○ゼノビア城○

遅々とした歩みながらも、とうとうゼノビア城まで到着した反乱軍諸氏。
トリスタン(ジェネラル)
「漸く到着したな・・・」
ウォーレン(ネクロマンサー)
「皇子、読者にとってはさほど時間は経っておりません」
トリスタン
「うむ、そうであったな」
ユーシス(セラフィム)
「すっかり馴染んじゃいましたねぇ」
アイーシャ(ビショップ)
「長いですからね」
ランスロット(パラディン)
「ところで誰が読んでるんだ?」
天の声
「さぁ?」
城門をくぐると、反乱軍は歓呼の渦に飲まれます。それはもう、ゼノビア近辺の民衆だけではなく、あちこちから大勢集まってくる、さながらお祭り騒ぎの様相を呈していました。
トリスタン
「うっ・・・今までとは桁外れだな」
ランスロット
「それだけ民衆も喜んでいるということです」
ニーナ(フレイア)
「ハーイ♪お待たせしましたー!トリスタン新王とその一党のみなさんが到着でーっす!」
(ゼノビア城前特設ステージ上でマイク片手に叫ぶニーナ)
群集
うおおーッ!
(拍手)
デボネア(ジェネラル)
「な、何故ニーナがあそこにいるんだ?」
ランスロット
「それだけではない。どうやら途中から抜けた連中の仕業のようだな・・・」
ヴォニータ(ビショップ)
「ご名答〜。一部有志が先回りして凱旋パーティの準備してたんですよ〜♪」
トリスタン
「そ、そうか・・・」
フィフス(ウィッチ)
「皇子達にはまずステージに登ってもらいますね。で、皇子は一言お願いしますね」
トリスタン
ひとこと!?な、なにを喋ればいいんだ?」
クリス(パラディン)
「文字通り一言ですよ」
ミネルバ(ビショップ)
「パンチの効いたヤツを一発たのんますよ♪」
ランスロット
「・・・パンチ?」
などとよくわからない内に、ゼノビア城前特設ステージに連行されるトリスタン達。
司会を務めるのはニーナ。って、何の司会だ。
ニーナ
「さぁみんな!今から開会宣言の代わりに新王に一言お願いするぜーッ!」
群集
おおーッ!
ニーナ
「では皇子、どんぞ♪」
トリスタン
「うむ・・・」
(静まり返る城内)
トリスタン
「・・・ゼノビアよ、私は帰ってきた!
群集
おおーッ!
(割れんばかりの歓呼)
ランスロット
「・・・でんか?」
トリスタン
「一遍、やってみたかったんだ」
ラウニィー(フレイア)
ガトー・コールに変わってきたぞ」
バダム(パラディン)
「さすが主人公、有名なものだ」
クリス
「あれ?主人公だったの?」
バダム
「ガンダムに乗ってるだけの小僧を主人公だと認識しているのは企画当初の製作サイドのみだ」
デボネア
「何の話だ」
ニーナ
「開会宣言も終わったところで!『新ゼノビア王国建国記念!って名目でみんなでどんちゃん騒ぐぜイェー♪』に突入だーッ!」
群集
おおーッ!
ランスロット
「単に騒ぎたいだけではないか」
ニーナ
「っつーわけで!堅苦しい連中には即刻退場して頂きまーっす♪」
(裏手に連行されるトリスタン、ランスロット達)
群集
おおーッ!
(ぱちぱちぱちぱち)
といった具合に舞台裏に押し出されるトリスタン一行。この後、トリスタン達は装備を外したりする為に一旦ゼノビアに入城します。その間にも、ステージ上ではニーナの独壇場が・・・。


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