「おや、アイリーンちゃん。しばらく見ないうちに、すっかり大人になったねえ。そういや、今どんな仕事してるんだい?」
アイリーン「それが・・・まだ仕事を決めてなくて・・・」
バラン「へえ?じゃあダメモトでちょっと誘ってみようかな」
アイリーン「・・・・・・?」
バラン「墓守も今は人手不足なんだ。仕事がないなら墓守にならんか?君なら経験者だし・・・」
アイリーン「ははは・・・若いみそらで墓守ですか・・・」
バラン「確かに墓守はしけた仕事にみえるが、とても大切な仕事だ。どんな職業もみな奥が深い。馬鹿にしちゃいかんよ」
アイリーン「・・・・・・そうですね。私が間違ってました。バランさん、私を雇ってください」
バラン「わかってくれればいいんだ。さあ、共に死者の霊を慰め、霊魂の安息の地を守ろう・・・」
こうしてアイリーン・ダイナーはバランに誘われて墓守になった・・・ |
Good |
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墓守となったアイリーンの仕事ぶりは見事なものだった。元来信心深いアイリーンにとって、死者の魂の集まる墓場は、決して嫌いな場所ではなかった。 誰もが嫌がる墓守の仕事を一生懸命勤めたので、誰もがアイリーンに信頼を寄せた。墓守の仕事こそアイリーンの天職だったのかも知れない・・・・・・ 「死者の霊をなぐさめて暮らすのも悪くないものよ」 |
Normal |
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墓守になったアイリーンは無難に仕事をこなした。アイリーンは墓場が苦手というわけでもなく、親方のバランもよく目をかけてくれたこともあって、仕事はおおむね順調だった。 この仕事を選んだのは、まず成功だったと言えよう。 「女の子の墓守って変かしら?」 |
Bad |
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墓守となったアイリーンの仕事ぶりは、まあまあであった。時々サボっては、よく親方のバランに小言を言われたが、クビになるようなことはなかった。 アイリーンは墓守としては凡庸だったが、決して悪い就職ではなかったろう・・・・・・ 「死者の霊をなぐさめて暮らすのも悪くないものよ」 |