3/4(火) 今日はバターリャへ
目覚めると 山あいで湧いた霧が町並みをすっぽり蔽って 幻想的な世界が広がっていた。
昨晩と同じテーブルで 簡単な朝ご飯。 とは言え 紅茶は熱々、ミルクも温めて持ってきてくれ サービスは上々。
9時半 先ずはトマールへ向けて出発。
遠くからはっきり分かるキリスト修道院。
12世紀テンプル騎士団が創設し 後にはキリスト騎士団の本拠地となり 1983年に世界遺産に登録。
かってエンリケ航海王子も暮らしたという城跡を過ぎて 修道院の正面から入ると
裏の回廊と沐浴の回廊に出る。ここにも見事な蒼いアズレージョがある。
さらに進むと 修道院で最古のテンプル騎士団の円堂。かって 騎士が馬に乗ったまま ミサに参加したと言う。
ジョアン3世の回廊、サンタ・バルバラの回廊、そして 大窓のマヌエル様式の窓
聖地ファティマへ。
1917年 3人の子供たちの前に聖母マリアが現れて その後5ヶ月間毎月13日の同じ時間に姿を現すと告げて消えた。
約束どおりマリアは現れたが 姿が見え、声が聞こえたのは3人の子供たちだけ。
噂が噂を呼び 最後の10月13日には7万人もの人が集まったが 3人の子供たちにだけ聞こえるように この地に礼拝堂を
建てるように言って さらに3つの予言を告げたという。
第一次世界大戦の終結、死者の国への訪問、そして最後の予言は 近年になって
1981年のローマ法王の襲撃事件だったことが明かされた。
30万人を収容するという広大な広場の奥に
バジリカは建っていた。
聖母マリアのお告げにしたがって建てられた出現の礼拝堂は白い清楚なチャペルだった。
奇跡を信じて何万と集まる信者のエネルギーが感じられる巨大な広場は バチカンを彷彿させる。
今日はとにかくタイトなスケジュール。
バターリャのポザーダにチェックインして やっとお昼ご飯にありつけた。
野菜スープと 豚肉のソテー野菜添え(二人でシェアー) これにビールとお水を頼んで 15ユーロほど。
ユーロになって物価が上がったらしいけど 食費に関する限り まだまだお得感。
勝利の聖母マリア修道院(これが正式名)も1983年に世界遺産に登録されたもの。
巨大で繊細な ゴシック・マヌエル様式。
創設者の礼拝堂には ジョアン一世と王妃 そしてエンリケ航海王子のお墓がある。
教会から王の回廊へ出ると 簡素な回廊に施された繊細な彫刻との対比に目を奪われる。
奥の参事会室には無名戦士の墓が置かれていて 衛兵が守っている。
柱が一本もない部屋に ステンドグラスが美しい。
そして外から屋根のない未完の礼拝堂を見る。
勝利の聖母マリア修道院 王の回廊 未完の礼拝堂
着飾った子供たちが広場で遊んでいる。お祭りでもあったんかいな?
男の子も女の子も何て愛らしいの。
誰かが 子供の頃の鼻の高さが丁度理想的なんじゃない?って言ってたけど
そうかもしれないね。
今日はついつい欲張って いろんな所へ行って来た。
お風呂に入って一休みしましょ。
運転と撮影じゃ 疲れてしまうね。
夕飯の時 Vinho verdeのハーフを空ける。
海の幸のスープと かぼちゃのスープ、メインは海老の揚げ物をシェア。
素朴だけど 美味しいご飯でした。
ライトアップされた修道院を見がてら散歩して 早いとこ就寝。