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ガス検知器。助燃材の検出

                           H3-14 2007'03.26

  A−14   火災原因調査の資機材  その1        07.03/26訂正
 火災現場で使用する「火災原因調査用資機材」
 の幾つかを紹介していきます。
 「何だ、こんなの!」と言われる資機材もあるかも
 知れませんが。
 火災原因調査の「科学的な調査」は、ガスクロなど
 の特殊な測定器を使うことだけでなく、火災現場で
 の「科学的な視点に立った調査手法」を言います。
  
その1で、現場で「助燃材」を検出する。
 
 火災現場で「助燃材」を検出することは大変重要です。昔は、バケツに水を入れ、
 その中に焼損残存物を入れて、“油幕の形成”と“臭い”でしたが、あまり、適切とは
 言えませんでした。
 
・現在は、上段左写真1のように、現場で「北川式ガス検知器」を使用します。
 上段右写真2が、現場で使用して、その箇所に置いて、写真撮影したものです。
 現場の雰囲気空気を一定量吸引して、ガラス管内試料が変色する、変色状況から
 ガソリン・灯油を検出します。その後に、その付近の焼損残存物を採取して、ガス
 クロにかけて、最終判定とします。 
  現場では、このガス検知管だけでも結構有用で、特に、助燃材を撒いている
  「範囲」の特定には、決定的で、これにより「写真撮影」して、立証資料とします。
 
・メーカは、光明理化学です。 検索で「北川式ガス検知管」と入れ、
  光明理化でヒットします。
 形態は、ドレーゲル管のそれと同じです。ドレーゲル製は検知管ポンプを使用
 しますが、北川式のほうが、一定量吸引が明確です。
 「鑑識用石油」検知管として販売されています。
 茨城県の火災捜査担当者が考えられた方式です。
 ・左写真3は、それぞれの助燃材ごとの色変色で、上が焼損前、下が焼損後です。
 つまり、現場に撒いたガソリンをそのまま吸引した時の「色変色」と、
 その付近が焼損して、その後に吸引したときでは「色変色」が異なります。
 なお、現場に合成樹脂制品があり、これが焼損している箇所でも
 「色変色」が発生するので、過信は禁物です。
 実験的に「見本」としている「色変色」と、火災現場では少し違いがあるので、
 この点でも注意が必要です。
 このため、念のため、ガスクロを使用します。
 しかし、火災調査現場では、現在必需品となっています
 ・USAでは、助燃材検出「犬」を飼育して、使っている部署もあるとのことですが、
 日本では、チョット??と思います。

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