「お嬢様・・・本当に旅に出るんですか?危険ですよ・・・」
クルーガー将軍「アイリーンさん、国王陛下はあなたを将軍として迎えたいと仰せだ。なのにどうして・・・?」
アイリーン「将軍、王様のお心使いには感謝します。でも、私は広い世界で自分の力を試してみたいのです。もう昨夜お父様のお許しをいただきました・・・」
キューブ「お嬢様・・・・・・・・・お嬢様は、かつての旦那様と同じ道を選ぼうというのですか?」
アイリーン「・・・・・・・わかりません。ただ世界は果てしなく広く、見たこともない珍しい国がたくさんあると聞くと、いてもたってもいられないんです・・・」
クルーガー将軍「うむ、血の繋がりはなくとも、あなたはまさしくダイナー殿の子だ。その冒険心は誰にも止められぬ。しかし、一つだけ約束してくだされ」
アイリーン「なんでしょう?」
クルーガー将軍「何年後でもいい。冒険の旅を終えたら、必ずこの国に戻って、あなたの冒険談を聞かせてくれ。それまではそれがしも死なずに待っていよう」
アイリーン「わかりました、将軍。必ず帰ってきます。その日までお元気で。キューブも身体に気をつけてね」
キューブ「うっうっ・・・お嬢様こそ御自愛くださいよぉ・・・・・・」
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こうしてアイリーンダイナーは冒険の旅に出た無言で見送る父ダイナーは、アイリーンの瞳に若き日の自分と同じ、熱い情熱を感じ取っていた |
Good |
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青雲の志を抱いて旅に出たアイリーン。 優れた武勇を持つアイリーンには悪の誘惑も多かったが、父譲りの正義の心を支えに旅を続けた。 アイリーンが海を越えた大陸の都を訪れた時のことである。その国の王は暴虐無道で国は乱れ、街のいたるところに死骸が横たわるという有様だった。 アイリーンが調べてみると、何と王は邪悪な竜が化けた偽者。本物の王は数年前に邪竜に喰い殺されていたのだ。 アイリーンは敢然と邪竜に立ち向い、激しい戦いの末勝利した。大陸の都は解放され、新たな王が立って都はよみがえった。 アイリーンは新王から贈られた数々の宝を持って故郷に凱旋した。今やアイリーンは「勇者の娘」ではなく、自分自身が勇者となったのだ。 「こんな素晴らしい冒険が出来たのもお父さんのおかげよ、ありがとう」 |
Normal |
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青雲の志を抱いて旅に出たアイリーン。 アイリーンが東方のとある小国に立ち寄ったときのことである。その国の都を~500ほどの山賊が襲撃した。 都の軍勢が迎え撃ったが、山賊は異様なほど強く、官軍は壊滅的な打撃を受けた。 惨状を見かねたアイリーンが深夜山賊の野営地に忍びこんでみると、何と山賊の頭目は魔物である。 激しい一騎討ちの結果、アイリーンは魔物を討ち果たし、東方の都を救った。 アイリーンが故郷に帰った時、すでに武勇談は伝わっており、都をあげての歓迎の宴が開かれた。人々は今日のアイリーンに、父・ダイナーの勇姿を見たのだろう・・・ 「ほんとはちょっぴり恐かったけど、夢中で戦ったのよ」 |
Bad |
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青雲の志を抱いて旅に出たアイリーン。 アイリーンのように優れた武勇の持ち主は、往々にして慢心に陥りやすい。 旅に出ても自分より強いものに出会わないので、アイリーンは次第に武勇を鼻にかける態度が目立つようになった。 修行の旅の間、アイリーンはお尋ね者や野盗等を退治したが、アイリーンの力量から言えば物足りない活躍であった。 アイリーンはしばらくして故郷に帰ったが、彼女に父と同じ英雄像を期待した人たちにとっては期待外れの旅であった・・・ 「面白い旅だったわ。また行きたいナ」 |