあった、工具類から採取して頂きました。
また、レッドバロンの会員だったので、新横浜で購入しましたが、現場最寄の
葛飾店の方が、軽トラで引き取り(無償)で来てくれました。今後のことはゆっくり
考えますが、いまだ発見されない方への何らかの応援メッセージになればと
思いました。
ありがとうございました。
もうひとつのフェアリング6日ほどアメリカに行っておりました。帰国翌日の土曜日、天気もいいし、車だと時差ボケで居眠り運転しそうなので、バイクで実家へ戻り、震災復旧工事に立ちあってきました。ところが、関東は天気で暖かかったのに、日本海側は冷たい小雨。でもフェアリングのおかげでほとんど濡れずに済みました。その夜に帰京。関越の湯沢あたりでは気温が4℃。グリップヒーターでも手が凍える。一計を案じて、90km/hで巡航している宅配便のトラックの背後につきました。スリップストリームならぬ、巨大フェアリング。おかげで当たる風も弱まり、寒さも凌げました。ところで、柏崎ー所沢261kmはETC深夜割引で3050円。これに対して、ナナハンの燃費は20キロほど。ハイオクが柏崎では130円でしたので、ガソリン代は1700円ほど。4割引きでもまだまだ高速代がコストを圧迫します。
集合住宅のバイクが狙われるこのところ目立つは、集合住宅の駐輪場をねらうものです。No.4'274 西宮市のVTX1800さんは監視カメラの設置された駐輪場でしたが「カメラに犯人は写っていて三人組でわずか5分以内にエンジンをかけ乗り去った」という手口です。また希少車や旧車をターゲットにした犯行も連続しています。 No.4'275 世田谷区のZ750Fさんから。
東京の[H]と申します。 私の長年の愛車が盗難されました、 こちらのサイトを拝見させていただきました。 出来ましたらご協力宜しくお願いいたします。 真っ昼間に堂々とやられました。私の駐輪場は、ものすごい狭いスペースなので バイクの扱いに慣れている人間達と思われます。 盗難2-3日前に(バイク買い取ります。不動車OK)みたいなチラシが勝手にバイクに貼ら れていました。もちろんすぐに剥がしましたが。下見だったのでしょうか? もし無事、発見につながった情報を寄せて頂きました方には、お礼を差し上げます。 14年大切に乗ったバイクです。 小さな情報でも結構です、どうかよろしくお願いします!
ETC割引は周知・享受されているか その2地震で被災した実家の応援に、このところ週末のたびに往復しております。いつもなら、土曜の早朝に家をでて、所沢ICに6時前に入り、渋川伊香保ICでいったん出て早朝割引を適用、そこからまた関越に入り直して六日町で降りて通勤割引を利用、そこから峠越えして十日町経由で柏崎へたどり着きます。この週末は金曜の夜出発したので、正規料金で六日町で降りるのも、長岡経由北陸道で柏崎まで走って深夜割引を適用するのも似たようなものだろうと、速度コントロールしながら柏崎ICを深夜の12時2分過ぎに出ました。すると、表示された料金はなんだか割引が3割よりも大きい。あれ、おかしいな。
しばらく深夜割引を使っていなかったので気づきませんでしたが、この2月15日より、深夜割引が3割から4割に変更になっておりました。
『原油価格の高騰に伴う緊急対策としての高速道路料金の引下げの実施について』(NEXCO東日本プレスレリース 2月8日)以前このコラムで指摘しましたが、いったいにETC割引は周知・享受されていないように思うときがあります。現在、ガソリン税の暫定税率期限切れの問題が連日ニュースで報じられています。高速道路が料金を下げていることは、ガソリンの「暫定」課税の意味をも問い直すことに繋がることですので、もっと報道されていてもいいはずでした。
http://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/head_office/h20/0208/
大谷石の地下空間16日に行われた渡良瀬遊水池の葦焼きを見た後、宇都宮まで足を延ばしました。地元の友人の案内で、大谷石を産する大谷町の採掘跡地を探訪しようという計画です。採石場って、石炭のような露天掘りかと思っていたら、なんでも大きな洞窟のようになっているとか。鉱山の坑道をちょっと大きくした程度のものを想像していたのですが、行ってみてびっくり。なんと方形の区画から成る巨大な地下空間でした。
高い壁に沿って歩いていると、なにやら綿のような、繊維状の霜柱にも見える白いものが石の表面に付着しています。触って見ると、溶けるわけではないけど、あまりの微小な結晶のために、ふわりとした感触を残して指の中で消えてしまう。 なんでも、これは大谷石に含まれるゼオライトが、冬になると結晶として表面に現れるものとのこと。なんと不思議な。
なんで大谷石なのかというと、実は私の実家は、庭の周りを石塀で囲っていたのですが、昨年の柏崎刈羽地震(中越沖地震)で、積み上げた石の上2段が落ちてしまいました。石はやめて生け垣にしようと、落ちた石は処分するつもりで積んであるのですが、そのやや緑がかった石は大谷石とのこと。その産地が宇都宮とは知らずにいました。
この採石場跡の地下空間は戦時中は秘密軍事工場として使用され、陸軍四式戦闘機の「疾風に装着された発動機である、ハー45・12型・18気筒エンジンの部品生産と組立が行われました」と説明されています。一般公開されたのが1979年。この地下空間ではコンサートなどいろんな催しが行われています。この空間に「大谷資料館」という名はちょっとそぐわないような気がしますが、関心をもたれた方は一度訪れてみては。
http://www.oya909.co.jp/ 大谷資料館さて、実家の落ちた石塀の大谷石、なんだか捨てるにはもったいない気がしてきた。
富士F1グランプリ問題その9 提訴F1オーストラリアGPが開幕、昨日からフリー走行が始まっています。Yahoo!ニュースに、おやっ、と思わせる見出しがありました。
昨年の富士スピードウェイでの惨事についての言及か、と思ったら、施設とコースについての苦言でした。『クルサード、モントリオールと富士を非難』(3月14日) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080314-00000015-fliv-motoその関連記事の見出し一覧に、富士F1グランプリでの被害者が、富士スピードウェイを提訴するところまで漕ぎ着けたニュースが加わっています。『Independent(インディペンデント)』紙は、富士スピードウェイとモントリオール・サーキット(カナダ) を激しく非難するクルサードの言葉を掲載している。 (中略) 一方で、日本にある新しい富士スピードウェイの施設は基準水準を満たしているものの、レイアウト自体がよく ないとクルサードは不平を言う。「本当にひどいコースだよ。頭のデカイ誰かがデザインしたに違いないね」その富士スピードウェイは2月20日に今年のF1GPの概要を発表、その際に前回の不祥事についてあらためて謝罪しておりました。『運営の不手際で、苦痛 観客が富士スピードウェイ提訴へ』(JCASTニュース 2月29日) http://www.j-cast.com/2008/02/29017310.html 2007年9月に開催された「F1日本グランプリ(F1GP)」の運営上の不手際で、苦痛を受けたなどとして、観客 70人が富士スピードウェイを提訴する方針であることがわかった。 (中略) 会場まで向かう道路が大渋滞し、レース開始時に多くのファンが会場にたどり着かないという事態を招いた。 終了時には、帰りのバスがなかなか来ないため、数万人が会場内から動けず、あいにくの雨天で、雨ざらしに される観客もいた。さらに、サーキットでは、仮設スタンドの一部で6万1000円の指定席からレースが観戦でき ないトラブルも発生した。記事を読んだだけでも違和感があるのは、常識で理解できる程度の「運営上の不手際やホスピタリティー面の不備」だったなら、訴訟にまで持ち込むF1ファンなどいるはずはなかろうに、ということです。上記のJCASTニュースの記事は次のように結ばれています。『F1日本GP大改革 昨年の運営を謝罪 富士スピードウェイ』(中日スポーツ 2月21日) http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2008022102089182.html 「昨年は弊社の運営上の不手際やホスピタリティー面の不備で、お客さまに大変ご迷惑をお掛けしました。 この場を借り深くおわびします」。二度と失敗は許されないとの強い覚悟を胸に、実際に観戦したファンから 寄せられた批判や提案を綿密に検討。今回の概要発表では数々の改善プランが明かされたが、中でも真っ先に 取り組んだのは「雨が降ってもバスの中でぬれずに待てる」システムの導入だ。しかし、「FSW災害被害者の会」によると、皮肉なことに大会の概要発表があった2月20日以降、訴訟に参加 する希望者が10人増えたという。
切断できるロックがターゲットかここ最近の大型バイク窃盗の傾向として、おもに集合住宅の駐輪場から夜間のうちに、チェーン・ロックを切断して持ち去る手口が目立ちます。密輸目的の組織的窃盗団の犯行なら、同一地域で被害が連続するのですが、そんなふうでもありません。あくまで、特定のバイクをピンポイントで狙っているように見えます。しかも、切断可能なチェーンであることを事前に確認しているに違いありません。すると犯行は日本人で、バイクも日本に留まっていると考えられます。
チェーンは高価であっても頑丈なものを、そして地面に這わせないように装着すること、さらに、どんなチェーン・ロックが付いているか外から見えないようにカバーをする、カバーは簡単にはめくられないようU字ロックなどでカバーの内側からハト目穴に通す、アラームはカバーをはずそうとすると鳴り響くようにする、などの工夫をお勧めしております。
以下はNo.4'256 大阪市 ZZR1400さんの被害状況とメッセージです。
被害状況など:Ba234 地球アンカー、ワイヤーロック、有り。 あっさりと切断されていた。ETC器付き、カードは入れてい なかった。BEETチタンフルエキ、色:シャンパンゴールド。 ハンドルアップスペーサー。リヤカウルのシート横に傷防止で クリアシートを貼付け。 今回、初めてこのサイトを拝見しました。バイク発見の報償に ついて と言う件も、拾得物の謝礼と同様に考え10〜20%のお 礼は大いに賛成です、賞金を付けて発見を煽ると言うのではな く、自分の愛車を見つけていただいた方に対する感謝の意を表 すものと考えます。もしもバイクが発見されましたらこのくら いは社会通念上あたりまえと思います。では、宜しくお願いい たします。
「欧化」の中の右と左もうすぐ雛祭りですが、雛壇に縁のなかった私は、内裏雛の並べ方に男雛を向かって右に置く「京雛」とその逆の「東京雛」があることを知らないでいました。
「天子南面東立」という中国王朝以来の「伝統」では、「京雛」が正しい。では、いつなぜ「東京雛」が生まれたのだろうか。『日清・日露戦争 シリーズ日本近現代史(3)』(原田敬一 岩波新書 2007年)はこんな問題提起から書き起こされています。江戸末期から明治維新にかけて、崇める対象としての先進国が中国からヨーロッパに移行する勢いが主流となる。その風潮の中で、天皇家は、欧米をモデルにした立憲制の下での王権保持者として再登場した時に、並び方もヨーロッパ風に変えた。(中略)小学校儀式の際、二人の「御真影」は南面させ、向かって左に天皇像、右に皇后像を置け、という指示が反映している。それが「東京雛」を全国化していった隠れた理由である。(i ページ)結婚式・披露宴では花嫁は向かって右に立つのが、訳も分からず掟になっているでしょうか。これも今に残る「鹿鳴館」の名残りか。以前『二輪界における左と右』で自転車・バイクの「左乗り」はそうでなければならない理由がないことを論じました。人間界にもまだまだ意外な左右問題がありそうな。
『トゥールビヨン 〜時の仕掛人〜』BSジャパンで毎週金曜深夜0時から全13回シリーズで、『トゥールビヨン 〜時の仕掛人〜』と題した、機械式腕時計についての特集が組まれています。1月4日から始まって、今日が第8話とのこと。イソザキ時計店HPの『続・時計の小話 第74話』で知りました。以前エッセー『機械式腕時計の復活 - グランドセイコーの40年』で、日本の数少ない時計職人としてイソザキ・マイスターの書かれた論文を紹介させていただきました。上記『続・時計の小話』によると、最初この番組への出演の依頼があったそうですが、体調の関係でそれはならなかったとのこと。
私は腕時計をバイクとカメラと並んで、60-70年代にいちど日本が技術的に世界の頂点に立った一般向け精密機械の代表と見ています。そして、機械式腕時計がなぜクオーツにいったん負けて、やがて勝ったのか、それもまたバイクにとっても無関係ではないように思います。
ビューレ・コレクション館の盗難4年前のこのコーナーで『チューリッヒ便り その3』と題してビューレ・コレクション館を、あまり知られていない美術館として紹介しました。一見美術館には見えない個人邸宅のような建物で、中に入るといかにも「執事」という身なりの老紳士が、入館を受け付けておりました。展示室もさほど大きくない部屋を通しで使っていますので、とくに監視員が見張っているということもありません。窮屈な思いをすることなく、気持ち良く貴重なコレクションを観賞できました。
そのビューレ・コレクション館から今月10日、名画4点が強奪にあい、19日にそのうちの2点が回収された、と報じられています。あの閑静な住宅街の美術館が襲われたのも驚きですが、犯人のてがかりがありそうなことは、無防備に見えた館内もそれなりの防犯システムがあったのかも知れません。残りの2点も無事戻って欲しいと思うとともに、こんな事件のために、せっかく公開されている個人コレクションが非公開とならないよう、願わずにはいられません。
バレンタイン今日のGoogleのタイトルグラフィックは、チョコレートよりも「味」のあるアート。そもそも、バレンタインデーの由来って?
Think global, eat local中国から輸入された加工済み餃子に劇薬が混入していた事件がずっとニュースになっています。主な関心が、どの時点で入れられたのか、という犯人探しなのは当然としても、そもそもこのような調理済み食品まで国外から輸入していることの事実は、たんに安全性以上の問題を含んでいるように思います。安全であればいい、という話ではない。つまり監視体制を強化すればいい、という意見には単純に賛成できません。
食はその国の文化の大きな指標。なにを食べさせられているか無頓着な食生活はいつか破綻するしかない。冷凍食品はその多くがMade in Chinaであることに気づいてから私はほとんど買うことがありませんが、それは別に中国製だから危険、という偏見からではありません。調理された料理は国外、つまり食の文化の異なる土地から仕入れるべきではない、というのが私の持論。だって、ツーリングで訪れる温泉でなにより嬉しいのは、その土地の旬の食材のご馳走が出てくることですから。