○人さらい○

異様な盛り上がりを見せる場内で、りんご飴やらたこ焼きを手にそこらをブラつくシャル。
シャル
「やー盛り上がってるなー」
ミネルバ(ビショップ)
「ユーリアって、あーゆー歌の歌い手だったんだ・・・」
シャル
「まー、普通じゃないってのくらいは予想してたでしょ」
ミネルバ
「まっね〜♪」
(どこからか声がかかる)
プロキオン(ニンジャマスター)
「お、そこを行くのはシャルではないか」
(影の中からにょっと登場プロキオン)
ミネルバ
「・・・白土三平が泣き喚きそうなことするわねアンタ
プロキオン
なんでだよ!
シャル
「あら頭領、久しぶり〜。元気そーねー」
プロキオン
「うむ。おかげさまでな」
ミネルバ
「なにやってんのよこんなところで」
忍者A
「我等はこの後の出番の準備をしているのです」
忍者B
「左様。ただちょっと問題があってな」
(どこからともなく登場する忍者連)
シャル
「問題?」
忍者C
「ちょうど良い展開でござるな」
忍者D
「そこのお嬢さん、ちと身柄を預からせていただくでござる」
(ミネルバを担ぎ上げる忍者連)
ミネルバ
「わっ、ちょ、何すんのよあんたら!
フット(ニンジャマスター)
「大丈夫大丈夫、痛いのは最初だけさ
(ミネルバの背後から現れるフット)
シャル
こらこら
フット
「もとい、我等の問題を解決する為にもおぬしの力が必要でござる」
ミネルバ
「いつからゴザルさんになったのよあんた」
フット
「気にするな」
プロキオン
「ではさっそく連行せよ!」
五忍者
「は」
ミネルバ
「うわー、協力はするけど、降ろして〜!」
(ミネルバ、忍者連に担ぎ上げられたまま退場)
シャル
「おたっしゃでー。・・・ま、連中のやることだからいい賑やかしになるか」
(鼻歌まじりにその場を離れるシャル)
哀れミネルバはそのまま忍者連にどこへともなく連れ去られてしまいます。
そしてシャルは何事もなかったかのようにお祭り騒ぎの輪の中に溶け込んでいきました。


屋台通りを進む][少し離れた場所へ][忍者連を追う